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概要資料「東京都の新たな被害想定について 首都直下地震等による東京の被害想定」 (14 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
出典情報 首都直下地震等による東京の被害想定(5/25)《東京都》
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身の回りで起こり得る災害シナリオと被害の様相⑤

※ 被害の様相は一つの想定として作成したものであり、実際の災害時に、記載した被害の様相どおりの事象が発生するものではないことに留意が必要

想定条件

~首都直下地震が発生すると…(帰宅困難者をとりまく状況)~
帰宅困難者をとりまく様相
繁華街で買い物途中、突然大きな揺れに襲われた。
駅に向かうも電車は運転見合わせとなっている。
家族とも連絡がとれず、途方に暮れている。



直 ▼通信の途絶等により家族の安否が確認できず、多くの
後 人々が徒歩や自転車等で自宅に帰ろうとする
▼余震による看板の落下や延焼火災等の二次災害に、帰宅困難者が
巻き込まれる等により、徒歩による帰宅が困難化
▼公共交通機関の運休等により、子供等の保育園等からの迎えが困難化

~ ▼スーパー・コンビニ等は、被災により利用できなくなったり、早期に在庫が枯渇
▼帰宅困難者が一時滞在施設等に多数殺到し、周辺が混乱する可能性
▼一時滞在施設の場所等がわからず、帰宅困難者が避難所へ多数訪れる
▼非常用電源等が整備されていない一時滞在施設では、停電により、空調が
停止し、季節によっては滞在継続が困難化


日 ▼オフィスビル等では窓の開閉ができず、夏季の発災などで空調停止した場合、
後 滞在が困難となり、さらに多くの従業員や施設利用者等が路上に溢れ出す

電力・通信
▼帰宅困難者の持つ携帯電話・ス
マートフォン等のバッテリーが切れ、
家族等との連絡や安否確認が
困難化

▼公衆電話はこの10年間で半減し
ており、残された公衆電話に長蛇
の列が発生
▼災害用伝言ダイヤル(171)、
災害用伝言板(web171)の
運用が開始
▼多くの携帯基地局で非常用電源が
枯渇し、不通地域がさらに拡大

飲食・物資

マグニチュード7.3/冬/18時/風速8m/s

トイレ・衛生

▼自宅等に帰ろうとす
▼停電や断水等により、
る帰宅困難者が飲食
公共施設やコンビニ等
料を取りに一時滞在
のトイレが利用できない
施設等へ殺到し、備蓄
▼非常用電源等が整備
物資が早期に枯渇す
されていない一時滞在
る可能性
施設等では、断水や排
▼帰宅困難者等が避
水管の支障等により、
難所に飲食料を受け
水洗トイレが利用でき
取りに来るため、避難
ない
所物資が早期に枯渇
する可能性

▼携帯電話が利用可能な地域でも、
輻輳により音声通話はつながりに
くくなる。メール、SNS等の大幅
な遅配等が発生

▼自宅等へ移動する人や屋外に滞留する人で道路上が混雑し、救命救急、
消火活動等に著しい支障
▼夜間・休日等の発災は、交通機関の運行停止に伴い従業員の出勤が困難
▼道路寸断や交通規制等によりバス等による代替輸送も困難化するため、
道路・鉄道の復旧が長期化する地域では、勤務先、通学先や一時滞在施設
等での滞在期間が長期化



後 ▼保護者等が保育園等へ迎えに行けない状態が続くと、保育士等も帰宅で
~ きず、保育園等にとどまり続ける必要
▼滞在期間長期化に伴い、勤務先や通学先、一時滞在施設における飲食
料やトイレなどの滞在環境の確保が困難化
▼運行を再開した区間では、駅やその周辺に多くの人々が殺到
▼深夜から早朝の時間帯や休日に発災した場合は、
公共交通機関の運行停止に伴い事業所等に十分な
数の従業員が出勤できない状態が一週間以上継続し、
業務継続が困難化

▼計画停電が実施される場合、基
地局の停波等により、さらなる通
信障害が発生する可能性
▼発電機の燃料が枯渇した一時滞
在施設等では、テレビやスマートフ
ォンによる情報収集や、照明、空
調等の利用が困難化

▼一時滞在施設等に想 ▼帰宅困難者が滞在
定以上の帰宅困難者
する職場・学校・一時
が殺到した場合、帰宅
滞在施設の水洗トイ
困難者用物資がより
レについて、排水管の
早期に枯渇する可能性 故障等によりが機能
停止が継続

▼停電により空調が利用できず、
熱中症や脱水症状になったり、
寒さから風邪をひく等、体調を
崩す可能性

14

◆ 多くの外出者が一斉に帰宅しようとして、救出救助活動に支障をきたすほか、沿道の道路閉塞や延焼火災、余震等で帰宅困難者自身の安全確保にも重大な支障
※ 身の回りで起こり得る災害シナリオと被害の様相①~⑤における写真について、特段の記載がないものは、(一財)消防防災科学センターの出典