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09_参考資料3_SCARDAにおけるワクチン・新規モダリティ研究開発事業採択課題一覧について (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33297.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会(第32回 5/24)《厚生労働省》
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麻疹ウイルスベクターを用いたニパウイルス感染症ワクチンの開発

(令和4年12月時点)
(提案者:東京大学

甲斐 知恵⼦)

1.提案概要


本ワクチンは、⿇疹(MV)ワクチン株(Edmonston B株)にニパウイルスNiV(Malaysia株)の抗原タンパク質をコードするG遺伝⼦
を挿入した⿇疹ベクターワクチン(MV-NiV)の開発を目指すものである。
※ 基礎的研究により、ハムスター及びサルを用いた有効性試験でMV-NiVの⾮常に⾼い防御能が示されている。

2.基本情報


対象とする感染症:ニパウイルス



モダリティ:⿇疹ウイルスベクター



用法・用量:1回0.5mL皮下接種を単回接種又は4週後に追加接種



現在の開発フェーズ:前臨床



第Ⅱ相試験終了時期:2027年3月(予定)



開発企業(アカデミア)との連携の有無:有

3.選定理由


有効性の観点では、本⿇疹ベクターは、感染力が⾼く、導入した遺伝⼦の有効性を発揮しやすい可能性がある点が評価できる。



有用性の観点では、ニパウイルス感染症が起こりうる状態を想定すると、緊急成人用ワクチンとしての必要性があると判断できる。

4.今後の開発における重要な点


市販の⿇疹ワクチンよりも弱毒化されていない可能性があり、発熱率が⾼くなる可能性が懸念される。



例えば、小児において強い副反応が懸念されるため、成人での開発を優先するなど、接種対象者を考慮して開発する必要があると考
えられる。
※ 採択決定時に付された条件を満たす必要がある。

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