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概要資料「東京都の新たな被害想定について 首都直下地震等による東京の被害想定」 (13 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
出典情報 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》
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身の回りで起こり得る災害シナリオと被害の様相④

※ 被害の様相は一つの想定として作成したものであり、実際の災害時に、記載した被害の様相どおりの事象が発生するものではないことに留意が必要

~首都直下地震が発生すると…(住み慣れた自宅等での避難生活)~















想定条件

自宅をとりまく様相

電力・通信

飲食・物資

強い揺れが襲い、ライフラインも不通となった
が、幸いにも自宅は大きな被害もなく、周囲
も火災などの危険はない。また、備蓄もある
程度していたため、在宅避難を開始することに。

▼需要を抑制し、供給とのバランスを
図るため、広い地域で計画停電が
実施される可能性

▼スーパーやコンビニで、飲食料や
生活必需品等が売り切れ、物資
を確保することが困難化

▼多くの携帯基地局で非常用電源が
枯渇し、不通地域がさらに拡大

▼避難所外避難者等が、飲食料
を受け取りに来るため、避難所の
物資が早期枯渇する可能性

▼大きな揺れや長周期地震動により、中
高層階を中心に歩くことが困難化。未
▼利用可能地域でも、輻輳により、携
固定の本棚の転倒や、キャスター付き
帯電話の通話がつながりにくくなる
の家具やコピー機等の移動で人に衝突
▼メール、SNS等の大幅な遅配等が
▼マンションの中高層階ではエレベーターの停止により地上
発生
との往復が困難となり、十分な備えがない場合、在宅避
▼停電が発生した地域では、電源を
難が困難化
利用する電話機(留守番電話、光
▼液状化が発生した地域では、住宅の傾
回線利用型電話等)や、インター
斜や断水の発生等により居住が困難化
ネット通信機器(ルーター等)は使
▼自宅の片づけ等のために一時帰宅した際に、大きな余震
用不能
が発生すると、本震で脆弱化していた建物の倒壊等によ
り、死傷者が増加する可能性
▼家庭内備蓄が枯渇し、時間経過とともに避難所への避
難者が増加
▼大きな余震が続く場合、在宅避難者が不安等を感じ、
屋外に避難するが、冬季は体調悪化による被害の拡大
が懸念
▼生活ごみや片付けごみが、回収されずに
取り残されたり、不法に捨てられたりして、
悪臭などの問題が発生

▼発電所の停止など、電力供給量が
不足し、利用の自粛が不十分な場
合や電力需要が抑制されない場合
計画停電が継続される可能性

▼応急給水拠点に、多数の住民
が殺到し、長蛇の列となり、夏場
などに炎天下で給水を待つ住民
が熱中症などになる可能性

マグニチュード7.3/冬/18時/風速8m/s

トイレ・衛生
▼マンション等の集合住宅
では、水道が供給されて
いても、排水管等の修理
が終了していない場合、
トイレ利用が不可
▼家庭内備蓄をしていた
携帯トイレが枯渇したり、
トイレが使用できない期
間が長期化した場合、
在宅避難が困難化

▼高架水槽を設置する住宅では、
水道が供給されていても、停電や
計画停電が継続した場合、揚水
できず、水道が使えない状態が
継続する可能性

▼計画停電が実施される場合、基地
局の停波や、自宅のWi-Fi設備の機
能停止により、さらなる通信障害が
発生する可能性

1 ▼心身機能の低下により、生活不活発病となるなど、体調
週 を崩す人が増加
間 ▼電力が復旧しても、保守業者による点検が終了するまで
後 は、エレベーターが使用できず、復旧が長期化する可能性


▼停電が継続する地域では、電源を
利用する電話機(留守番電話、光
回線利用型電話等)や、インター
ネット通信機器(ルーター等)は使
用不能

1 ▼心身機能の低下により、生活不活発病となるなど、体調
か を崩す人がさらに増加
月 ▼自宅の再建や修繕を望んでいても、建設
後 業者や職人等が確保できない可能性


▼停電により空調が使用できず、熱中
症や脱水症状になったり、寒さから
風邪をひく等、体調を崩す可能性

▼道路啓開やサプライチェーン復旧
の状況により、地域ごとに店舗で
の品ぞろえに偏りが生じる可能性
▼余震等への不安などから過剰な
購買行動が発生し、慢性的な品
不足が継続する可能性
▼受水槽や給水管など、住宅内の
給水設備が被害を受けた場合、
断水が継続し、復旧が長期化す
る可能性

13

◆ 自宅が安全な場合、日頃から十分に備えておくことで住み慣れた自宅に留まることは有効だが、ライフライン復旧が長期化した場合、生活が徐々に困難化していく