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【参考資料1】労働災害発生状況の分析等 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33256.html
出典情報 令和4年の労働災害発生状況を公表(5/23)《厚生労働省》
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(3)林業の労働災害発生状況
(ポイント)
① 死亡者数は、前年比で2人(6.7%)減少、平成 29 年比で 12 人
(30.0%)減少。
② 死傷者数は、前年比で 58 人(4.7%)減少、平成 29 年比で 138 人
(10.5%)減少。
③ 事故の型別では、「激突され」が最多で、全数に占める割合は死
亡者数で 57.1%、死傷者数で 23.3%。
(解説)
① 死亡者数(前年比2人・6.7%減、平成 29 年比 12 人・30.%減)、死傷者数
(前年比 58 人・4.7%減、平成 29 年比 138 人・10.5%減)共に前年比及び平
成 29 年比で減少した。
② 事故の型別では、依然として伐木作業等における「激突され」が最も多く、
全数に占める割合は、死亡者数で 57.1%、死傷者数で 23.3%となった。
③ 死亡者数では、前年比で「飛来・落下」(前年比2人・50.0%減、平成 29
年比2人・50.0%減)、「転落・墜落」(前年比同、平成 29 年比2人・66.7%
増)及び「はさまれ・巻き込まれ」(前年比同、平成 29 年比3人・75.0%減)
で減少又は同数となったものの、「崩壊・倒壊」(前年比2人・200.0%増、
平成 29 年比3人・50.0%減)、「激突され」(前年比1人・6.7%増、平成 29
年比5人・23.8%減)が増加した。
④ 年齢別の死傷者数では、60 歳以上の占める割合が 29.1%となった(前年は
28.7%で 0.4 ポイント増、全産業は 25.7%)。


国勢調査(総務省)によると、林業従事者の数は長期的に減少傾向で推移しており、

令和2年には 4.4 万人となっている。林業の高齢化率(65 歳以上の割合)は、令和2年
は 25%で全産業平均の 15%に比べ高い水準にある。一方で、若年者率(35 歳未満の割
合)をみると、全産業が減少傾向にあるのに対し、林業では平成2年(1990 年)以降増
加傾向で推移し、令和2年に 17%となっている(林野庁HPより)。

(対策)
① 伐木作業等における労働災害を防止するため、伐木作業等の安全対策及び
かかり木処理時の禁止事項の徹底を図るとともに、下肢を保護する防護衣の
着用、木材伐出機械等の安全対策の徹底等を図る。
② 「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン」及び「チ
ェーンソーを用いて行う伐木等の業務従事者安全衛生教育カリキュラム」を
周知徹底し、概ね5年ごとに能力向上教育を受講するよう勧奨する。

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