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参考資料3○先進医療技術の科学的評価等について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00063.html
出典情報 先進医療会議(第127回 12/7)《厚生労働省》
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対象:胚移植を必要とする不妊症

19 子宮内膜刺激術

20

タイムラプス撮像法による
受精卵・胚培養

21 子宮内膜擦過術

方法:
体外受精により作出された受精卵を体外で5~6 日間培養し、得られた胚盤胞は一旦
凍結保存する。この際に体外培養に使用された培養液(当院ではSAGE 1-Step メ
ディウムを約50~100㎕使用)を、胚盤胞とは別の容器に封入した後に凍結保存して
おく。この培養液(リンス液という)の中に、受精卵が成長する過程に排出される
伝達物質が含まれていると考えられる。
胚盤胞移植(凍結融解胚移植)は自然排卵周期またはホルモン補充周期で行う。
自然排卵周期の場合は月経開始10 日目頃より数回の診察を経て排卵日が確定すれ
不妊症(卵管性不妊、男性不
ば、排卵後2~3 日目にリンス液を子宮内に注入する。さらに排卵後4~5 日目に凍
妊、機能性不妊又は一般不妊治
結保存した胚盤胞を1 個融解して移植を行う。
療が無効であるものに限る。)
ホルモン補充周期では月経開始2 日目から卵胞ホルモン製剤の投与を開始し、月経
12~14 日目の診察でホルモン値や子宮内膜厚の確認後問題なければ月経15 日目よ
り黄体補充を開始する。黄体補充開始後2~3 日目に、リンス液を子宮内に注入す
る。さらに黄体補充開始後4~5 日目に、凍結保存しておいた胚盤胞を1 個融解して
移植を行う。
排卵または黄体補充開始後15 日目頃に血中hCG を測定し妊娠判定を行う。妊娠判
定が陰性であれば、観察は終了とする。
妊娠判定が陽性となれば、引き続き経過を観察し超音波検査により胎嚢が確認でき
れば臨床妊娠と判定し観察終了とする。胎嚢が確認できなければ化学流産として観
察は終了とする。

令4.4.1

1)対象:胚移植を必要とする不妊症
2)各症例への実施:
体外受精や顕微授精後の卵子をタイムラプス装置搭載型培養器と従来型培養器を
不妊症(卵管性不妊、男性不
用いて培養し、Pronucleus(PN)出現、細胞分裂様式、多核、割球間のサイズ、胚盤
妊、機能性不妊又は一般不妊治
胞の細胞数、卵割に要する時間などを比較検討する。
療が無効であるものに限る。)
3)分析結果の評価:
タイムラプス搭載型培養器で得られた胚の形態的評価と従来型培養器での胚の形
態学的観察による評価をもとに選択した胚を移植し、生産率等を比較する。

令4.4.1

胚移植を行う予定の前周期の黄体期に、婦人科用剥離子(子宮内膜細胞採取具)
を子宮頸管より挿入し、子宮の形状に沿って子宮内膜腔にゆっくりと進め、デバイ
不妊症(卵管性不妊、男性不
スを同じ方向に数回回転させることによりスクラッチを行う。
妊、機能性不妊又は一般不妊治
翌周期に胚移植を行い、胚移植後10~14 日後頃に血中hCG を測定し妊娠判定を
療が無効であるものであって、
行う。妊娠 判定が陰性であれば、観察は終了とする。
これまで反復して着床又は妊娠
妊娠判定が陽性となれば、引き続き経過を観察し超音波検査により胎嚢が確認で
に至っていない患者に係るもの
きれば臨床妊娠と判定し観察終了とする。胎嚢が確認できなければ化学流産として
に限る。)
観察は終了とする。胚移植当たりの臨床妊娠率を算出し、日本産科婦人科学会より
報告されている胚移植による妊娠率との比較を行い有用性の検証を行う。

令4.4.1

4