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参考資料2 新型コロナワクチンの接種について(令和4年10月7日第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料1) (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00053.html
出典情報 第87回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第16回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)《厚生労働省》
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(参考)新型コロナワクチンの4回目接種の有効性(感染予防効果、入院及び死亡予防効果)
オミクロン株流行期において、60歳以上の者の新型コロナワクチン3回接種者と比較した4回目接種の感染予防効果
は10週間経過後には22.0%まで低下したが、入院及び死亡予防効果は10週間にわたり72%以上に保たれていた。
Gazit et al1(BMJ, 2022)
研究内容:イスラエルの保険組織Maccabi Health Services※1に加入している60歳
以上の新型コロナウイルス未感染者で、2022年1月3日時点で3回目接種から4か
月以上が経過しており、オミクロン株流行期の2022年1月10日-3月13日の間に1
回以上のPCR検査を受けた者を対象とした。同組織の全国データベースからデータを
抽出し、研究期間中の感染者又は入院・死亡者(症例群)と対照群で1:1ー1:5の
マッチング※2を行い、ファイザー社ワクチンによる4回目接種を接種した者(4回
接種群)※3と、接種していない者(3回接種群)で、新型コロナウイルス感染予防
効果と入院及び死亡予防効果を比較したテストネガティブデザインの症例対照研究。

結果:4回接種群27,876名と3回接種群69,623名が解析※4された。うち30,731例
(4回接種群11,520例、3回接種群19,211例)が新型コロナウイルス感染症検査陽
性となり、494例(4回接種群163例、3回接種群331例)が入院又は死亡した。
3回接種群と比較した4回接種群でのファイザー社ワクチンの有効性は以下の通り。
 感染予防効果:
‒ 4回目接種14ー20日経過後に65.1% [63.0ー67.1]
‒ 4回目接種63ー69日経過後に22.0% [4.9ー36.1]
 入院及び死亡予防効果:
‒ 4回目接種28ー48日経過後に72.8% [58.8ー82.1]
‒ 4回目接種49ー69日経過後に86.5% [63.4ー95.0]

3回接種群と比較したファイザー社ワクチン
4回目接種による感染予防効果の推移

3回接種群と比較したファイザー社ワクチン
4回目接種による入院及び死亡予防効果の推移

※1 イスラエルにおける4つのヘルスケア組織のひとつ。保険者機能と医療提供機能を兼ねており、人口の26.7%、250万人が加入している。
※2 性別、年齢区分(70歳以上、70歳未満)、居住都市、社会経済状況、最初の新型コロナウイルス感染症検査を受けた暦週、3回目接種を受けた暦月、居住環境(医療介護ホーム、支援付長期居
住施設、私宅)により、症例群1名に対して対照群を最大5名までマッチング。
※3 新型コロナワクチン4回目接種後7日以上経過した者を4回接種群、4回目接種後7日未満の者は3回接種群と定義。
※4 複数回の検査を受けた者については、症例群では初めて陽性になった、又は入院した回、対照群では初めて陰性になった回が解析されている。
1. Gazit S, Saciuk Y, Perez G, Peretz A, Pitzer VE, Patalon T. Short term, relative effectiveness of four doses versus three doses of BNT162b2 vaccine in people aged 60 years and
40
older in Israel: retrospective, test negative, case-control study. BMJ. 2022;377:e071113. Published 2022 May 24.