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2022年度 病院の経営状況について (4 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/ |
| 出典情報 | 2022年度 病院の経営状況について（3／8）《福祉医療機構》 |
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2023-014
も上昇した。また、一般病院および療養型病院
医業利益率は、一般病院は 1.4 ポイント、療
では、医業収益の増収分を大きく上回ったこと
養型病院は 1.3 ポイント低下し、精神科病院は
で、1 床当たり医業利益が低下した。とくに、一
横ばいであった。また、補助金収益を加味した
般病院の 1 床当たり医業利益は、△221 千円の
赤字病院割合をみても、一般病院および療養型
マイナス値となった。
病院で拡大しており、いずれの病院類型も 3 割
費用の構成比をみると、いずれの病院類型で
前後の病院が赤字となっていた。
も医業収益対医療材料費率（以下「医療材料費
率」という。）および医業収益対経費率（以下「経
2 一般病院の経営状況
費率」という。）が上昇していることがわかる。
2.1
急性期一般入院料 1
病床利用率および 1 日平均入院・外来患者数
の低下により、医業利益率はマイナス値に
経費率のうち、医業収益対水道光熱費率（以下
「水道光熱費率」という。
）が上昇しており、こ
れは昨今の物価高騰の影響によるものと推察さ
れる。また、人件費率は一般病院で 0.2 ポイン
急性期一般入院料 4 を算定する病床が全病床
ト上昇した。先にみたとおり、一般病院の 100
に対して過半数を占める一般病院を「急性期病
院」として、2021 年度・2022 年度の 2 か年度
床当たり従事者数は 0.6 人増加した。
くわえて、
で同じ入院基本料を算定する病院の経営状況を
従事者 1 人当たり人件費も上昇している。これ
比較した。本節では、急性期一般入院料 1 を算
は、2022 年 10 月に看護職員処遇改善評価料が
定する急性期病院について確認していく（図表
新設されたこと、同年 2 月から 9 月においても
4）
。
賃金引上げ分を対象とした看護職員等処遇改善
医業利益率は、2021 年度から 1.3 ポイント低
事業補助金が支給されたことが影響していると
下し、△1.4％となった。赤字病院割合も 26.2％
考えられる。100 床当たり従事者数の増加や従
に拡大しており、経営状況の悪化がみてとれる。
事者 1 人当たり人件費の上昇が、人件費率の上
この経営悪化の要因は、前節でみた一般病院と
昇につながったと思料される。
（図表 3）2 か年度同一病院比較
指
病院類型別
療養型病院（n＝537）
差 20222021
2022
2021
千円
千円
千円
千円
千円
22,102
14,539
5,913
22,013
89
22,451
14,746
6,061
22,673
△ 221
350
208
148
660
△ 310
11,361
8,879
1,506
10,958
403
11,506
9,024
1,588
11,246
261
145
145
83
288
△ 143
6,357
5,360
788
6,315
42
6,523
5,493
813
6,480
43
166
133
25
165
1
％
％
％
％
％
％
％
％
千円
千円
％
53.3
20.4
1.7
19.5
1.6
4.6
0.4
5.2
12,190
6,498
28.4
53.5
20.9
1.7
20.1
2.0
4.7
△ 1.0
3.9
12,346
6,605
31.1
0.2
0.5
0.0
0.6
0.5
0.1
△ 1.4
△ 1.3
156
108
2.7
59.8
8.3
3.4
20.8
1.9
4.1
3.6
5.7
9,247
5,532
25.9
59.9
8.7
3.4
21.6
2.4
4.1
2.3
4.8
9,295
5,565
32.2
0.0
0.3
0.0
0.8
0.5
0.1
△ 1.3
△ 0.9
48
33
6.3
62.8
6.7
5.7
19.5
2.7
4.7
0.7
3.2
8,734
5,485
31.5
62.0
6.9
5.7
20.3
3.4
4.5
0.7
4.3
9,037
5,600
28.6
△ 0.8
0.2
△ 0.0
0.8
0.7
△ 0.1
△ 0.0
1.1
303
116
△ 2.9
標
1 床当たり収支状況
医業収益
うち入院診療収益・室料差額収益
うち外来診療収益
医業費用
医業利益
医業収益・費用の状況
人件費率
医療材料費率
給食材料費率
経費率
うち水道光熱費率
減価償却費率
医業利益率
経常利益率
従事者 1 人当たり医業収益
従事者 1 人当たり人件費
赤字病院割合
病院の収益性
一般病院（n＝1,143）
差 20222021
2022
2021
精神科病院（n＝311）
