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(本文)「国立健康危機管理研究機構の創設に向けて ~感染症に不安を抱くことのない社会の実現~」 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/tvision231211.html
出典情報 国立健康危機管理研究機構準備委員会(第4回 4/9)《厚生労働省》
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は、FDA と非常に密接に連携して実施。
・ 有事には FDA は常時とは異なる有事ならではの審査プロセスで承認を行うこととなる。
・ 規制当局との連携に当たって他の要素を挙げるとすると、Foodborne outbreaks を例にすれ
ば、特にパック業界(packs industry)にとっての機微情報(sensitive information)の取
扱について、入念にコミュニケー ションを行い、同意をとっておく必要があり、専門当 局
(technical agency)と規制当局(regulatory)との協働に当たっては、このような観点も考
える必要がある。

〇Dr. Oliver(UKHSA)
・ UKHSA は、英国のハザードに対する対応や準備の能力を強化する観点、また科学的な能力・
経験を活かしたオペレーションを実施するために設立した。我々のミッションは、学術・科学の推
進や研究所のとりまとめと、健康保護のオペレーション能力の2つである。
・ 組織は4つのグループで構成。第1に科学研究、第2が臨床・公衆衛生(感染症・疫学のエキス
パートを有し、各組織に対する公衆衛生上のアドバイスも実施)、第3に健康保護のオペレーシ
ョン、第4に戦略・政策プログラムの部門。これら4つの部門を支えるものとして、データインフ
ラ・分析や、ファイナンスに関する部門等がある。
・ UKHSA では、ルーティン業務としてリスク評価を行い、インシデントが発生すると、Dynamic
Risk Assessment に基づき4段階のリスク評価を行い、どのレベルでの対応を行うかをチー
フエグゼクティブに判断を仰ぐ。また、ストラテジックレスポンスグループで戦略的な側面を検討
し、深刻なインシデントとなった場合はインシデントマネジメントチームが政府との協調を行う。
・ UKHSA も深く広い科学的スキルをもっているが、深刻な脅威に対応するためには、政府・産業
界・学術界・国際的なパートナーと協働していく必要がある。
・ 共同研究のみならず、平時から外部のエキスパートとつながり有事には協働して対応するフレ
ームワークも準備している。
・ どのような研究が必要か、何を優先的に取り組むかの特定を UKHSA が責任を持って行い、研
究資金提供機関に対して通達している。
( UK Biobank と SGSS(COVID-19 Second Generation Surveillance System)との連
携の成功の秘訣(REBIND の参考に)についての質問に対する回答)
・ UKHSA では、サーベイランスは質の高いものがあったが、データインフラに不備があったため、
インフラ部分にむしろ投資を行い、データリンク(date linkage)、データ共有(date sharing)
ができるインフラ整備をした。
・ 大型のリサーチプログラムとして幅広い参加者からのデータを収集しているのが UK Biobank
であり、このほか UKHSA でも感染症に特化した独自のバイオバンクを保有している。
・ データリンクの成功という観点でいうと、戦略的な優先順位付けを行っていることが挙げられる。
例えばルーティン的なサーベイランスシステムとしては未確立な AMR については、パンデミック
により収集できたものの体系立った優先順位付けがなされていないことから、体系だったもの
とできるよう作業を加速させている。今後は全てのサーベイランスに関して、ゲノムの側面を入
れ、全てに優先順位付けをしていきたい。

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