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参考資料4 別添3_地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方(案) (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40741.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第18回 6/21)《厚生労働省》
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3.ポリファーマシー対策を始める際の課題と対応策
(1) 「多職種連携が十分でない」
・各職種のポリファーマシー対策における役割2(→各論編 p.7 表1及び p.54 別表3を
参照)を明確にすることで、患者の生活の質(QOL:Quality of Life)の維持向上とい
う共通の目的のもとに、処方見直しに有用な情報を共有する多職種連携・協働を図り
やすくなる。

(具体的な対応策)
・地域における医療関係者が、医療・薬剤・介護などにかかる多職種での会合に積極的
に参加し連携を図る。
・地域で患者情報を共有するシステムやシステムを用いない情報共有方法を通じて、多
職種で情報共有して連携を図る。その際に多職種が必要とする情報が何かを事前に把
握しておくことが重要である。
・地域でのポリファーマシー対策の相談窓口を見える化することが重要である。

(2) 「患者の服用薬の一元的把握ができない」
・お薬手帳の活用については、表5に挙げる課題と対応策のほか、各論編 p.8 に挙げる
お薬手帳の活用方法や留意点も考慮すべきである。また、電子版お薬手帳などにより
薬剤情報を電子的・一元的に管理する方法も活用しながら、患者の処方状況を正確に
把握する。

表5

お薬手帳がうまく活用されていない課題とその対応策や活用方法
課題

課題への対応策

・日頃から患者教育3 体調変化や一般用医

・持参しない
患者側

を行う

・1冊にまとめて
いない

活用方法

薬品等についても記

・啓発パンフレット 載する
の配布・活用

2

管理栄養士であれば食欲や栄養状態の改善、理学療法士であれば ADL(Activities of Daily Living)やリハビリ
テーションの効果、事務職であれば患者の在院日数の短縮など、各職種に応じた役割や目的がある。

3

受診の際にお薬手帳を必ず携帯することや 1 冊にまとめて管理することなど、有効な活用方法について指導す
る。

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