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(本文)「国立健康危機管理研究機構の創設に向けて ~感染症に不安を抱くことのない社会の実現~」 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/tvision231211.html |
出典情報 | 国立健康危機管理研究機構準備委員会(第4回 4/9)《厚生労働省》 |
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(パンデミック時において流行に関する疫学予測、迅速なワクチンの有効性の報告等の疫学のモ
デリング等を実現するために、UK では平時からどのようにこれらの活動や能力を育成されて
いるのかの質問に対する回答)
・ PHE に関しては、HSA が設立される以前から、能力(専門能力・専門知識)はあったもののキ
ャパシティが不足していた。しかし、パンデミックにおいて学術的・科学的な対応機能の一部と
してモデリング機能を拡大しなければならず、SPI-M という危機モデリング(modeling for
emergency)に関する科学的なアドバイザリーグループを結成し、英国中の大学の協力も得
て複数のモデルを構築し同時にテストすることとなった。
・ パンデミック以降、組織内ないし国内のモデリング能力が極めて向上したことから、現在、デー
タ分析・サーベイランスチームの一部として(モデリングに)取り組んでいる。各大学との密接な
協力関係を維持し、全国で大体 250 程度の大学との協力関係があり、Honorary Contract
という契約を UKHSA と結び、モデリングの専門家や疫学者とパートナーシップを組んで共同
研究に取り組んでいる。もし支援が必要な場合には彼らに声をかけていく。
・ ワクチンの効果についても様々な評価を行っており、ラボベースの評価もあれば臨床ベースの
評価もあり、ワクチンが実際に展開された後の効果なども見るようになっている。パンデミック
中、ラボベースの評価機能も格段に増強され、以前はモデリング同様、専門能力はあったもの
のキャパシティが不足していたが、パンデミックを契機に増強した。色々な亜種、変種なども出
てきたが、それらの中和作用がどうであったか、ワクチンとワクチンの組み合わせが有効性を発
揮したかなど、多方面の研究を重ねてきた。
・ 現在、UKHSA にワクチン開発と評価のための新しいセンターを設立してパンデミック時におけ
るこれらの取組を統合(consolidated)している。このような高い capability を今後も維持し
ていくとともに、パンデミックを契機に産業界、各大学等と協力しながら、公衆衛生上より多くの
メリットをもたらせるように、ワクチンの開発・評価の作業をさらに加速していきたい。
(行政府の科学者と学術分野の学者の流れ(flow)の違いや公衆衛生行政に携わる研究者へ
の動機づけ、危機時の動員のメカニズムについての質問に対する回答)
・ 幸い私たちの組織には非常に優秀な科学者が在籍しているが、産業界や学術機関などの我々
より高い給料を支払うことができる他の機関との競争ではあり、我々の研究がいかに科学的に
興味深いものだけでなく、影響力もあるかという観点で優れた科学者を惹きつけることができ
るかどうかが重要。
・ 科学者の動機付けに当たっては、優れた能力開発やトレーニングの機会を提供できる必要が
あるが、同時に産業界や学術界と協力して高いレベルの研究を維持することも重要。このため、
共有のポストや共同プログラム等(joined posts or shared posts and joined programs
of work)も含め、UKHSA と他の大学や企業等との間で相互に活動できるような環境整備に
取り組んでいる。
・ 危機時に UKHSA の科学者は、例えば危機時の科学的助言グループ(scientifical advice
group of emergencies)を通じて政府にアドバイスを提供するが、微生物学、毒物学に関す
る動物モデル等、非常に特殊なスキルが必要となる場合もあることから、必要に応じて主に大
学から科学者を招いて支援を受けている。
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デリング等を実現するために、UK では平時からどのようにこれらの活動や能力を育成されて
いるのかの質問に対する回答)
・ PHE に関しては、HSA が設立される以前から、能力(専門能力・専門知識)はあったもののキ
ャパシティが不足していた。しかし、パンデミックにおいて学術的・科学的な対応機能の一部と
してモデリング機能を拡大しなければならず、SPI-M という危機モデリング(modeling for
emergency)に関する科学的なアドバイザリーグループを結成し、英国中の大学の協力も得
て複数のモデルを構築し同時にテストすることとなった。
・ パンデミック以降、組織内ないし国内のモデリング能力が極めて向上したことから、現在、デー
タ分析・サーベイランスチームの一部として(モデリングに)取り組んでいる。各大学との密接な
協力関係を維持し、全国で大体 250 程度の大学との協力関係があり、Honorary Contract
という契約を UKHSA と結び、モデリングの専門家や疫学者とパートナーシップを組んで共同
研究に取り組んでいる。もし支援が必要な場合には彼らに声をかけていく。
・ ワクチンの効果についても様々な評価を行っており、ラボベースの評価もあれば臨床ベースの
評価もあり、ワクチンが実際に展開された後の効果なども見るようになっている。パンデミック
中、ラボベースの評価機能も格段に増強され、以前はモデリング同様、専門能力はあったもの
のキャパシティが不足していたが、パンデミックを契機に増強した。色々な亜種、変種なども出
てきたが、それらの中和作用がどうであったか、ワクチンとワクチンの組み合わせが有効性を発
揮したかなど、多方面の研究を重ねてきた。
・ 現在、UKHSA にワクチン開発と評価のための新しいセンターを設立してパンデミック時におけ
るこれらの取組を統合(consolidated)している。このような高い capability を今後も維持し
ていくとともに、パンデミックを契機に産業界、各大学等と協力しながら、公衆衛生上より多くの
メリットをもたらせるように、ワクチンの開発・評価の作業をさらに加速していきたい。
(行政府の科学者と学術分野の学者の流れ(flow)の違いや公衆衛生行政に携わる研究者へ
の動機づけ、危機時の動員のメカニズムについての質問に対する回答)
・ 幸い私たちの組織には非常に優秀な科学者が在籍しているが、産業界や学術機関などの我々
より高い給料を支払うことができる他の機関との競争ではあり、我々の研究がいかに科学的に
興味深いものだけでなく、影響力もあるかという観点で優れた科学者を惹きつけることができ
るかどうかが重要。
・ 科学者の動機付けに当たっては、優れた能力開発やトレーニングの機会を提供できる必要が
あるが、同時に産業界や学術界と協力して高いレベルの研究を維持することも重要。このため、
共有のポストや共同プログラム等(joined posts or shared posts and joined programs
of work)も含め、UKHSA と他の大学や企業等との間で相互に活動できるような環境整備に
取り組んでいる。
・ 危機時に UKHSA の科学者は、例えば危機時の科学的助言グループ(scientifical advice
group of emergencies)を通じて政府にアドバイスを提供するが、微生物学、毒物学に関す
る動物モデル等、非常に特殊なスキルが必要となる場合もあることから、必要に応じて主に大
学から科学者を招いて支援を受けている。
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