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15参考資料2-5 百日せきワクチン ファクトシート 平成 29(2017)年 2 月 10 日 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00024.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第49回 10/4)《厚生労働省》
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月未満児への感染抑制が期待できる。日本では近年、百日せき含有ワクチンの接種開始
月齢が早く、かつ接種率が高いことから、0 歳で初回免疫 3 回、1〜2 歳で追加接種を 1
回受ける小児が多くなっている。そのため 3 歳以上で百日せき含有ワクチンの接種を受
ける機会がなく、百日咳発症予防に必要とされる 10 EU/mL 以上の抗 PT 抗体保有率は
5 歳になると 20%台まで低下する。年長児・青年・成人の百日咳は、周囲の乳幼児への
感染源となることから、年長児から成人における百日せき含有ワクチンの必要性が指摘
されてきた。近年海外では、妊婦に Tdap を接種することで乳児百日咳の予防効果が報
告されているが、日本には Tdap が導入されていないことから、第 2 期(11 歳以上 13
歳未満)の DT トキソイドの代わりに DTaP を用いることで、年長児から青年の百日咳
予防に繋がることが期待される。また、DTaP の追加接種には年齢制限が設けられてい
ないことから、定期接種対象年齢以外での接種が可能である。
(安全性)
第 1 期として 3〜4 回の DTaP 接種歴がある 11〜12 歳児 445 人を DTaP 0.5 mL 接種群
と DT 0.1 mL 接種群にランダムに割り付け、接種から 28 日後あるいは 42 日後までに発
生した副反応・有害事象の頻度を比較した(阪大微研:CTD5.3.5.1-1:BKD1A 試験)。
接種部位の局所反応の発現頻度は、DTaP 0.5 mL 接種群でやや高かったが、両群で大き
な差は認められなかった。重症度別にみると、両群とも軽度か中等度が多かったが、
DTaP 0.5 mL 接種群では高度な紅斑、腫脹、硬結が DT 0.1 mL 接種群より多く認められ
た。全身反応に関しては、DTaP 0.5 mL 接種群で 39.0 度以上の発熱が 1 人(0.4%)に認
められたが、それ以外は両群とも軽度あるいは中等度であり、自然軽快した。死亡や重
篤な有害事象は認められなかった。
国内外で実施された DTaP 0.5 mL 接種後の検討では、局所反応と発熱が中心であり、
いずれも自然軽快していた。
諸外国の導入状況
2014 年に発行された WHO の百日せき含有ワクチン専門家会議資料によると、調査さ
れた国では、10 代および成人での DTaP 接種は行われておらず、すべて Tdap が使用さ
れていた。

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