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資料2 (5 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32303.html |
出典情報 | 抗微生物薬の市場インセンティブに関する検討会(第1回 3/29)《厚生労働省》 |
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主な薬剤耐性菌一覧
サイレント・パンデミックと称される薬剤耐性(AMR)菌の増加は喫緊の課題である。1943年にペニシリン系抗菌薬が市場流通し始めた後、1962年にメチシリン耐性黄色ブド
ウ球菌(MRSA)が出現したことを皮切りに、新しく抗菌薬が登場する度にバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)といった薬剤耐性菌が出現してきた。
1993年以降は、これまで耐性菌への最終兵器的な存在であったカルバペネム系抗菌薬に対しても耐性をもつカルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)の増加も認めている。
CRE
略称
MRSA
VRE
PRSP
BLNAR
MDRP
ESBL産生菌
AmpC産生菌
カルバペネム耐性腸内
細菌目細菌
抗菌薬不活化酵素の産生
耐性メカニズム
感染者数
抗菌薬作用点の変化 抗菌薬作用点の変化 抗菌薬作用点の変化 抗菌薬作用点の変化
抗菌薬不活化酵素
抗菌薬不活化酵素
(抗菌薬分解)、抗菌薬 (βラクタマーゼ)
(βラクタマーゼ)
抗菌薬作用点の変化、抗
の産生
の産生
菌薬作用点への到達阻害
(抗菌薬分解)
(抗菌薬分解)
抗菌薬不活化酵素
(βラクタマーゼ)
の産生(抗菌薬分
解)、抗菌薬作用点
の変化など
血流感染(人)*
11,612
46
220
N/A
27
11,835
N/A
709
院内感染(人)*
167,858
1,490
7,827
N/A
800
100,397
N/A
9,030
N/A
N/A
感染症法届出数(例) †
14516
124
846
(定点)
(全数)
(定点)
118
N/A
(定点)
2066
(全数)
βラクタム系以外で
治療抗菌薬
バンコマイシンなど リネゾリドなど
バンコマイシン、カ
ルバペネム系など
第3世代セフェム、
カルバペネム系、キ
ノロン系など
その他(コリスチン、リ カルバペネム系、キ カルバペネム系、キ
ファンピシン)
ノロン系など
ノロン系など
抗菌活性を示すもの
(アミノグリコシド
系など)、コリスチ
ン、チゲサイクリン
MRSA, methicillin-resistant Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌); VRE, vancomycinresistant Enterococcus (バンコマイシン耐性腸球菌);PRSP, penisicillin-resistant
Streptococcus pneumoniae (ペニシリン耐性肺炎球菌); BLNAR, β-lactamase negative
ampicillin-resistant Haemophilus influenzae (βラクタマーゼ陰性アンピシリン耐性インフル
抗菌薬作用点
への到達阻害
抗菌薬分解
エンザ桿菌); MDRP, multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa (多剤耐性緑膿菌);
ESBL産生菌, extended-spectrum β-lactamase-producing Enterobacterales (基質特異性拡
張型βラクタマーゼ産生腸内細菌目細菌); AmpC産生菌, AmpC β-lactamase-producing
Enterobacterales (AmpCβラクタマーゼ産生腸内細菌目細菌); CRE, carbapenemaseresistant Enterobacterales (カルバペネム耐性腸内細菌目細菌); N/A, Not Available.
