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03 資料1 おたふくかぜワクチンについて (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37506.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第23回 1/24)《厚生労働省
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第 1 5回 厚生 科学審 議会 予防 接種 ・ワ クチ ン 分科 会
予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会

自然感染とワクチン接種後の無菌性髄膜炎の比較 ①

資料2

2020 (令和2) 年1月17日

⚫ 自然感染による無菌性髄膜炎とワクチン接種後の無菌性髄膜炎で症状や重症度に大きな差はみられない。
・後藤らの報告では、2008年4月から2016年3月にムンプス髄膜炎による入院症例は72例、ワクチン株は6例、自然感染(野生株)は

66例であった(いずれもPCRで診断)。
・野生株で耳下腺腫脹が多くみられたが、頭痛、嘔気・嘔吐、項部硬直の頻度は2群間で差は認めなかった。
・検査値は、野生株で血清アミラーゼ値は有意に高値であったが、髄液所見は2群間で差は認めなかった。
・入院症例において、ワクチン株による髄膜炎の重症度は野生株と比較して低いものではなく、適切な医療介入が必要とされた。
・両群ともに無菌性髄膜炎罹患後の後遺症は認めなかった。
自然感染(野生株)とワクチン接種後の無菌性髄膜炎の臨床像の比較
ワクチン株(6例)

野生株(66例)

p

2.3(1.2 - 9.2)

5.7(1.1 - 14.9)

0.02

性別 男(%)

3(50%)

50(76%)

0.33

ワクチン歴 あり(%)

6(100%)

2(3%)

<0.01

周囲の流行 あり(%)

0(0%)

39(59%)

<0.01

最高体温(度)

40.1 ± 0.4

39.6 ± 0.8

0.15

有熱期間(日)

7.5 ± 1.5

6.0 ± 5.1

0.016

耳下腺腫脹 あり(%)

0(0%)

63(95%)

<0.01

頭痛 あり(%)

2(33%)

43(65%)

0.19

嘔気・嘔吐 あり(%)

4(67%)

45(68%)

1.00

項部硬直 あり(%)

3(50%)

26(39%)

0.67

血清アミラーゼ(IU/L)

152 ± 180

629 ± 510

<0.01

髄液細胞数(/μL)

226 ± 96

226 ± 214

0.16

髄液蛋白(mg/dl)

30 ± 8

41 ± 16

0.07

髄液糖(mg/dl)

64 ± 13

60 ± 14

0.70

年齢 中央値(歳)

後藤研誠ら、
第8回予防接種に関する研究報告会
研究発表資料(平成29年2月)P4-5より

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