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2021年度(令和3年度)社会福祉法人の経営状況について (7 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r4/
出典情報 2021年度(令和3年度)社会福祉法人の経営状況について(1/17)《福祉医療機構》
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2022-007

3

人材確保の状況

3.1

14.3%と全体より高いことからも、介護業界内

2021 年度の採用率の状況

での転職が比較的多いことが考えられ、離職率

全体の採用率は 14.7%、うち中途が 12.5%と
大部分を占める。新卒採用は保育主体法人が
4.3%ともっとも高い

の高さにも影響しているのではないだろうか。
(図表 13)2021 年度の離職率

2021 年度の人材確保の状況について、社会福

(%)
16.0 15.1

祉法人全体および主たる事業別に確認する。
まず、2021 年度の採用率6をみると、全体では

12.0

14.7%となり、うち新卒採用は 2.1%にとどまる

8.0

(図表 12)
。全体的に中途採用が大部分を占める

4.0

なか、保育主体法人における新卒採用は 4.3%と

0.0

離職率
うち入職後1年未満
うち入職後1年以上3年未満
14.0
12.9
12.2

4.9 4.0

介護主体
n=3,289

全体平均より高く、保育士養成施設卒業者の採

3.1 3.7

保育主体
n=3,159

3.1 3.0

障害主体
n=1,360

4.1 3.7

全体
n=8,351

用が多いことが影響しているのではないだろう
か。

3.3

2021 年度の離職率は、介護主体法人では横ば
い、保育主体・障害主体法人では悪化。採用
率は 2019 年度から低下傾向

(図表 12)2021 年度の採用率
採用率
うち中途
うち新卒
(%) 15.6
14.7
14.4
14.3
16.0
12.6
12.5
11.0
10.1
12.0
8.0
4.0

2019~2021 年度の 3 か年においてデータが
揃った同一法人について、離職率・採用率の推

4.3
1.5

1.3

2.1

移を確認する(図表 14)。いずれも介護主体法

0.0

介護主体
n=3,289

保育主体
n=3,159

離職率・採用率の推移

障害主体
n=1,360

人、保育主体法人、障害主体法人の順に高い様

全体
n=8,351

相に変化はみられない。
2019 年度から 2020 年度にかけて、離職率は

3.2

2021 年度の離職率の状況

いずれの類型も改善したが、2020 年度から
2021 年度にかけては、保育主体・障害主体法人

全体の離職率は 14.0%、うち 3 年未満の離職
率は 7.8%。介護主体法人の離職率が 15.1%
ともっとも高い

は 2019 年度水準まで悪化し、介護主体法人で
は横ばいとなった。介護職に対する処遇改善が
進んだことも背景にあると推察される。

次に、2021 年度の離職率7についても同様に

一方、採用率はいずれの類型も低下傾向にあ

確認する。全体では 14.0%となり、介護主体法

り、2019 年度と 2021 年度の差でみると、介護

人の 15.1%がもっとも高い(図表 13)
。入職後

主体法人は 2.5 ポイントともっとも低下した。

1 年未満では 4.1%、3 年未満では 7.8%となる。

保育主体・障害主体法人の 2021 年度における

1 年未満・3 年未満の離職率ともに介護主体法人

低下は、2020 年度と比べて鈍化しているが、離

がもっとも高く、人材定着に苦慮する状況がみ

職率が悪化したことで、中途採用による補充を

てとれる。また、介護主体法人の中途採用が

行ったのではないだろうか。

6 採用率=当該年度に採用した常勤換算後従事者数/当該年度の 10 月 1 日時点の常勤換算後従事者数
7 離職率=当該年度に離職した常勤換算後従事者数/当該年度の 10 月 1 日時点の常勤換算後従事者数

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