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参考資料5 第4期がん対策推進基本計画に関する要望書(前田委員提出資料) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27784.html
出典情報 がん対策推進協議会(第80回 9/5)《厚生労働省》
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2022 年 9 月 1 日
厚生労働大臣

加藤 勝信



厚生労働省健康局長

佐原 康之



厚生労働省がん・疾病対策課長 中谷 祐貴子



厚生労働省がん対策推進協議会 会長並びに委員の皆様
一般社団法人全国がん患者団体連合会
理事長 天野 慎介
第 4 期がん対策推進基本計画に関する要望書
平素よりがん対策の推進にご理解とご尽力を賜り、がん患者や家族の立場から感謝申し上げます。
2018 年 3 月に国の第 3 期がん対策推進基本計画が閣議決定され、2022 年 6 月には第 3 期がん対策推
進基本計画に対して、がん対策推進基本計画中間評価報告書が取りまとめられました。この間、厚生労
働省委託事業(国立がん研究センターがん対策情報センター)により、2020 年 10 月には全国のべ
22,000 人のがん患者を対象とした患者体験調査報告書が取りまとめられるとともに、2020 年 11 月には
患者体験調査に基づく提言書が取りまとめられました。小児がんについても、2021 年 3 月には全国およ
そ 4,000 名を対象に、小児患者体験調査報告書が公開されています。
2022 年 9 月からは国の第 4 期がん対策推進基本計画が厚生労働省がん対策推進協議会で審議され、
2022 年度末には第 4 期がん対策推進基本計画が閣議決定される見込みとなっています。一般社団法人全
国がん患者団体連合会は現在、加盟団体 53 団体、加盟団体会員総数およそ 2 万人を有するがん患者団体
の連合組織です。加盟団体などからの意見、並びにがん対策推進基本計画中間評価報告書、患者体験調
査報告書、患者体験調査に基づく提言書、小児患者体験調査報告書に基づく提言書の内容などをもとに、
下記要望を提出いたします。
なお、2022 年 8 月に発出されたがん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院、がんゲノム医療中核拠点
病院等の整備指針において既に盛り込まれている内容について、基本計画においても改めて規定する必
要があるとの観点から、本要望に一部盛り込まれていることを申し添えます。

1.

緩和ケアの推進
患者体験調査報告書では、
「現在がんに伴う症状がない」と回答したのは、身体的苦痛が 55.4%、疼

痛が 71.5%、精神的苦痛が 62.0%であった。一方、
「つらい症状にはすみやかに対応してくれた」と回
答したのは、75.0%となっていたが、「つらい時にすぐに医療者に相談できる」と回答したのは、身体的
苦痛 46.5%、精神的苦痛 32.8%であった。緩和ケアが十分であると回答したのは 43.0%にとどまってお
り、苦痛に対して十分な対処がなされていない現状が示されている。また、国立がん研究センターがん
対策情報センターによる「患者さんが亡くなる前に利用した医療や療養生活に関する実態調査」では、
がん患者の遺族において、患者が死亡前にからだの苦痛がなく過ごせたと感じていた割合は 42%にとど
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