よむ、つかう、まなぶ。
2022年度 病院の経営状況について (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/ |
出典情報 | 2022年度 病院の経営状況について(3/8)《福祉医療機構》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
2023-014
り医業費用は 261 千円上昇した。その結果、医
はあるものの、同入院料 1 を算定する療養型病
業利益率は 1.0 ポイント低下の 3.3%、経常利益
院よりも厳しい経営状況にあるといえよう。
率は 0.7 ポイント低下の 5.7%となった。
4
療養病棟入院料 2 を算定する療養型病院も同
精神 15 対 1 を算定する精神科病院は、医業利
益率が改善するも、3 割近くの病院が赤字
様に、1 床当たり医業収益が微増にとどまった
ことで、医業利益率および経常利益率がともに
低下した。
最後に、精神病棟 15 対 1 入院基本料(以下
同入院料 1 を算定する療養型病院との相違点
「精神 15 対 1」という。
)、精神療養病棟入院料
として、100 床当たり従事者数が 4.8 人増加し
(以下「精神療養」という。)、認知症治療病棟入
たことが挙げられる。あくまでも推測の域を出
院料(以下「認知症治療」という。
)を算定する
ないが、療養病棟入院基本料に係る経過措置10
病床が全病床に対して過半数を占める精神科病
が令和 6 年 3 月末に期限を迎えることから、配
院について、2021 年度・2022 年度の 2 か年度
置基準 20 対 1 を満たすために増員を図ったこ
でいずれも同じ入院基本料を算定する病院の経
とが考えられる。これによって、人件費率は 1.3
営状況を比較した(図表 9)
。
ポイント上昇しており、医業利益率は△5.1%、
精神 15 対 1 および精神療養を算定する精神
経常利益率は△0.2%といずれもマイナス値と
科病院では、病床利用率が低下し、1 日平均入院
なった。サンプル数が少ない点に留意する必要
(図表 9)2 か年度同一病院比較
指
標
(図表 5)黒字・赤字施設別
病床数
床
病床利用率
%
(図表
5)黒字・赤字施設別
在院日数
日
新患率
%
1 日平均入院患者数
人
(図表
5)黒字・赤字施設別
1 日平均外来患者数
人
入院単価
円
外来単価
円
医業収益・費用の状況
1 床当たり医業収益
千円
1 床当たり医業費用
千円
人件費率
%
医療材料費率
%
給食材料費率
%
経費率
%
うち水道光熱費率
%
減価償却費率
%
医業利益率
%
経常利益率
%
従事者の状況
100 床当たり医師数(常勤)
人
100 床当たり医師数(非常勤)
人
100 床当たり看護師等数
人
100 床当たりその他従事者数
人
100 床当たり従事者数(計)
人
従事者 1 人当たり人件費
千円
赤字病院割合
%
精神科病院の経営状況
精神科病院の経営状況(おもな入院基本料別)
精神病棟 15 対 1 入院基本料
(n=106)
一般型養護の経営状況
差 2022-
2021
精神療養病棟入院料
(n=80)
2022
2021
2021
251.3
250.4
250.2
△ 0.9
85.4
84.3
86.5
△ 1.1
一般型養護の経営状況
280.0
274.7
299.9
△ 5.3
2.2
2.1
2.2
△ 0.1
214.6
211.1
216.6
△ 3.5
一般型養護の経営状況
71.2
72.4
1.2
71.4
16,717
17,451
734
16,499
9,819
9,964
145
9,275
差 20222021
249.9
△ 0.3
85.9
△ 0.6
297.9
△ 2.0
2.3
0.1
214.8
△ 1.8
70.6
△ 0.8
17,172
674
9,838
563
2022
認知症治療病棟入院料
(n=17)
175.6
94.2
424.5
4.3
165.4
37.6
16,705
10,408
差 20222021
175.6
0.0
92.4
△ 1.8
409.9 △ 14.7
3.9
△ 0.4
162.2
△ 3.2
34.4
△ 3.1
17,283
578
10,277
△ 130
2021
2022
6,181
6,158
63.8
7.4
5.7
18.2
2.6
4.6
0.4
2.9
6,363
6,301
62.4
7.4
5.6
19.2
3.3
4.3
1.0
4.2
182
143
△ 1.4
0.1
△ 0.1
1.0
0.7
△ 0.3
0.6
1.3
6,123
6,087
63.5
6.3
5.8
19.4
2.9
4.4
0.6
3.2
6,345
6,265
61.8
6.7
5.7
20.3
3.6
4.3
1.3
4.0
222
178
△ 1.7
0.4
△ 0.1
0.9
0.6
△ 0.2
0.7
0.8
6,630
6,446
60.5
4.1
6.8
22.0
2.9
3.8
2.7
4.5
6,752
6,523
59.4
4.4
6.6
22.6
3.7
3.7
3.3
7.0
122
77
△ 1.2
0.3
△ 0.2
0.6
0.8
△ 0.1
0.6
2.5
2.8
1.1
45.9
22.1
71.9
5,488
35.8
2.8
1.1
45.6
22.3
71.8
5,539
27.4
0.0
0.0
△ 0.3
0.2
△ 0.1
51
△ 8.5
3.3
0.8
44.8
21.3
70.2
5,537
30.0
3.3
0.9
44.3
21.7
70.3
5,577
31.3
0.0
0.1
△ 0.5
0.5
0.1
40
1.3
2.5
1.5
52.0
19.2
75.2
5,352
17.6
2.5
1.2
49.5
19.0
72.1
5,575
23.5
△ 0.0
△ 0.3
△ 2.5
△ 0.2
△ 3.1
223
5.9
