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04 資料1-2 帯状疱疹ワクチンについて (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40826.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第26回 6/20)《厚生労働省》
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費用対効果についての知見
(組換えワクチンの費用対効果)

第21回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会
2023(令和5)年11月9日

組換えワクチンの費用対効果は、支払者の立場から見た場合、50,60,65,70歳ではICERが500万円/QALY未満で
あった。80歳では521万円/QALYであった。
Lida Teng et al.1(Vaccine Dermatol Ther. 2022)

支払者の立場での接種年齢別のICER(円/QALY)

研究内容:支払者及び社会の立場から、マルコフモデルを用いて組換えワ
クチンの帯状疱疹及びPHNの予防について、日本人における費用対効果を
評価した。100万人からなる仮想コホートにおいて、対象者を生涯にわ
たって追跡した。初回の接種率を40%、2回目の接種率を初回接種者の
95%とした。ワクチン有効性の持続期間には、接種後10年後までの臨床試
験(ZOE-LTFU)のデータを用いた。費用及び便益に対する割引率は毎年
2%とした。
結果:65歳に接種した場合のICERは、
支払者の立場:420万円/QALY

ワクチンの有効性及び減衰率

社会の立場:帯状疱疹による生産性損失のみ考慮:385万円/QALY
帯状疱疹及び接種による生産性損失を考慮:462万円/QALY
であった。接種年齢別の、支払者の立場から見たICERは、
50歳に接種:470万円/QALY
60歳に接種:432万円/QALY
70歳に接種:429万円/QALY
80歳に接種:521万円/QALY
50歳以上に接種:455万円/QALY
であった。ただし、GSK社の資金提供による研究であることに留意が必要。
1 Lida Teng. Akiko Mizukami. Cheryl Ng. Nikolaos Giannelos. Desmond Curran. Tomohide Sato. Christa Lee. Taizo Matsuki Cost-Effectiveness Analysis Update of the
Adjuvanted Recombinant Zoster Vaccine in Japanese Older Adults Dermatol Ther (Heidelb) (2022) 12:1447–1467

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