差 20222021
2022
2021
4 急性期一般入院料 2・3 を算定する病院は、サンプル数が少ないことから除外している
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4
も上昇した。また、一般病院および療養型病院
医業利益率は、一般病院は 1.4 ポイント、療
では、医業収益の増収分を大きく上回ったこと
養型病院は 1.3 ポイント低下し、精神科病院は
で、1 床当たり医業利益が低下した。とくに、一
横ばいであった。また、補助金収益を加味した
般病院の 1 床当たり医業利益は、△221 千円の
赤字病院割合をみても、一般病院および療養型
マイナス値となった。
病院で拡大しており、いずれの病院類型も 3 割
費用の構成比をみると、いずれの病院類型で
前後の病院が赤字となっていた。
も医業収益対医療材料費率（以下「医療材料費
率」という。）および医業収益対経費率（以下「経
2 一般病院の経営状況
費率」という。）が上昇していることがわかる。
2.1
急性期一般入院料 1
病床利用率および 1 日平均入院・外来患者数
の低下により、医業利益率はマイナス値に
経費率のうち、医業収益対水道光熱費率（以下
「水道光熱費率」という。
）が上昇しており、こ
れは昨今の物価高騰の影響によるものと推察さ
れる。また、人件費率は一般病院で 0.2 ポイン
急性期一般入院料 4 を算定する病床が全病床
ト上昇した。先にみたとおり、一般病院の 100
に対して過半数を占める一般病院を「急性期病
院」として、2021 年度・2022 年度の 2 か年度
床当たり従事者数は 0.6 人増加した。
くわえて、
で同じ入院基本料を算定する病院の経営状況を
従事者 1 人当たり人件費も上昇している。これ
比較した。本節では、急性期一般入院料 1 を算
は、2022 年 10 月に看護職員処遇改善評価料が
定する急性期病院について確認していく（図表
新設されたこと、同年 2 月から 9 月においても
4）
。
賃金引上げ分を対象とした看護職員等処遇改善
医業利益率は、2021 年度から 1.3 ポイント低
事業補助金が支給されたことが影響していると
下し、△1.4％となった。赤字病院割合も 26.2％
考えられる。100 床当たり従事者数の増加や従
に拡大しており、経営状況の悪化がみてとれる。
事者 1 人当たり人件費の上昇が、人件費率の上
この経営悪化の要因は、前節でみた一般病院と
昇につながったと思料される。
（図表 3）2 か年度同一病院比較
指
病院類型別
療養型病院（n＝537）
差 20222021
2022
2021
千円
千円
千円
千円
千円
22,102
14,539
5,913
22,013
89
22,451
14,746
6,061
22,673
△ 221
350
208
148
660
△ 310
11,361
8,879
1,506
10,958
403
11,506
9,024
1,588
11,246
261
145
145
83
288
△ 143
6,357
5,360
788
6,315
42
6,523
5,493
813
6,480
43
166
133
25
165
1
％
％
％
％
％
％
％
％
千円
千円
％
53.3
20.4
1.7
19.5
1.6
4.6
0.4
5.2
12,190
6,498
28.4
53.5
20.9
1.7
20.1
2.0
4.7
△ 1.0
3.9
12,346
6,605
31.1
0.2
0.5
0.0
0.6
0.5
0.1
△ 1.4
△ 1.3
156
108
2.7
59.8
8.3
3.4
20.8
1.9
4.1
3.6
5.7
9,247
5,532
25.9
59.9
8.7
3.4
21.6
2.4
4.1
2.3
4.8
9,295
5,565
32.2
0.0
0.3
0.0
0.8
0.5
0.1
△ 1.3
△ 0.9
48
33
6.3
62.8
6.7
5.7
19.5
2.7
4.7
0.7
3.2
8,734
5,485
31.5
62.0
6.9
5.7
20.3
3.4
4.5
0.7
4.3
9,037
5,600
28.6
△ 0.8
0.2
△ 0.0
0.8
0.7
△ 0.1
△ 0.0
1.1
303
116
△ 2.9
標
1 床当たり収支状況
医業収益
うち入院診療収益・室料差額収益
うち外来診療収益
医業費用
医業利益
医業収益・費用の状況
人件費率
医療材料費率
給食材料費率
経費率
うち水道光熱費率
減価償却費率
医業利益率
経常利益率
従事者 1 人当たり医業収益
従事者 1 人当たり人件費
赤字病院割合
病院の収益性
一般病院（n＝1,143）
差 20222021
2022
2021
精神科病院（n＝311）
差 20222021
2022
2021
4 急性期一般入院料 2・3 を算定する病院は、サンプル数が少ないことから除外している
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