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07 参考資料 1-1 百日せきファクトシート[6.8MB] (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34803.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第20回 8/29)《厚生労働省》 |
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図2.百日咳菌と百日咳類縁菌の電子顕微鏡像.百日咳菌(A)、パラ百日咳菌
(B)、Bordetella holmesii(C).
①
臨床症状
百日咳の潜伏期間は 6〜20 日(通常 7〜10 日)である。発症から回復までに数週間以
上を必要とし、病期によりカタル期(感冒症状、1〜2 週間)、痙咳期(乾性咳嗽と発作
性の咳、3〜6 週間)、回復期(6 週間以降)に分けられる。なお、排菌はカタル期に多
い。
ワクチン未接種の乳幼児では、2 週間以上の咳以外に連続性の咳(staccato:スタッカ
ート)や特徴的な吸気性笛声(whoop:ウープ)
、これら咳嗽発作の繰り返し(レプリ
ーゼ)、咳込みによる嘔吐(vomiting)、相対的リンパ球増多が特徴的である。発熱はな
いかあっても微熱である。咳嗽は夜間に多く、何らかの刺激で咳嗽発作が誘発される。
息を詰めて咳込むことから顔面浮腫や眼球結膜出血、点状出血がみられることもある。
0 歳早期では、無呼吸発作やチアノーゼ、けいれん、呼吸停止から突然死に至る場合も
ある。合併症として肺炎や脳症が報告されている。
一方、青年・成人の臨床症状は非典型的であり、主に 2 週間以上の長引く咳と発作性
の咳だけのことが多い(表1)。厚生労働省研究班(研究代表者 岡部信彦、研究分担者
蒲地一成)の調査では、成人患者の 1〜5 割に吸気性笛声、約 5 割に周囲の者に咳(家
族歴など)が認められている 28,29)。
表1.成人百日咳患者の臨床症状
咳の症状
長期の咳
有症率%a
平均有症率%b
文献
79〜97
85
Postels-Multani et al., 1995
(21 日以上)
de Serres et al., 2000
Gilberg et al., 2002
7
(B)、Bordetella holmesii(C).
①
臨床症状
百日咳の潜伏期間は 6〜20 日(通常 7〜10 日)である。発症から回復までに数週間以
上を必要とし、病期によりカタル期(感冒症状、1〜2 週間)、痙咳期(乾性咳嗽と発作
性の咳、3〜6 週間)、回復期(6 週間以降)に分けられる。なお、排菌はカタル期に多
い。
ワクチン未接種の乳幼児では、2 週間以上の咳以外に連続性の咳(staccato:スタッカ
ート)や特徴的な吸気性笛声(whoop:ウープ)
、これら咳嗽発作の繰り返し(レプリ
ーゼ)、咳込みによる嘔吐(vomiting)、相対的リンパ球増多が特徴的である。発熱はな
いかあっても微熱である。咳嗽は夜間に多く、何らかの刺激で咳嗽発作が誘発される。
息を詰めて咳込むことから顔面浮腫や眼球結膜出血、点状出血がみられることもある。
0 歳早期では、無呼吸発作やチアノーゼ、けいれん、呼吸停止から突然死に至る場合も
ある。合併症として肺炎や脳症が報告されている。
一方、青年・成人の臨床症状は非典型的であり、主に 2 週間以上の長引く咳と発作性
の咳だけのことが多い(表1)。厚生労働省研究班(研究代表者 岡部信彦、研究分担者
蒲地一成)の調査では、成人患者の 1〜5 割に吸気性笛声、約 5 割に周囲の者に咳(家
族歴など)が認められている 28,29)。
表1.成人百日咳患者の臨床症状
咳の症状
長期の咳
有症率%a
平均有症率%b
文献
79〜97
85
Postels-Multani et al., 1995
(21 日以上)
de Serres et al., 2000
Gilberg et al., 2002
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