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資料5-1~2    ラメルテオン (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00019.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第21回 9/12)《厚生労働省》
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が、それを延ばしてしまう可能性がある。


あり、必ずしも医師の診断を直ちに受ける必要

不眠の原因となっている原疾患の存在を常

があるような背景を持つものを意味しているの

に念頭におき、正確な診断をする必要がある。

ではないと考える。この適応範囲を、薬局で薬

不眠につながる重要な疾病はいくつもあり、

剤師がチェックシート等を用いて適切に指導・

医療機関への受診が必須である。

判断することにより、短期間使うことには有用

原発性不眠症は、不眠を訴えている成人の

性がある。それで改善が見られなければ、直ち

約 20%であり、それを超える 30%程度の方は、

に受診を勧奨するという工夫で対応可能と考え

うつ病や不安障害、アルコール依存などの精

る。(短期的課題)

神疾患がベースにある。倦怠感や不眠は自覚
できても、精神症状を自覚することは難しく、
臨床現場においても誤診がよくあり、薬局や
使用者本人が判断できるか懸念がある。
また、OTC 化する際は、どのような方を対
象に販売するべきかイメージする必要がある
が、この薬については医師を介さずに適正に
使用することは難しい。


正確な診断が必要で、漫然と使う、あるいは
セルフメディケーションでやることで基礎疾
患の増悪あるいは精神症状の悪化の危惧があ
り、あくまでも医師の管理下で行うべきであ
る。

【販売体制及び OTC を取り巻く環境について】


メラトニンと混同され過剰服用により副作
用が発生する懸念がある。



乱用、レイプドラッグとしての使用など、不 ○

非臨床試験で精神・身体依存性の形成能はな

適切使用が懸念され、慎重な取扱いが必要で

いとされ、臨床的にも例数は少ないが、臨床用

あり、現時点での OTC 化には賛同できない。

量の 20 倍である 160mg でもプラセボに対して

仮に OTC 化されるにしても、鑑別診断や睡眠

有意差はないとされていることから、ベンゾジ

衛生指導をどう担保するか、また、不適切使用

アゼピン等受容体作動薬とは異なる。

の対処について慎重に検討する必要がある。



乱用の対策については、製造販売業者が対策
まで用意してほしい。(短期的課題)

【その他】


不眠で悩んでいる方が多い状況で、本剤の ○

各学会、専門の先生方が国民に対して、不眠

ような不眠に関する薬が OTC 化される時代が

にどう対応するのかという教育、啓発を行い、

来なければ、ニーズはなかなか満たされない。

リテラシーを上げていくという過程で、本剤の

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