よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


04 資料2 多屋参考人提出資料 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37506.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第23回 1/24)《厚生労働省
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

考察より⼀部抜粋︓詳細は⽇本⼩児科学会予防接
種・感染症対策委員会報告をご参照ください

20

⽇本⼩児科学会誌2024年1⽉号に掲載

• 今回の調査で4 週間フォローできた59,573 例における無菌性髄膜炎(8 例)・急性脳炎(1 例)・
無菌性髄膜炎疑い(2 例)の発⽣報告頻度は0.018%(10 万接種あたり18.5)であった.
• 8 週間フォローできた58,783 例における無菌性髄膜炎(8 例)・急性脳炎(1例)・髄膜脳炎(1
例),無菌性髄膜炎疑い(2 例)の発⽣報告頻度は0.020%(10 万接種あたり20.4)であった.
• 前向きに8 週間フォローできた44,708 例について検討すると,無菌性髄膜炎を発症した症例は4 例,
無菌性髄膜炎疑い2 例で,急性脳炎・髄膜脳炎症例はなかった.疑い例2 例を含めた無菌性髄膜炎
発⽣報告頻度は0.013%(10 万接種あたり13.4),1 歳児の1 回⽬接種の発⽣報告頻度は
0.011%(10 万接種あたり11.4)であった.
• ムンプス罹患後の難聴の予後は不良であり,その発症リスクは極めて⼤きいことから,ムンプスの発症を
予防するためのおたふくかぜワクチンは⼩児にとって重要なワクチンであると考える.⼀⽅,すべてのワクチ
ンについて⾔えることであるが,接種後に⼀定の副反応が発⽣するリスクもある.⽇本⼩児科学会とし
ては引き続きおたふくかぜワクチンの接種を推奨するとともに,接種について⼼配のある家族の意思決定
の⽀援を⾏えるよう,家族と⼗分に相談し,おたふくかぜワクチン接種の意義を理解したうえで接種され
るワクチンとなるように,引き続き努⼒していくことが重要であると考える.