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【資料2】医療保険制度改革について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45733.html
出典情報 社会保障審議会医療保険部会(第186回 11/21)《厚生労働省》
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全世代型社会保障構築会議(2024年11月15日開催)における主なご意見②
⚫ 改革工程に記載のある給付と負担に関する各種項目はいずれも重要な課題です。例えば制度のメンテナンスが長い間
実施されていないことで、サービス利用者の実効負担率の低下などを招いている高額療養費制度の在り方などについ
ては、ぜひともスピード感を持って改革に取り組んでいただきたいと思います。
⚫ 高額療養費について言えば、応能負担の観点から、物価・賃金の上昇という経済環境の変化と整合性を踏まえながら、
一定の所得に応じた階段はつけて良いと思うとともに、自己負担限度額の上限の引き上げは必須だと思っています。
上限額が今の形になった2015年、9年前、ということですが、その後デフレ脱却の取組で継続的な賃上げ、特に最
近の大幅なベースアップ、それから株価上昇を通じた資産効果の実現、それから、私ももう年金受給世代ですけれど
も、年金額も額面でプラスと一定の大きな変化があり、この10年間で世代を問わず世帯全体の所得は着実に上昇し
ておりますので、この経済環境の変化を踏まえて制度の見直しを早急に行わなければいけない、と考えています。是
非、この自己負担限度額の引き上げを頑張って実現していただきたい、と期待しているところです。


全世代型社会保障制度を構築するに当たって求められることは、国民の今の暮らし方の実態に合わせたものとなる
よう、時代の変化に対応して制度を不断に見直すことではないかと思います。その上で、将来にわたって維持可能な
セーフティネットたる社会保障はどういうものであるか、そのために国民が負担するべきものはどういったものにな
るかについて考える必要がある、と思っています。
こうした点を踏まえ、厚生労働省におかれては、昨年末に決定した改革工程に沿って、できるものから着実に制度
改革を進めていただければと考えております。また、その際には、社会経済環境が著しく変化していく中で、これに
対応して必要な制度改革を迅速に進めていく必要もございます。特に本日、複数の委員から言及がございました高額
療養費の見直しにつきましては、持続可能な医療保険制度の構築に向けて、負担能力に応じた負担を求めるという観
点から、速やかに検討に着手していただければと考えております。
文責:厚生労働省
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