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10【参考資料1-5】組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチンについて(第18回ワクチン評価に関する小委員会資料1) (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29181.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(第41回 11/18)《厚生労働省》
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定期接種化の是非について検討を要する論点⑥「費用対効果」
○ 国内で9価HPVワクチンを導入した場合の医療経済学的評価について、明らかとなっているか。
○ 費用対効果は良好か。

9価HPVワクチンの費用対効果(ファクトシートより)

ファクトシートでは、国内外の先行研究を参考に、HPV感染から子宮頸がんに至る自然史
モデルを構築し、ジェノタイプ分布・QOLデータについても国内データを組み込んだ上で、
1) ワクチン接種を行わない
2) 4価HPVワクチンの接種
3) 9価HPVワクチンの接種
の3つの戦略の比較を実施。
 接種なしを比較対照として算出された増分費用効果比(ICER) (※1)は、4価HPVワクチン
接種が712万円/ QALY (※2) 、9価HPVワクチン接種が420万円/ QALYとなった。(※3)
 4価HPVワクチンを比較対照とした9価HPVワクチンのICERは228万円/ QALYであった。




接種なしと比較して、9価HPVワクチンの3回接種の方が、4価HPVワクチンの3回接種よ
りも費用対効果に優れていると試算された。

(※1) 介入ごとの費用の差分を、効果(獲得QALY)の差分で割り算すること
で得られる費用対効果の指標。費用には、ワクチン費用、細胞診費用、
CIN及び子宮頸がんの治療費を組み込んだ。(下記)
費用項目(ファクトシートp.58 表21より)

費用

ワクチン費用(ワクチン代+接種費用)4価

47,345円

ワクチン費用(ワクチン代+接種費用)9価

71,154円

細胞診費用

6,600円

CIN2/3治療費

270,275円

子宮頸がん治療費(初年度)

1,506,177円

子宮頸がん治療費(2年目以降)

228,879円

(※2)

質調整生存年。生存年数LYを1点満点のQOL値で重み付けし
た数値で、費用対効果評価の効果指標として一般的に用いら
れる。

(※3) 一般的に、費用対効果の基準値は1QALY獲得あたり500600万円と言われており、これを下回ると「費用対効果が良
好」とされる。

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