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参考資料2 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23459.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第11回 1/20)《厚生労働省》
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けた取組など、医療分野のデジタルトランスフォーメーションの進展を考え
ると、AI やビッグデータ等の利活用による研究開発にも対応できるよう、デ
ータサイエンスも薬学教育には必要となる。また、統計学的手法も必要とな
るため、生物統計や薬剤疫学分野の研究の推進も取り組むべきである。


薬学教育が6年制に移行し、大学院が4年の博士課程になってから、大学
院に進学する学生が大きく減少している。今後、大学院の充実と定員の確保
が、教員確保の観点からも重要な課題であり、特に臨床に係る知識・経験を
有する教員の育成に向けて、臨床薬学教育・研究の場の確保も含め、長期的
な視野での取組が必要である。また、博士号をもつことの重要性について学
生の認知を高めるように努めるとともに、薬剤師として働きながら博士号を
取得することを行いやすくするための方策を立てる必要がある。大学だけで
なく、医療機関や薬局とも連携して、社会人入学を支援するシステムを構築
することが望まれる。

(教員)
○ カリキュラムを充実させたとしても、大学の取組が適切に実施されないと
カリキュラムで求めている学生を育成することはできないため、薬学をとり
まく最新の状況も理解しながら教育ができるよう、教員の質を向上させ、カ
リキュラムを踏まえた教育に対応できる教員が養成されることが重要であ
る。国家試験対策に偏重する内容であれば、カリキュラムで求めている教育
とはいえない。


大学設置基準で求めている「薬剤師としての実務の経験を有する専任教員」
については「おおむね5年以上の薬剤師としての経験を有する者」とされて
いるが、最近の薬学教育に求められる状況を考慮すると、過去の臨床経験で
は十分ではないことが想定されるため、医療現場と交流すること等により、
最新の臨床現場を理解することも重要である。それ以外の教員も薬学教育に
関わるのであれば同様に薬剤師の臨床現場の理解が必要である。また、臨床
現場を理解した教員の確保については、専任教員以外でも、薬局・医療機関
で勤務している薬剤師、医師等の協力により講義を行うなどの対応を体系的
に進めるべきである。



また、上記のような臨床現場の理解とともに、研究能力を持つ学生を育成
できるよう、教員自らも研究能力を有することも併せて必要である。

(卒業までの対応)
○ 国家試験は薬剤師として有するべき知識・技能・態度等を確認しており、
それにより質の維持は担保されているが、進級率・合格率(特に標準修業年
限である6年間での合格率)が低い大学があることは、教育機関として改善
すべき課題である。
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