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10【参考資料1-5】組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチンについて(第18回ワクチン評価に関する小委員会資料1) (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29181.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(第41回 11/18)《厚生労働省》
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定期接種化の是非について検討を要する論点⑤「ワクチンの安全性」
○ 9価HPVワクチンの安全性について、一定程度明らかになっていると考えられるか。
○ 2価・4価HPVワクチンと比較し、特に留意すべき点はあるか。
9価HPVワクチンの安全性の評価(ファクトシートより)
接種部位の症状(p.44)

(9価HPVワクチンに関する臨床試験結果(複数の研究結果のまとめ))
○ ワクチン接種後に何らかの接種部位の症状が見られた者の割合は72-95%で、痛みが最も報告頻度が高く(55-93%)、腫れ(949%)、紅斑(9-42%)が続いた。
○ 4価HPVワクチンと比較した試験において、9価HPVワクチン被接種者における接種部位の症状発現は多かった。

(米国における9価HPVワクチン承認後の有害事象報告)

(ファクトシート文献90, 106,108,113)

○ 米国における9価HPVワクチン承認後の有害事象報告(VAERS)において、ワクチン接種後の接種部位の痛みは有害事象中4.5%、紅
斑が4.4%であった。米国のワクチンの安全性を評価する制度(VSD)において、接種部位の症状に関する報告数は想定範囲内であっ
た。

全身症状(p.45~46)
(9価HPVワクチンの全身症状に関する臨床試験結果(複数の研究結果のまとめ) )

(ファクトシート文献116,117)

○ 9価HPVワクチン被接種者のうち、全身症状が見られた者の割合は35-60%で、研究者によりHPVワクチン接種と関連のある全身症状
と判断された者の割合は14-31%であった。報告頻度が高かった症状は頭痛(2-20%)、発熱(2-9%)、嘔気(1-4%)、めまい(13%)、疲労感(0-3%)であった。研究者が重篤と判断した症状(致死的、重篤な後遺症、入院例など)は0-3%であり、ワクチンに
関連していると判断された症例は0-0.3%であった。
(ファクトシート文献90,94,95,106-113)

(9価HPVワクチンと4価HPVワクチンの安全性を比較した臨床試験のメタアナリシス(複数の研究結果のまとめ) )
○ 9価HPVワクチン被接種者では4価HPVワクチン被接種者に比較して、頭痛、めまい、疲労感、発熱、消化器症状の頻度がそれぞれ、
1.07倍(95%CI 0.99-1.15)、1.09倍(0.93-1.27)、1.09倍(0.91-1.3)、1.18倍(1.03-1.36)、1.24倍(1.09-1.45)であっ
た。
(ファクトシート文献90,106,113,114,118)
○ 9-15歳女児と16-26歳女性における安全性の比較試験において、全身症状の内容と頻度は9価HPVワクチン被接種者と4価HPVワクチ
ン被接種者で同様であった。
○ 自己免疫性疾患を示唆する症状は4価HPVワクチン被接種者と同程度に認められ、症状の内容も2つのワクチンで同様であった。報告
頻度が高かったのは、関節痛、甲状腺の異常(いずれも1-2%)で、その他の症状は0.1%未満であった。
○ 9価HPVワクチンと複合性局所疼痛症候群(CRPS)と体位性頻脈症候群(POTS)との関連は示唆されなかった。(ファクトシート文献106)

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