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高齢者の「生きがい」の規定要因について ―「役割」と「孤独感」を中心とした分析― 藤森 克彦(PDF形式:356KB) (2 ページ)
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公開元URL | https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r03/zentai/pdf_index.html |
出典情報 | 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(6/14)《内閣府》 |
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ど も の 有 無 」「 主 観 的 健 康 状 態 」「 家 計 の 心 配 事 の 有 無 」 を 用 い て ク ロ ス 集 計 を 行 う 。 具 体
的には、クロス集計のカイ二乗検定の結果、有意差が認められた場合には、どのセルが有
意差をもたらしたかを明らかにするために残差分析を行った。 残差分析によって出力され
る 調 整 済 み 残 差 は 、 そ の 絶 対 値 が 1.96 以 上 で あ れ ば 、 5 % 水 準 で 有 意 な 差 が あ る と 解 釈
できる。そこで、カイ二乗検定による有意が認められた場合には、該当のセルに注目する
こ と と し 、 下 記 の ク ロ ス 表 で は 調 整 済 み 残 差 が 1.96 以 上 の セ ル に 網 掛 け を し た 。
ま ず 、60 歳 以 上 の 高 齢 者 全 体 の 生 き が い 保 有 率 を み る と 、
「 あ り 」が 78.3% 、
「 な し 」が
21.7% と な っ て い る 。 高 齢 者 の 8 割 弱 が 、 生 き が い を 保 有 し て い る 。
次 に 、男 女 別 に 生 き が い 保 有 率 を み る と 、ク ロ ス 表 は p= 0.082 と な っ て い て 、統 計 的 に
有 意 な 差 は 認 め ら れ な い ( 図 表 1 )。
ま た 、 年 齢 階 層 別 に 生 き が い 保 有 率 を み る と 、 ク ロ ス 表 は p<0.001 と な り 、 統 計 的 に 有
意 に な っ て い る 。 そ し て 、 残 差 分 析 を 行 う と 、「 80 歳 以 上 」 で 生 き が い 保 有 率 が 全 体 に 比
し て 有 意 に 低 い ( 図 表 2 )。
配 偶 関 係 別 に 生 き が い 保 有 率 を み る と 、 ク ロ ス 表 は p<0.001 と な り 、 統 計 的 に 有 意 で あ
る。残差分析を行うと、未婚者、離別者、死別者は生きがい保有率が全体に比して有意に
低 い 。 一 方 、 有 配 偶 者 は 生 き が い 保 有 率 が 有 意 に 高 い ( 図 表 3 )。
(図 表 1)男 女 別 にみた生 きがい保 有 率
性別
男性
女性
合計
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
(図 表 2)年 齢 階 層 別 にみた生 きがい保 有 率
生きがいの有無
なし
261
23.2%
1.7
232
20.2%
-1.7
493
21.7%
あり
865
76.8%
-1.7
918
79.8%
1.7
1783
78.3%
n=2276
年齢階層
合 計
1126
100.0%
60~ 64
歳
1150
100.0%
65~ 69
歳
70~ 74
歳
2276
100.0%
p=0.082
75~ 79
歳
80 歳 以
上
(図 表 3)配 偶 関 係 別 にみた生 きがい保 有 率
配偶関係別
未婚
有配偶
離別
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
死別
度数
%
調整済み残差
合計
度数
%
合計
生きがいの有無
なし
あり
合 計
62
78
140
44.3%
55.7%
100.0%
6.7
-6.7
269
1335
1604
16.8%
83.2%
100.0%
-8.8
8.8
49
80
129
38.0%
62.0%
100.0%
4.6
-4.6
112
286
398
28.1%
71.9%
100.0%
3.5
-3.5
492
1779
2271
21.7%
78.3%
100.0%
n=2271 p<0.001
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
生きがいの有無
なし
あり
合 計
74
301
375
19.7%
80.3%
100.0%
-1.0
1.0
86
381
467
18.4%
81.6%
100.0%
-1.9
1.9
112
473
585
19.1%
80.9%
100.0%
-1.7
1.7
80
290
370
21.6%
78.4%
100.0%
0.0
0.0
141
338
479
29.4%
70.6%
100.0%
4.6
-4.6
493
1783
2276
21.7%
78.3%
100.0%
n=2276 p<0.001
