【授業の流れ (例)】 時間50分
(本時のねらい〉
1 消費者の保護に関わる題材として、 薬害の歴史を学ぶとともに、薬害発生の共通点
について理解させる。
2 楽害を防ぐための社会のしくみと、 消費者としてどのような役割を果たせばよいか
を考えさせる。
剛の肥 | 学習内容と活動 指導上の留意点 準備物
〇風邪をひいたときどうするか。 市販の風邪薬を使用す | ・日常生活において、薬は、| (薬局
る、病院で処方された薬を使用するなどを述べる。 いざというときに重要な存 | の袋、市
在であることを意識させる|販薬の
ことから出発する。 箱 と 説
導入 | 〇薬を使用するまでの経路を確認し、関係者として国・ | ・薬の安全性を確保し患者| 明文書
10 分 製薬企業・医療従事者 (医療機関) 薬局、国民 (消 (消費者) を保護するた | など)
費者) の4者がいることを認識する。その上で、国の め、 薬の製造・販売の過程
果たしている役割を確認する。 において国が関与してい | 新聞記事
〇業の副作用とは異なる、「薬害」| について何か知ってい ることを手引き p.5-6 を
ることがあるか、教員の質問に答える。 参考に指導する。
【薬害の実態・実情を知る】
Op.1-2 の薬害の年表から薬害の起こった年と薬害の名 | ・ワークシートを使い、薬害 | (薬局
前について確認する (p.2 上段の point1)。 の起こった年と楽害の名 | の袋、市
前を記入させる。 販薬の
〇年表の解説文を読み、単なる副作用とここに掲げられ | ・手引き p.7 を参考に薬の|箱と説
た薬害との違いを考える。また、人解説文から薬害の発 「主作用」と「副作用」に| 明文書
生について、どのような共通点があるかを考え、発表 ついて解説する。 参考に楽 | など)
する。(p. 2 上段の pojnt2) の使用上の注意を読んで
展開 みてもよい。 テキスト
10 分 ・答えのヒントになる人解説文
の箇所に下線を引かせて|ワーク
もよい。 シート
Op. 3-4 の被害者の声を読み、被害者がどのようなこと | ・取り上げる被害者の声は、
に苦しんできたか、薬害をどのように考えているのか| 地域性、使用教科書での薬
をまとめる (p.4 上段の point1. 2) 。 害に関する記述などを踏
まえて選ぶとよい。
〇もっとも印象的だった被害者の声について、その理由 | ・被害者に共通する薬害再発
や共感したことを班やグループ内で発表する。 防止への強い思いを理解さ
せる。
【薬害防止の取組とその後の制度改正について理解する。】 テキスト
〇国プンプPMDA、製薬会社、医療従事者 (医療機関) ン | ・4 つの関係者別グループを
薬局、国民 (消費者) のグループに分かれ、p.5-6 上| 作り、薬害の防止や被害を
展開T | 段のスモンとサリドマイドの解説文を読み、関係者別 | 抑えるため何をすべきだ|フーク
15 分 に当時何をすべきだったか、グループディスカッショ ったか、考えさせた上で、| シート
ンを実施する。 それらを総括して発表さ
せ、 全体像をつかむ流れに
するとよい。