よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23459.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第11回 1/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。



実務実習については、現在の改訂モデル・コアカリキュラムで参加・体験
型の実習を充実させており、病院と薬局が連携して代表的な8疾患を中心に
広く疾患を学んでいる。実務実習に関しては、実習内容と質の充実(多職種
連携を学ぶ取組、地方に所在する施設や機能・規模が異なる施設での実施な
ど)や実施期間(全体の実習期間、病院と薬局のそれぞれの実施期間など)
に関する指摘があった。今後の実務実習に関しても、モデル・コアカリキュ
ラムの見直しの中で、現在の実務実習の実施状況の検証を行いながら、医学
教育における臨床実習や諸外国における取組なども参考にしつつ、臨床での
実習の充実に向けて検討すべきである。



薬学に関する学部又は学科の大学設置基準では、(医学又は歯学に関する
学部のように)附属病院が必須ではなく、
「薬学実務実習に必要な施設」を確
保することが求められているが、実務実習以外でも、他職種の学部・大学と
の連携を含め、臨床現場の実態が学習できるようなカリキュラムとすべきで
ある。また、薬科大学のような単科大学は、他の医療系学部を有する大学と
の多職種連携を前提としたカリキュラムとすべきである。



コロナ禍の対応においてオンライン授業が進んでいるが、今後も恒常的に
デジタル技術を積極的に取り入れるべきである。多職種連携教育においても
他学部・大学とオンラインを活用して対応した事例もあり、有効な手段とな
り得る。



今後の医薬品に関わる科学技術の進展は更に加速することが予想され、そ
れらの進展に対応するためにも、研究能力を持った薬剤師の育成が重要であ
る。このため、現状の卒業研究の充実強化が必須であり、卒業後の進路にか
かわらず、全ての学生が問題解決能力を持った対応を可能とするためのカリ
キュラムが必要である。



研究開発に関しては、これまでの基礎科学を中心として様々な分野が関わ
っており、必ずしも薬学部でなくても研究が進められているが、薬学という
学問と臨床に係る教育を受けている薬剤師としては、引き続き研究開発に関
わっていくことが日本の創薬力強化にもつながることが期待される。



研究能力を育成するとともに、創薬のための人材も養成するためのカリキ
ュラムとすべきである。特に抗体医薬品、遺伝子治療、細胞治療、ゲノム医
療といった、バイオ医薬品や新規作用機序/構造特性(新規モダリティ)を
有する医薬品への対応が今後重要となる。シーズの探索等、医薬品研究開発
の初期段階を含め、学生が広い視野で医薬品をとらえられるような教育の充
実が期待される。



また、政府における健康・医療・介護に係るデータ利活用基盤の整備に向
12