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2022年度 社会福祉法人の経営状況について (8 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/
出典情報 2022年度 社会福祉法人の経営状況について(3/18)《福祉医療機構》
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2023-015

(図表 8)2018~2022 年度 社会福祉法人の採用率・離職率(主たる事業別・同一法人)
区分

採用率

離職率

2018

2019

2020

2021

2022

介護主体法人
n=2,280

17.8%

17.2%

15.9%

14.9%

14.3%

保育主体法人
n=2,260

15.0%

14.9%

13.7%

13.4%

12.5%

障害主体法人
n=872

13.8%

13.6%

12.2%

12.1%

11.4%

介護主体法人
n=2,280

16.1%

15.9%

14.6%

14.7%

14.8%

保育主体法人
n=2,260

12.5%

12.5%

11.9%

12.5%

12.2%

障害主体法人
n=872

11.5%

12.2%

11.5%

11.8%

11.4%

おり、社会福祉法人の経営状況は悪化傾向であ

前節で採用率が低下傾向であることが確認で

ることから、意図的に採用を抑制している法人

きたが、こうして採用超過率として可視化する

もあるかもしれない。

と、介護・保育・障害の全分野で右肩下がりとな

離職率をみても、2020 年度に大きく低下して

っていることがわかる。とくに介護主体法人は、

いるが、これもやはりコロナ禍初期の影響によ

先ほどみたとおり、2022 年度は△0.5 ポイント

るものだろう。くわえて、介護・障害分野に関し

のマイナスとなっている。保育主体法人と障害

ては、2019 年に新設された介護職員等特定処遇

主体法人についても、2018 年度の水準と比べる

改善加算および福祉・介護職員等特定処遇改善

と、低下が著しい状況である。
なお、厚生労働省の雇用動向調査においても、

加算により、職員の定着が図られた効果も含ま

入職率から離職率を差し引いた「入職超過率」

れているかもしれない。

を公表している。直近の 2022 年調査結果9をみ

なお、採用率と離職率を比較すると、総じて
採用率が離職率を上回っていることが確認でき

(図表 9)主たる事業別 採用超過率の推移

る。しかし、2022 年度の介護主体法人をみると、

(ポイント)

5 か年度で唯一、離職率(14.8%)が採用率
(14.3%)を上回っている。その結果、図表 7 の

2.5

とおり、従事者数は増加し続けていたが、2022
年度はわずかに減少に転じたと思われる。

3.3

介護

3.0

主たる事業別の採用超過率

2.5

2.0

2.3

1.5

1.7

採用率から離職率を差し引いた採用超過率は、
いずれの類型も低下傾向が続く

1.8
1.3

1.3
1.0
0.7

0.5

0.3
0.2

0.0

最後に、採用率から離職率を差し引いた数値

障害

2.4

1.3

1.0

保育

△ 0.5

を「採用超過率」と定義し、主たる事業別に経年

0.1
△ 0.5

△ 1.0

推移をみていく(図表 9)。

0.2

(年度)

2018

2019

2020

2021

2022

9 厚生労働省「令和 4 年雇用動向調査結果の概要」
(産業別の入職と離職)

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf
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