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09_参考資料3_SCARDAにおけるワクチン・新規モダリティ研究開発事業採択課題一覧について (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33297.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会(第32回 5/24)《厚生労働省》
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AAV(アデノ随伴ウイルス)を活用した次世代型サブユニットワクチンの研究開発

(令和4年10月時点)

(提案者:東京大学

岡⽥ 尚⺒)

1.提案概要
• 安全性と有効性を兼ね備えた次世代型AAVワクチンモダリティ(AAVやそれを内包するエクソソームの技術)を用いた新型コロナワク
チンの開発を目指す研究である。

2.基本情報
• モダリティ:8型AAVを用いたウイルスベクターワクチン、 8型AAVとエクソソームを用いた遺伝⼦導入ワクチン
• 用法・用量:筋注、1x1011-12粒子/人、2回投与
• 現在の開発フェーズ:研究段階
• 第Ⅰ相試験終了時期:2027年3月(予定)
• 開発企業との連携の有無:有

3.選定理由


有用性の観点では、AAV生産技術を活用したウイルス粒⼦(AAVに新型コロナウイルスの抗原の遺伝⼦配列を搭載)やそれを内包す
るエクソソームを用いたワクチンモダリティであり、汎用性・新規性が期待できる。



有効性の観点では、エクソソームの活用においては、既存のウイルスベクターの課題である既得免疫を回避できる可能性があり、よ
り⾼い遺伝⼦導入効率が期待できる。

4.今後の開発における重要な点


エクソソーム技術を用いることで、有効性の確認と投与量の削減が重要なポイントになると考える。



AAVウイルスベクターとしての懸念点は、既得免疫の影響により有効性が低い可能性がある点、AAVの性状による大量投与が必要と
なるため、肝障害が引き起こされる可能性がある点、大量投与が必要なため生産性や価格に懸念がある点、核内への取り込みに関す
る副反応がある点がある。ウイルスベクターワクチンとしての研究を進めるのであれば、これらの課題を解決していく必要がある。



本課題の当初提案では、複数の新規モダリティとそれに対する投与経路の研究開発が計画されている。スケジュールの観点から、各
研究課題の整理が必要である。

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