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(参考資料1)新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更について(4/27 感染症部会資料) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00424.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第122回 6/16)《厚生労働省》
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新型コロナウイルス感染症

変異株の発生動向

現在の発生動向(令和5年4月下旬時点)
世界の発生動向
✓ 世界的にオミクロン(B.1.1.529系統とその亜系統)が支配的な状況が継続。世界的に主流となっていたBA.5系統の占める割合は低下し、
現在はXBB系統(※) の占める割合が上昇。
※ BJ.1系統(BA.2.10系統の亜系統)とBM.1.1.1系統(BA.2.75.3系統の亜系統)の組換え体。

✓ 米国ではXBB.1.5系統、欧州ではXBB.1.9系統、インドではXBB.1.16系統(いずれも亜系統含む)の占める割合が上昇しているが、特定の
変異株が世界的に優勢となる兆候はなく、また、新たな懸念される変異株も確認されていない。

国内の発生動向
✓ 国内ではBQ.1系統を含むBA.5系統が主流となっていたが、令和5年3月頃からその割合は低下。一方、XBB.1.5系統、XBB.1.9系統、
XBB.1.16系統を含むXBB系統の占める割合は令和5年1月以降、上昇傾向がみられ、令和5年4月3日の週において、XBB.1.5系統は約
21%、 XBB.1.9.1系統は約24%であり、また、実数に基づく動向の推計では、令和5年5月1日の週で XBB.1.5系統は約28%、XBB.1.9
系統は約60%と推計されている(※)。
※ 海外、国内ともに感染者の減少に伴い変異株の登録数が減少しているため、変異株の割合について考慮する際は注意が必要。

リスク評価
✓ WHOによると、XBB.1.5系統は感染者増加の優位性や免疫逃避に関する知見があるが、重症度の上昇の兆候は見られず(※)、現時点
で他のオミクロンの亜系統と比較して公衆衛生上のリスク増加につながる証拠はない。また臨床的・疫学的な知見は十分ではない。
※ 米NY州におけるXBB.1.5系統の感染者の重症度はBQ.1系統の感染者と比較して上昇していないと報告されている。

✓ 国立感染症研究所によると、XBB.1.9系統やXBB.1.16系統は、感染者増加の優位性に関する知見があるが、臨床的・疫学的な知見は
まだ十分ではない。
✓ 国立感染症研究所によると、亜系統間で感染者数増加の優位性、免疫逃避の可能性以外に、重症度や感染・伝播性などのウイルスの
性質が大きく変わるという知見はない。また、現時点ではオミクロンと総称される系統の中で、主に免疫逃避に寄与する性質を持つ
がその他の性質は大きく変化していない変異株が生じており、世界の人口の免疫獲得状況や介入施策が多様になる中で、変異株の性
質が流行動態に直接寄与する割合も低下。
参考:国立感染症研究所「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株について」

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