10 看護職員・看護補助者の配置基準が 25 対 1 以上で、療養病棟入院基本料 2 の 75/100 に相当する点数の算定が認められる
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
9
り医業費用は 261 千円上昇した。その結果、医
はあるものの、同入院料 1 を算定する療養型病
業利益率は 1.0 ポイント低下の 3.3%、経常利益
院よりも厳しい経営状況にあるといえよう。
率は 0.7 ポイント低下の 5.7%となった。
4
療養病棟入院料 2 を算定する療養型病院も同
精神 15 対 1 を算定する精神科病院は、医業利
益率が改善するも、3 割近くの病院が赤字
様に、1 床当たり医業収益が微増にとどまった
ことで、医業利益率および経常利益率がともに
低下した。
最後に、精神病棟 15 対 1 入院基本料(以下
同入院料 1 を算定する療養型病院との相違点
「精神 15 対 1」という。
)、精神療養病棟入院料
として、100 床当たり従事者数が 4.8 人増加し
(以下「精神療養」という。)、認知症治療病棟入
たことが挙げられる。あくまでも推測の域を出
院料(以下「認知症治療」という。
)を算定する
ないが、療養病棟入院基本料に係る経過措置10
病床が全病床に対して過半数を占める精神科病
が令和 6 年 3 月末に期限を迎えることから、配
院について、2021 年度・2022 年度の 2 か年度
置基準 20 対 1 を満たすために増員を図ったこ
でいずれも同じ入院基本料を算定する病院の経
とが考えられる。これによって、人件費率は 1.3
営状況を比較した(図表 9)
。
ポイント上昇しており、医業利益率は△5.1%、
精神 15 対 1 および精神療養を算定する精神
経常利益率は△0.2%といずれもマイナス値と
科病院では、病床利用率が低下し、1 日平均入院
なった。サンプル数が少ない点に留意する必要
(図表 9)2 か年度同一病院比較
指
標
(図表 5)黒字・赤字施設別
病床数
床
病床利用率
%
(図表
5)黒字・赤字施設別
在院日数
日
新患率
%
1 日平均入院患者数
人
(図表
5)黒字・赤字施設別
1 日平均外来患者数
人
入院単価
円
外来単価
円
医業収益・費用の状況
1 床当たり医業収益
千円
1 床当たり医業費用
千円
人件費率
%
医療材料費率
%
給食材料費率
%
経費率
%
うち水道光熱費率
%
減価償却費率
%
医業利益率
%
経常利益率
%
従事者の状況
100 床当たり医師数(常勤)
人
100 床当たり医師数(非常勤)
人
100 床当たり看護師等数
人
100 床当たりその他従事者数
人
100 床当たり従事者数(計)
人
従事者 1 人当たり人件費
千円
赤字病院割合
%
精神科病院の経営状況
精神科病院の経営状況(おもな入院基本料別)
精神病棟 15 対 1 入院基本料
(n=106)
一般型養護の経営状況
差 2022-
2021
精神療養病棟入院料
(n=80)
2022
2021
2021
251.3
250.4
250.2
△ 0.9
85.4
84.3
86.5
△ 1.1
一般型養護の経営状況
280.0
274.7
299.9
△ 5.3
2.2
2.1
2.2
△ 0.1
214.6
211.1
216.6
△ 3.5
一般型養護の経営状況
71.2
72.4
1.2
71.4
16,717
17,451
734
16,499
9,819
9,964
145
9,275
差 20222021
249.9
△ 0.3
85.9
△ 0.6
297.9
△ 2.0
2.3
0.1
214.8
△ 1.8
70.6
△ 0.8
17,172
674
9,838
563
2022
認知症治療病棟入院料
(n=17)
175.6
94.2
424.5
4.3
165.4
37.6
16,705
10,408
差 20222021
175.6
0.0
92.4
△ 1.8
409.9 △ 14.7
3.9
△ 0.4
162.2
△ 3.2
34.4
△ 3.1
17,283
578
10,277
△ 130
2021
2022
6,181
6,158
63.8
7.4
5.7
18.2
2.6
4.6
0.4
2.9
6,363
6,301
62.4
7.4
5.6
19.2
3.3
4.3
1.0
4.2
182
143
△ 1.4
0.1
△ 0.1
1.0
0.7
△ 0.3
0.6
1.3
6,123
6,087
63.5
6.3
5.8
19.4
2.9
4.4
0.6
3.2
6,345
6,265
61.8
6.7
5.7
20.3
3.6
4.3
1.3
4.0
222
178
△ 1.7
0.4
△ 0.1
0.9
0.6
△ 0.2
0.7
0.8
6,630
6,446
60.5
4.1
6.8
22.0
2.9
3.8
2.7
4.5
6,752
6,523
59.4
4.4
6.6
22.6
3.7
3.7
3.3
7.0
122
77
△ 1.2
0.3
△ 0.2
0.6
0.8
△ 0.1
0.6
2.5
2.8
1.1
45.9
22.1
71.9
5,488
35.8
2.8
1.1
45.6
22.3
71.8
5,539
27.4
0.0
0.0
△ 0.3
0.2
△ 0.1
51
△ 8.5
3.3
0.8
44.8
21.3
70.2
5,537
30.0
3.3
0.9
44.3
21.7
70.3
5,577
31.3
0.0
0.1
△ 0.5
0.5
0.1
40
1.3
2.5
1.5
52.0
19.2
75.2
5,352
17.6
2.5
1.2
49.5
19.0
72.1
5,575
23.5
△ 0.0
△ 0.3
△ 2.5
△ 0.2
△ 3.1
223
5.9
10 看護職員・看護補助者の配置基準が 25 対 1 以上で、療養病棟入院基本料 2 の 75/100 に相当する点数の算定が認められる
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
9