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参考資料2 科学的裏付けに基づく介護に係る検討会 取りまとめ (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198094_00053.html
出典情報 健康・医療・介護情報利活用検討会 介護情報利活用ワーキンググループ(第1回 9/12)《厚生労働省》
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② 介護者
③ 事業所
④ 保険者(自治体)
等が考えられ、利用者個人への分析結果等の還元も含めて対象に応じたフィードバ
ックの仕組みを検討していく必要がある。


特に、栄養状態の評価等、介護者による日常業務を支援できるようなフィードバ
ックのシステムとすることによって、入力のプロセス自体が現場においてもその意
味が実感できるものとなり、そのメリットが享受できると考えられる。

(3) 「総論」項目の考え方について
・ まず、ADL 等のアセスメントツールとして、現時点ではいくつかアセスメント方式
が使用されている。このため、これらの入力方式を任意に選択した上で入力できる
仕組みとし、項目の共通化・統合・読み替え等の取組を継続していくことが必要で
ある。
・ 一方、ADL 維持等加算等で採用されている BI については、国際的にも確立した評
価指標であり、既存の文献も数多くあることから、科学的検証には妥当な収集項目
である最低限の ADL アセスメントツールとして用いることを基本とする。ただし下
位項目は、日常介護との関連のわかりやすい説明が必要である。
・ また、介護事業所からの収集項目として、主要な既往歴5は基本的な項目にすべき
である。薬剤情報についても科学的介護を推進するに当たっては極めて重要な情報
であり、
「高齢者の医薬品適正使用の指針」等も踏まえ、現状の把握等を行っていく
必要がある。将来的にレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)等と連結
することが可能となった場合には、一部のデータは代替ができるようになると考え
られるが、その場合であっても、代替することができない介護老人保健施設等にお
いては、CHASE 等において薬剤情報を把握できるようにしていくべきである。
・ また、在宅復帰の有無等の情報取得にあたっては、同居人の数・本人との関係性
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介護の原因となる疾患やケアの内容に大きく関わる疾患である転倒・骨折、糖尿病、認知症、脳卒中、虚
血性心疾患、誤嚥性肺炎等感染症、認知症、褥瘡(ステージ)
、排尿障害、認知症等は確実に把握できるよ
うにすることが必要。その際には、新規診断等も対象とするが、まずは、施設サービスや医療関係職の関与
が可能なところから収集を開始し、フィージビリティ等について検討していく。なお、転倒の定義について
は、
「人が同一平面またはより低い平面へ倒れること」と定義される。これは一部の除外規定は相違するも
のの共通であり、倒れる結果、足の裏以外が接地することがより分かりやすい(Rubenstein によるもの、
「The prevention of falls in later life. A report of the Kellogg International Work Group on the
Prevention of Falls by the Elderly. Dan Med Bull. 34 Suppl 4; 1-24, 1987.」、
「Buchner DM, et al.
Development of the common data base for the FICSIT trials. J Am Geriatr Soc. 41; 297-308,
1993.」など)
。なお、高齢者の転倒の大部分はフレイルを基盤とする身体要因で排尿障害などと同様の「老
年症候群」と捉えるべきであり、施設内では環境要因は少なく「事故」とするべきではないとされる(「高
齢者の転倒予防ガイドライン」
(厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)「運動器の不安定性に
関与する姿勢と中枢制御機能に着目した転倒予防ガイドライン策定研究班」
(主任研究者:鳥羽研二)
)。


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