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資料2 増加する救急需要への対策に関する検討 (4 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-151.html
出典情報 救急業務のあり方に関する検討会(令和6年度第1回 6/21)《総務省》
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2 増加する救急需要への対策に関する検討
(2) 緊急度判定体系の基本知識
【目的】 救急需要と供給の不均衡が生じる状況でも、救急医療を必要とする人が、「順番」のために遅れることなく、
緊急性の高い傷病者を確実に選定し、直ちに適切な医療機関へ搬送すること。
119番通報時は、PA連携といった部隊運用の強化、又は医療リソースの迅速な要請を可能とする。
救急現場は、緊急度に応じた救急活動(観察・処置及び医療機関選定)を可能とする。
 「緊急度」とは

 緊急度の類型とその定義

緊急度は、時間経過が生命の危険性を左右する程度のことをいい、
時間の経過による症状の変化の度合いに着目した概念である。
一方で、重症度は時間の概念を含まない。

緊急度は、3段階に色分けして類型化され、各段階は医学的観点
に基づき定義される。 緊急性が高い順から「赤(緊急)→黄(準緊急)
→緑(低緊急)」、医療を必要としない状態は 「白(非緊急)」となる。

(注1)緊急度判定プロトコルVer.3
「救急現場」より引用。低緊急は、
「家庭自己判断」の表記に基づく。
出典:
日本臨床救急医学会雑誌
委員会報告

 緊急度判定体系の全体像

(注2)段階によって、緊急度の
詳細なサブカテゴリー、色分け
が若干異なっている。

消防機関が直接関与

傷病者が医療機関へ救急搬送されるまでの間、緊急度判定を行う場面は、
4段階(家庭自己判断、電話相談、119 番通報、救急現場)ある。
そのうち2段階(119番通報、救急現場)は、消防機関が直接判定を行う。
緊急度判定プロトコルによる判定後の運用としては、高緊急に対する救
急搬送体制(PA連携、ドクターカー要請等)等の選択、低緊急・非緊急に対
する救急搬送以外(電話相談、患者等搬送事業者の案内等)の選択がある。
これまで各段階毎に異なる緊急度判定プロトコルが開発されている。
(注)プロトコルの精度向上は、救急搬送時と医療機関搬送後の情報を突合し、
救急事案の集積による医学的検証に基づいて行われる。
※平成28年度救急業務のあり方に関する検討会報告書より抜粋改変(当初想定図)

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