(図 表 4) 単 身 世 帯 と二 人 以 上 世 帯 別 にみた
生 きがい保 有 率
世帯類型別
度数
単身
世帯
%
調整済み残差
度数
二人以
上世帯
%
調整済み残差
合計
度数
%
生きがいの有無
なし
あり
122
219
341
35.8%
64.2%
100.0%
6.9
-6.9
計
371
1564
1935
19.2%
80.8%
100.0%
-6.9
6.9
493
1783
21.7%
78.3%
n=2276
163
合
2276
100.0%
p<0.001
的には、クロス集計のカイ二乗検定の結果、有意差が認められた場合には、どのセルが有
意差をもたらしたかを明らかにするために残差分析を行った。 残差分析によって出力され
る 調 整 済 み 残 差 は 、 そ の 絶 対 値 が 1.96 以 上 で あ れ ば 、 5 % 水 準 で 有 意 な 差 が あ る と 解 釈
できる。そこで、カイ二乗検定による有意が認められた場合には、該当のセルに注目する
こ と と し 、 下 記 の ク ロ ス 表 で は 調 整 済 み 残 差 が 1.96 以 上 の セ ル に 網 掛 け を し た 。
ま ず 、60 歳 以 上 の 高 齢 者 全 体 の 生 き が い 保 有 率 を み る と 、
「 あ り 」が 78.3% 、
「 な し 」が
21.7% と な っ て い る 。 高 齢 者 の 8 割 弱 が 、 生 き が い を 保 有 し て い る 。
次 に 、男 女 別 に 生 き が い 保 有 率 を み る と 、ク ロ ス 表 は p= 0.082 と な っ て い て 、統 計 的 に
有 意 な 差 は 認 め ら れ な い ( 図 表 1 )。
ま た 、 年 齢 階 層 別 に 生 き が い 保 有 率 を み る と 、 ク ロ ス 表 は p<0.001 と な り 、 統 計 的 に 有
意 に な っ て い る 。 そ し て 、 残 差 分 析 を 行 う と 、「 80 歳 以 上 」 で 生 き が い 保 有 率 が 全 体 に 比
し て 有 意 に 低 い ( 図 表 2 )。
配 偶 関 係 別 に 生 き が い 保 有 率 を み る と 、 ク ロ ス 表 は p<0.001 と な り 、 統 計 的 に 有 意 で あ
る。残差分析を行うと、未婚者、離別者、死別者は生きがい保有率が全体に比して有意に
低 い 。 一 方 、 有 配 偶 者 は 生 き が い 保 有 率 が 有 意 に 高 い ( 図 表 3 )。
(図 表 1)男 女 別 にみた生 きがい保 有 率
性別
男性
女性
合計
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
(図 表 2)年 齢 階 層 別 にみた生 きがい保 有 率
生きがいの有無
なし
261
23.2%
1.7
232
20.2%
-1.7
493
21.7%
あり
865
76.8%
-1.7
918
79.8%
1.7
1783
78.3%
n=2276
年齢階層
合 計
1126
100.0%
60~ 64
歳
1150
100.0%
65~ 69
歳
70~ 74
歳
2276
100.0%
p=0.082
75~ 79
歳
80 歳 以
上
(図 表 3)配 偶 関 係 別 にみた生 きがい保 有 率
配偶関係別
未婚
有配偶
離別
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
死別
度数
%
調整済み残差
合計
度数
%
合計
生きがいの有無
なし
あり
合 計
62
78
140
44.3%
55.7%
100.0%
6.7
-6.7
269
1335
1604
16.8%
83.2%
100.0%
-8.8
8.8
49
80
129
38.0%
62.0%
100.0%
4.6
-4.6
112
286
398
28.1%
71.9%
100.0%
3.5
-3.5
492
1779
2271
21.7%
78.3%
100.0%
n=2271 p<0.001
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
調整済み残差
度数
%
生きがいの有無
なし
あり
合 計
74
301
375
19.7%
80.3%
100.0%
-1.0
1.0
86
381
467
18.4%
81.6%
100.0%
-1.9
1.9
112
473
585
19.1%
80.9%
100.0%
-1.7
1.7
80
290
370
21.6%
78.4%
100.0%
0.0
0.0
141
338
479
29.4%
70.6%
100.0%
4.6
-4.6
493
1783
2276
21.7%
78.3%
100.0%
n=2276 p<0.001
(図 表 4) 単 身 世 帯 と二 人 以 上 世 帯 別 にみた
生 きがい保 有 率
世帯類型別
度数
単身
世帯
%
調整済み残差
度数
二人以
上世帯
%
調整済み残差
合計
度数
%
生きがいの有無
なし
あり
122
219
341
35.8%
64.2%
100.0%
6.9
-6.9
計
371
1564
1935
19.2%
80.8%
100.0%
-6.9
6.9
493
1783
21.7%
78.3%
n=2276
163
合
2276
100.0%
p<0.001