医療機器業界の特性等により生じうる課題
医療機器業界における特性等により生じうる主な課題は、以下ようなものが考えられる。

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医療機器業界の特性等

特性等に起因して生じうる課題

• 償還価格による製品価格の限界の存在
償還価格が設定されている医療材料が存在
するため、製造販売業者及び販売業者等が
設定できる製品価格に限界がある

• 医療機関等において保険者・患者から受け取ることができる対価は一定であ
ることから、医療機関等はコスト転嫁の受け入れに限界があり、販売業者等
の収益が悪化する

• 貸出品の存在
貸出品については製造販売業者から医療機
関等へのモノの流れに加え、医療機関等か
ら製造販売業者へのモノの流れが発生する
医療機器の中には使用前の滅菌や使用後の
洗浄・消毒等が必要なものが存在する

• 貸出品について、通常の物品管理とは異なる以下のような対応が必要となり、
他よりも追加的な人的・金銭的コストが発生する
医療機関等からの貸出品要求に柔軟に対応するために、製造販売業
者・販売業者等において一定の在庫が必要になる
トレサビリティ管理（ロット・シリアル管理）が複雑となる
医療機器の滅菌・洗浄・消毒等を実施するための専門人材/機器が必
要となる

• 適正使用支援業務（※）の実施
製品販売以外の無償附帯業務が存在する

• 販売業者等では、医療機器の適正使用のため、緊急対応等の適正使用支援業
務を行っているが、医療機関等との契約を締結していないことで、対価を請
求できず、経営上の問題からサービスの持続が難しくなっている

• 医療機関等における医療機器管理機能の
不足
医療機関等に医療機器・材料をまとめて管
理する機能/部署がないことが多い

• 医療機関等との取引においては、同一病院内であっても複数の部署から発
注・連絡等があることが多く、必ずしも効率的な運用や管理がなされてい
ない

• 販売業者と医療機関間のデジタル化の遅れ
医療機関等から販売業者等への発注につい
て、FAXや電話で行われる

• 医療機関と販売業者等間における受発注業務が非効率である上に、エラー
（間違い）が発生する可能性がある

※：預託在庫管理業務、短期貸出し・持ち込み業務、緊急対応、立会い業務など

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