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【参考資料3】「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」報告書 (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00028.html
出典情報 創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会(第1回 7/10)《厚生労働省》
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2.2

創薬力の強化、ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロスの解消

2.2.1


創薬力の強化

製薬産業は日本の基幹産業であり、革新的新薬を海外に展開することで外貨を獲得し、
日本経済を牽引する成長ドライバーとしての役割が期待されている。



世界中で広く使われる革新的新薬を創出し続けることが先発品企業に求められるとこ
ろ、第 1章で 記載 した とおり 、日本 の製 薬産 業の現 状とし ては その ような 創薬力 を有
しているとは言えない状況にある。



今後の日本経済の成長を牽引することが期待される製薬産業の成長を後押しする観点
から、 今後の 大き な政 策の方 向性と して 、先 発品企 業がリ スク を取 って最 新技術 を活
用した革新的医薬品の創出に挑戦することを促進していく必要がある。



また、昨今の環境変化を踏まえると、モダリティの移行に伴って高まる創薬の難化に
対応するため、ベンチャー企業やアカデミアに加え医薬品開発業務受託機関(CRO)や
医薬品製造受託機関(CMO)、医薬品製造開発受託機関(CDMO)といった各プレイヤー
がそれ ぞれの 専門 性を 活かし てバリ ュー チェ ーンを 構成す るエ コシ ステム を構築 する
ことが重要である。



そのためには、政府のみならず、エコシステムの一員である産官学の各プレイヤーが
同じ目 標の下 、戦 略的 に資源 を投下 し、 必要 な施策 を関係 者が 主体 的に進 めてい くべ
きである。

(戦略の策定)


遺伝子組み換え型のバイオ医薬品、遺伝子治療系の再生医療等製品といった新規モダ
リティ への移 行に 立ち 遅れな いため に、 積極 的に新 規モダ リテ ィに 投資し 、国際 展開
を見据 えた事 業を 展開 できる よう、 政府 一丸 となっ て、総 合的 な戦 略を作 成し、 企業
等に示すべきである。

(新規モダリティの創出に向けた取組)


アカデミアにおける創薬基盤技術の研究、疾患原因や標的分子の基礎的な研究の一層
の充実 が必要 であ る。 その際 には、 創薬 基盤 技術を 用いた 創薬 研究 など、 実際に アセ
ットを作ることを推進、強化すべきである。



新規モダリティに係る研究開発を行う企業に対しては、当該分野に係る研究開発を行
った場合の税制優遇や新薬候補探索支援(シーズ・ライブラリ構築)等を検討すべき
である。



バイオ医薬品等の製造や人材育成の支援として、経済産業省が推進するデュアルユー
ス製造拠点 5 8 の構築に併せて、バイオ医薬品等の製造に必要な人材を育成することが重
要である。これらの取組を通じて、まずはバイオシミラーの国内製造を促進し、中長

58

平時はバイオ医薬品を、感染症有事にはワクチンを製造する拠点(ワクチン生産体制強化のための
バイオ医薬品製造拠点等整備事業)。

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