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参考資料2 新型コロナワクチンの接種について(令和4年10月7日第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料1) (45 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00053.html
出典情報 第87回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第16回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)《厚生労働省》
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(参考)妊婦に対する新型コロナワクチンの追加接種の安全性
妊婦に対するmRNAワクチンの追加接種後の局所反応、全身反応の報告の調整オッズ比はそれぞれ、妊娠も授乳もし
ていない者と比較し、1.2、0.7であったと報告されている。
Kachikis et al1(JAMA Network Open, 2022)
研究内容:ワシントン大学のCOVID-19 Vaccine in Pregnancy and
Lactation Registry※1の登録者が対象。2021年10月以降に追加接種を
受けたと回答した人に追加の調査票が配布され、追加接種後の局所・全
身反応と接種体験を報告するよう依頼された。得られた回答について、
追加接種時に妊娠中だった女性(妊娠群)、授乳中だった女性(授乳
群)、妊娠も授乳もしていなかった女性(対照群)の間で比較し、妊娠
中または授乳中の追加接種の反応性を分析した前向きコホート研究。

ファイザー社またはモデルナ社ワクチンの
追加接種後の局所・全身反応
(上図:妊娠群、授乳群、対照群別、
下図:妊娠群における妊娠期間別)

結果:17,014名(妊娠群:2,009名、授乳群:10,279名、対照群:
4,726名)が解析された。妊娠群における追加接種後24時間の局所反応、
全身反応の報告の調整オッズ比※2は、対照群と比較し、以下の通りで
あった。
 局所反応:1.2 [95%CI: 1.0ー1.4]
 全身反応:0.7 [0.6ー0.8]
また、妊娠群のうち追加接種後24時間で何らかの産科的症状を報告した
のは2.4%であった。
筆者らは、「同じコホートで過去に報告された2回目接種後の安全性に
関する研究2 と本研究を比較し、追加接種後に報告された局所・全身反
応は2回目接種後と類似しており、追加接種後に報告された産科的症状
の頻度は2回目接種後より少なかった」と報告している 。
※1
※2
1.
2.

新型コロナワクチン接種者のうち、妊娠中、授乳中、及び/または妊娠を計画している成人を対象としたオンラインレジストリであり、2021年1月に開始された。
ワクチンの種類、年齢、人種、勤務地、教育レベル、出産回数、ワクチン接種から調査完了までの経過日数で調整した。
Kachikis A, Englund JA, Covelli I, et al. Analysis of Vaccine Reactions After COVID-19 Vaccine Booster Doses Among Pregnant and Lactating Individuals. JAMA Netw Open. 2022;5(9):e2230495.
Kachikis A, Englund JA, Singleton M, Covelli I, Drake AL, Eckert LO. Short-term Reactions Among Pregnant and Lactating Individuals in the First Wave of the COVID-19 Vaccine Rollout. JAMA
Netw Open. 2021;4(8):e2121310.

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