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2020年度(令和2年度)医療法人の経営状況 (7 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r3/
出典情報 2020年度(令和2年度)医療法人の経営状況(3/16)《福祉医療機構》
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2021-016

3 老健主体医療法人の経営状況
3.1 2019 年度・2020 年度比較

の利益を確保することができた法人が多かった
とみられる。病院主体では赤字法人割合が拡大

事業利益率は低下したが、経常利益率および
赤字法人割合は横ばい

した一方で、老健主体の医療法人の経営状況は
コロナ禍でも比較的安定していたといえよう。
ただし、医療部門の補助金により利益を確保

2019 年度および 2020 年度の二か年度につい

できたとしても、それは時限的なものであるた

て、比較可能なデータのある老健主体の医療法

め、今後を見据え事業本体によって利益を確保

人に絞り経営状況をみていく(図表 7)


する必要がある。このためには、主たる事業の

事業収益の増加分を事業費用の増加分が上回

老健について、基本的な方向性とされている在

り、事業利益率は 1.3 ポイント低下の 2.3%とな

宅復帰・在宅療養支援機能の強化に加え、直近

った。特に人件費率が 1.1 ポイント上昇したこ

の 2021 年度介護報酬改定で取り上げられた科

とが大きい。ただ、経常利益率は横ばいの 3.7%

学的介護の推進や入退所前の連携、口腔衛生管

となり、赤字法人割合も横ばいの 21.6%となっ

理の強化といった視点から、サービスの質の向

た。従事者数の増加に伴い人件費も増加したが、

上に取り組んでいくことが求められると考える。

コロナ関連の補助金等もあって、2019 年度並み

(図表 7)二か年度同一法人比較

従事者数
事業収益
事業費用
事業利益
事業収益対人件費率
事業収益対医療材料費率
事業収益対給食材料費率
事業収益対経費率
事業収益対減価償却費率
事業収益対事業利益率
経常収益対経常利益率
経常収益対支払利息率
従事者 1 人当たり事業収益
従事者 1 人当たり人件費
流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
流動比率
純資産比率
借入金比率
赤字法人割合

老健主体医療法人の経営状況
2019 年度
n=218



185.3
1,354,378
1,305,215
49,163
57.2
4.3
5.5
24.7
4.6
3.6
3.7
0.9
7,311
4,182
540,159
1,357,055
219,136
860,991
818,604
246.5
43.1
68.0
21.6


千円
千円
千円








千円
千円
千円
千円
千円
千円
千円





2020 年度
n=218
189.0
1,374,452
1,342,770
31,682
58.3
4.6
5.3
24.8
4.6
2.3
3.7
0.7
7,273
4,243
608,095
1,340,791
231,839
868,919
850,967
262.3
43.6
67.7
21.6


(2020‐2019)
3.7
20,074
37,555
△17,481
1.1
0.3
△0.2
0.1
△0.0
△1.3
0.0
△0.1
△38
61
67,936
△16,264
12,702
7,929
32,363
15.8
0.5
△0.3
0.0

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