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参考資料2 高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別)) (43 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25107.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第15回 4/13)《厚生労働省》 |
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別
添
事例2:残薬及び生活リズムの変化を踏まえて処方薬を変更した事例
療養環境
問題点
急性期病院→在宅医療への移行時
服薬タイミングが生活リズムにあっていない
84歳
患者背景
女性
要介護4
アルツハイマー型認知症、2型糖尿病、高血圧症、パーキンソン病、不眠症、脂質異
常症、脳梗塞既往歴
介入前:退院時:合計7剤
処方
服用回数4回
レボドパ・カルビドパ配合錠100mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回
毎食後
ゾニサミド錠25mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
セレギリンOD錠2. 5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
シタグリプチン錠50mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
ロスバスタチン錠2. 5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
寝る前
アスピリン・ランソプラゾール配合錠
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
アジルサルタン20mg・アムロジピン2. 5mg配合錠
1回1錠(1日1錠) 1日1回
介入後:在宅医療開始6か月後:合計4剤
朝食後
服用回数1回
アジルサルタン20mg・アムロジピン5mg配合錠
服薬管理
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
ドネペジルOD錠5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
ロスバスタチン錠2. 5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
アスピリン・ランソプラゾール配合錠
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
管理者
入院前
管理方法 入院前
本人管理
退院後
本人及び在宅スタッフ管理
一包化
退院後
一包化
介入のきっかけ
アルツハイマー型認知症の診断に加えて、レビー小体型認知症も疑われている患者
であり、家族が以前の生活(1人暮らし)に戻ることを希望していたため、在宅診療医、
訪問看護を導入し、近所に住む娘のケアの指導も行い退院した。しかし訪問看護師か
らの情報提供により、介護サービスを受ける10時頃に朝食兼昼食を摂る関係から、
朝食後の薬を服用できていないことが分かった。そのため、患者の生活リズムに合わ
せた処方の確認・見直しを行うこととなった。
介入のポイント
経過
介入時は、13剤服用していた入院時よりすでに7剤(合剤含む)まで削減した状態で
あり、慎重に減薬に取り組む必要が考えられた。服薬タイミングは介護サービスや生
活リズムを考慮して、1日1回昼食後の服用に集約する方向へ6か月かけて変更した。
最も残薬が多かったロスバスタチンから中止を検討したが、循環器専門医からの処
方であり、脳梗塞後ということも考慮して用法を変更し継続とした。レビー小体型認
知症も疑われたため、レボドパ・カルビドパ配合錠、ゾニサミド、セレギリンをADL
の変化を考慮しつつ徐々に中止し、認知機能を考慮しドネペジルの追加を行った。さ
らに、食生活の改善もあり、血糖値も安定したことから、シタグリプチンを中止、血
圧上昇を認めたためアムロジピンの増量を行った。服薬状況の確認は介護サービスに
入ったスタッフが体調変化の確認とともに実施した。
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事例2:残薬及び生活リズムの変化を踏まえて処方薬を変更した事例
療養環境
問題点
急性期病院→在宅医療への移行時
服薬タイミングが生活リズムにあっていない
84歳
患者背景
女性
要介護4
アルツハイマー型認知症、2型糖尿病、高血圧症、パーキンソン病、不眠症、脂質異
常症、脳梗塞既往歴
介入前:退院時:合計7剤
処方
服用回数4回
レボドパ・カルビドパ配合錠100mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回
毎食後
ゾニサミド錠25mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
セレギリンOD錠2. 5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
シタグリプチン錠50mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
ロスバスタチン錠2. 5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
寝る前
アスピリン・ランソプラゾール配合錠
1回1錠(1日1錠) 1日1回
朝食後
アジルサルタン20mg・アムロジピン2. 5mg配合錠
1回1錠(1日1錠) 1日1回
介入後:在宅医療開始6か月後:合計4剤
朝食後
服用回数1回
アジルサルタン20mg・アムロジピン5mg配合錠
服薬管理
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
ドネペジルOD錠5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
ロスバスタチン錠2. 5mg
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
アスピリン・ランソプラゾール配合錠
1回1錠(1日1錠) 1日1回
昼食後
管理者
入院前
管理方法 入院前
本人管理
退院後
本人及び在宅スタッフ管理
一包化
退院後
一包化
介入のきっかけ
アルツハイマー型認知症の診断に加えて、レビー小体型認知症も疑われている患者
であり、家族が以前の生活(1人暮らし)に戻ることを希望していたため、在宅診療医、
訪問看護を導入し、近所に住む娘のケアの指導も行い退院した。しかし訪問看護師か
らの情報提供により、介護サービスを受ける10時頃に朝食兼昼食を摂る関係から、
朝食後の薬を服用できていないことが分かった。そのため、患者の生活リズムに合わ
せた処方の確認・見直しを行うこととなった。
介入のポイント
経過
介入時は、13剤服用していた入院時よりすでに7剤(合剤含む)まで削減した状態で
あり、慎重に減薬に取り組む必要が考えられた。服薬タイミングは介護サービスや生
活リズムを考慮して、1日1回昼食後の服用に集約する方向へ6か月かけて変更した。
最も残薬が多かったロスバスタチンから中止を検討したが、循環器専門医からの処
方であり、脳梗塞後ということも考慮して用法を変更し継続とした。レビー小体型認
知症も疑われたため、レボドパ・カルビドパ配合錠、ゾニサミド、セレギリンをADL
の変化を考慮しつつ徐々に中止し、認知機能を考慮しドネペジルの追加を行った。さ
らに、食生活の改善もあり、血糖値も安定したことから、シタグリプチンを中止、血
圧上昇を認めたためアムロジピンの増量を行った。服薬状況の確認は介護サービスに
入ったスタッフが体調変化の確認とともに実施した。
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