抗菌薬作用点の変化
* 厚生労働省 院内感染対策サーベイランス(JANIS)データから、院内感染の患者数は、JANIS
検査部門2021年の年報集計対象の2220医療機関で当該耐性菌の分離された患者数を示してい
る。血流感染の患者数は、そのうち当該耐性菌が血液から分離されたものついて集計した。
† 2021年NESID年報集計表一覧 (niid.go.jp)(2021年の1年間の累積報告数)から抜粋。
MRSAとPRSPとMDRPは全定点把握で、定点あたり各々30.30、1.77、0.25。VREとCREは全数
把握。
出典:令和3年度日臨技 近畿支部 微生物技術講習会テキスト、耐性化のメカニズム |
薬剤耐性菌について | 医療従事者の方へ | かしこく治して、明日につなぐ~抗菌薬を上
手に使ってAMR対策~ (ncgm.go.jp)(https://amr.ncgm.go.jp/medics/2-1-2.html)、
サイレント・パンデミックと称される薬剤耐性(AMR)菌の増加は喫緊の課題である。1943年にペニシリン系抗菌薬が市場流通し始めた後、1962年にメチシリン耐性黄色ブド
ウ球菌(MRSA)が出現したことを皮切りに、新しく抗菌薬が登場する度にバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)といった薬剤耐性菌が出現してきた。
1993年以降は、これまで耐性菌への最終兵器的な存在であったカルバペネム系抗菌薬に対しても耐性をもつカルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)の増加も認めている。
CRE
略称
MRSA
VRE
PRSP
BLNAR
MDRP
ESBL産生菌
AmpC産生菌
カルバペネム耐性腸内
細菌目細菌
抗菌薬不活化酵素の産生
耐性メカニズム
感染者数
抗菌薬作用点の変化 抗菌薬作用点の変化 抗菌薬作用点の変化 抗菌薬作用点の変化
抗菌薬不活化酵素
抗菌薬不活化酵素
(抗菌薬分解)、抗菌薬 (βラクタマーゼ)
(βラクタマーゼ)
抗菌薬作用点の変化、抗
の産生
の産生
菌薬作用点への到達阻害
(抗菌薬分解)
(抗菌薬分解)
抗菌薬不活化酵素
(βラクタマーゼ)
の産生(抗菌薬分
解)、抗菌薬作用点
の変化など
血流感染(人)*
11,612
46
220
N/A
27
11,835
N/A
709
院内感染(人)*
167,858
1,490
7,827
N/A
800
100,397
N/A
9,030
N/A
N/A
感染症法届出数(例) †
14516
124
846
(定点)
(全数)
(定点)
118
N/A
(定点)
2066
(全数)
βラクタム系以外で
治療抗菌薬
バンコマイシンなど リネゾリドなど
バンコマイシン、カ
ルバペネム系など
第3世代セフェム、
カルバペネム系、キ
ノロン系など
その他(コリスチン、リ カルバペネム系、キ カルバペネム系、キ
ファンピシン)
ノロン系など
ノロン系など
抗菌活性を示すもの
(アミノグリコシド
系など)、コリスチ
ン、チゲサイクリン
MRSA, methicillin-resistant Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌); VRE, vancomycinresistant Enterococcus (バンコマイシン耐性腸球菌);PRSP, penisicillin-resistant
Streptococcus pneumoniae (ペニシリン耐性肺炎球菌); BLNAR, β-lactamase negative
ampicillin-resistant Haemophilus influenzae (βラクタマーゼ陰性アンピシリン耐性インフル
抗菌薬作用点
への到達阻害
抗菌薬分解
エンザ桿菌); MDRP, multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa (多剤耐性緑膿菌);
ESBL産生菌, extended-spectrum β-lactamase-producing Enterobacterales (基質特異性拡
張型βラクタマーゼ産生腸内細菌目細菌); AmpC産生菌, AmpC β-lactamase-producing
Enterobacterales (AmpCβラクタマーゼ産生腸内細菌目細菌); CRE, carbapenemaseresistant Enterobacterales (カルバペネム耐性腸内細菌目細菌); N/A, Not Available.
抗菌薬作用点の変化
* 厚生労働省 院内感染対策サーベイランス(JANIS)データから、院内感染の患者数は、JANIS
検査部門2021年の年報集計対象の2220医療機関で当該耐性菌の分離された患者数を示してい
る。血流感染の患者数は、そのうち当該耐性菌が血液から分離されたものついて集計した。
† 2021年NESID年報集計表一覧 (niid.go.jp)(2021年の1年間の累積報告数)から抜粋。
MRSAとPRSPとMDRPは全定点把握で、定点あたり各々30.30、1.77、0.25。VREとCREは全数
把握。
出典:令和3年度日臨技 近畿支部 微生物技術講習会テキスト、耐性化のメカニズム |
薬剤耐性菌について | 医療従事者の方へ | かしこく治して、明日につなぐ~抗菌薬を上
手に使ってAMR対策~ (ncgm.go.jp)(https://amr.ncgm.go.jp/medics/2-1-2.html)、