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資料3-9 押谷先生・鈴木先生・西浦先生・脇田先生提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第101回 10/5)《厚生労働省》
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新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの流行に関する短期的な見通しと暫定的リスク評価:
2022 年 10 月5日時点
押谷仁、鈴木基、西浦博、脇田隆字
背景
本報告書では、日本国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と季節性インフルエンザの流行に関
する短期的な見通しと暫定的なリスク評価について報告する。短期的な見通しについては、2022 年 10 月
以降の数ヶ月から半年間を想定して定性的なシナリオを設定し、ウイルス学的、疫学的な知見に基づき、合
理的で整合性のある分析的記述を行った[1,2]。本報告は定量的な予測を目的としたものではない。また、
今後の状況の推移に応じて評価を更新する予定である。

流行の現状と見通し
1.

新型コロナウイルス感染症について

1-1.冬期の流行
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の季節性変動に関して学術的な見解は定まっていない
[3,4]。気象要因、人口内の免疫保有割合、社会的活動、国をまたぐ移動、および公衆衛生的介入、変
異株の出現が流行動態に影響しているという報告があるが[3-5]、各要因がどの程度影響しているのか、中
長期的に気象要因がどの程度流行を規定していくかについては不透明である。一方、過去 2 年間を振り返る
と、国や地域によってタイミングや規模には差があるものの、概ね 12 月から 2 月、および 6 月から 8 月にかけ
て流行の拡大が見られている。この現象が今後も繰り返すことを支持する科学的エビデンスは乏しいが、国内
における COVID-19 の流行動態および季節性インフルエンザや新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)以外
のヒト・コロナウイルス(HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1、HCoV-229E)を含む他の呼吸器
ウイルス感染症の流行パターンを鑑みても[6,7]、2022 年冬期に流行拡大を起こすことを想定することは合
理的である。
1-2. 見通しに影響する要因:新規変異ウイルス

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