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【資料2】医療保険制度改革について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45733.html
出典情報 社会保障審議会医療保険部会(第186回 11/21)《厚生労働省》
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全世代型社会保障構築会議(2024年11月15日開催)における主なご意見①


負担軽減という話になると、高額療養費についても、当然としてメスを入れるべきだと考えます。大事な仕組みで
はあるものの、負担の観点から見ると、高額療養費の適用を受ける方が増えるにつれて、自己負担率が医療保険財政
全体で下がってきていて、自己負担率が下がってくることと連動して保険料負担も増やさざるを得ないので、そうい
う意味では高額療養費もきちんと見直しを進めていただくということが給付の効率化と合わせて必要になってくると
考えます。



高額療養費制度は何かあった場合のセーフティネットとして極めて大切な制度であると思います。ただ、確率的に
発生する高い自己負担の支払いに対する補助という制度の趣旨を考えますと、ここ10年のように高額な薬剤が次々
と収載され、自己負担の分布が右にシフトすることが起こっているので、そういう状況のもとでは、自己負担の上限
というのはある程度引き上がるのは妥当であり、かつ自然であると考えております。
加えて、制度としても、高額療養費については、年齢ごとに区分されていたところが多かったが、近年の制度改正
で段々と年齢による区分から一本化に近づいてきているところなので、そうした方向での見直しを期待したい。
高齢者の場合には特に、新しく収載された年間300万円の認知症治療薬も自己負担が月8000円以内のケースがあ
るので、多くの人が公的保険の役割というのをどう考えているのか、なかなかわからないところもあるものの、公的
保険の役割をある程度超えた補助ではないかという懸念があるので、年齢によって負担が変わる制度の見直しは必要
だと考えました。
やはり保険の収載と高額療養費の在り方は、ある種の牽制関係が働く必要があると思うので、そうした制度の片面
だけを見るのではなく、複眼で見ていただくように運営制度の設計というのを心掛けていただきたい。
そうした望ましい制度を作る中で、結果として現役世代の負担の軽減につながるのであれば良いことと考えます。
文責:厚生労働省
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