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資料1-3 かかりつけ医機能に関する主な意見 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00032.html
出典情報 社会保障審議会 医療部会(第93回 11/28)《厚生労働省》
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「社会保障審議会医療部会」及び「第8次医療計画等に関する検討会」における主な意見
(フリーアクセス・大病院志向)
・ 日本の医療はフリーアクセスと言われているが、1996年度から200床以上の病院に紹介状を持たずに初診でかかると特別料金が請求さ
れるようになったことから始まり、2016年度からは特定機能病院と地域医療支援病院では最低5,000円、2022年度の10月からはそこ
に紹介受診重点医療機関200床以上も加わって最低7,000円が請求されることとなっている。大きな病院は紹介状がなければ受けられ
ない、あるいは紹介状を持っていかないと高額な費用を請求されるということが、既に国民の中には浸透しており、もはやフリーアクセスになっ
ておらず、制限されたフリーアクセスというのが実情と思われる。
・ フリーアクセスを理由に、救急、時間外で中核病院等の大病院に受診することは医療提供体制の観点から望ましいことではない。
・ 日本の医療はフリーアクセスと言われているが、今回のかかりつけ医機能の議論は、患者にとっての医療の入り口をどうするかという議論と不
可分であり、地域の医療ニーズも踏まえつつ、外来医療機関の数にも踏み込むなど、トータルでの議論が必要。
(かかりつけ医機能の多様性を踏まえること)
・ かかりつけ医の議論をするに当たっては、抽象的な制度論だけではなくて、具体的な現場をしっかりイメージしながら、患者目線と幅広い視
点に立って議論を深めていく必要がある。
・ 日本医師会と四病協のかかりつけ医の定義は、生活習慣病をもった高齢者に特に当てはまるが、患者の中には眼科や耳鼻科、婦人科、
整形外科など、内科以外の科のみしか受診していないという人もいれば、身体疾患と精神疾患のそれぞれのかかりつけ医が必要な人、受
診の必要がない疾患をもった人もいるなど、人によって医療の必要性は非常に多様であるということを念頭に置くべき。
・ 保健医療に対する患者、国民のニーズは、ライフステージや医療の利用状況で様々であり、多様なそれぞれのニーズにあったかかりつけ医
機能を担う医療機関を希望に応じて選択できるように、身近な医療機関がどのような機能を担っていくべきかの観点から議論すべき。具体
的には、幅広い診断・治療を行う、必要に応じて専門医療を紹介する、高次のサポートをする、患者の医療情報を一元的に把握・管理
するといった基本的な機能に加えて、患者と結ばれた関係をベースに、保健医療全般のコーディネーター、あるいは日本型のゲートキーパー
的な役割を担っていくべき。
・ 患者目線でもかかりつけ医について考え方が様々な上、医療提供体制の観点でも地域差があることを考えれば患者の受療行動の適正
化を図ることを優先すべきである。
・ かかりつけ医機能の議論にあたっては、具体的な現場をイメージしつつ、まず地域における医療介護ネットワークの中でのかかりつけ医の位
置づけ、2つ目にその具体的な役割、3つ目に患者との関係性、4つ目にそうしたことを踏まえた適正な報酬の在り方、これらをしっかり議
論を深めていく必要がある。その際には、患者目線と幅広い視点、大所高所に立った議論をしていくということが大切。
・ 医療資源の偏在という観点で地域毎にかかりつけ医を選ぶ選択肢の状況が異なるため、かかりつけ医機能は単純に決められる機能では
ない。
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