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【資料No.1】1.7_同種同効品一覧表 (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29325.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第5回 11/22)、医薬品第二部会(令和4年度第13回 11/22)(合同開催)《厚生労働省》
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14.1.3 溶液に粒子や変色がないこと、バイアルに欠陥がないこと
を目視で確認すること。これらの異常が認められた場合は使用
しないこと。
14.1.4 気泡ができないように穏やかにバイアルを数回回転させ、
激しく振とうしないこと。
14.1.5 バイアルから8mLを取り、点滴バッグへ添加すること。
14.1.6 点滴バッグを穏やかに3~5回前後に揺り動かす。点滴バッ
グの反転は避け、気泡ができないようにすること。
14.1.7 本剤は調製後すみやかに点滴静注すること。希釈後の溶液
を保存する場合は25℃以下で保存し、6時間以内に投与を完了す
ること。低温(2~8℃)で保存した場合は、使用時に溶液を室
温に戻し、希釈時から24時間以内に投与を完了すること。
14.1.8 バイアルの残液は廃棄すること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 他の薬剤と同時に投与しないこと。生理食塩液又は5%ブ
ドウ糖注射液以外との適合性は不明である。
14.2.2 タンパク質低吸着性の0.2µmインラインフィルター(ポリ
エーテルスルホン製等)を使用することが望ましい。
14.2.3 点滴静注は室温で30分かけて行うこと。

カットオフ)における主要評価項目の結果は、ソトロビマブ群1%(3/291
例)及びプラセボ群7%(21/292例)であり、調整相対リスク低下率は
85%(97.24%信頼区間:44%, 96%)であり、試験は早期有効中止され
た(p=0.002)2)。また、最終解析(2021年4月27日データカットオフ)に
おける主要評価項目の結果は、ソトロビマブ群1%(6/528例)及びプラセ
ボ群6%(30/529例)であり、調整相対リスク低下率は79%(95%信頼区
間:50%, 91%)であった(p<0.001)3)。
表1
中間解析

イベント発現割合
調整相対リスク
低下率注1)、 注2)
(97.24%信頼区間)注2)
p値注3)
最終解析
イベント発現割合
調整相対リスク
低下率注1)、 注2)
(95%信頼区間)注2)
p値

表1

ソトロビマブ500mgを日本人健康成人に単回点滴静注した時の薬物
動態パラメータ

薬物動態
パラメータ
平均値±標準偏差

Cmax
(µg/mL)
242±44

C28注)
(µg/mL)
72.2±10.1

表2

AUC0-28
(day・µg/mL)
2715±309

薬物動態
Cmax
C28注1)
AUC0-28注2)
t1/2
パラメータ
(µg/mL) (µg/mL)(day・µg/mL) (day)
平均値±標準偏差 219±100 25.8±8.3
1529±147
49.3±7.3
各9例
注1)363例
注2)8例
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(COMET-ICE試験、214367試験)
18歳以上のSARS-CoV-2による感染症患者を対象としたプラセボ対照無
作為化二重盲検並行群間比較試験であり、ソトロビマブ500mg又はプラ
セボを1時間かけて単回点滴静注した。主要評価項目は無作為化後29日目
までにSARS-CoV-2による感染症の疾患進行(何らかの疾患の急性期管
理のための24時間超の入院、又は理由を問わない死亡と定義)のイベン
トが認められた被験者の割合とされた。中間解析(2021年3月4日データ

85%
(44%, 96%)
0.002
1%(6/528例) 6%(30/529例)
79%
(50%, 91%)
<0.001

主な選択・除外基準

副作用発現頻度はソトロビマブ群で2%(8/523例)であった。その内訳
は、発疹、皮膚反応、悪心、注入部位疼痛、疼痛、血中重炭酸塩減少、
C-反応性蛋白増加、AST増加、血中ALP増加、γ-GTP増加、酸素飽和
度低下、味覚不全、頭痛、不眠症でいずれも1%未満(各1/523例)であっ
た。[5.1、7.参照]

16.1.2 SARS-CoV-2による感染症患者
18歳以上のSARS-CoV-2による感染症患者にソトロビマブ500mgを1時間か
けて単回点滴静注した時の薬物動態パラメータを表2に示す(外国人データ)

ソトロビマブ500mgをSARS-CoV-2による感染症患者に単回点滴静
注した時の薬物動態パラメータ(外国人データ)

プラセボ群

7%(21/292例)

選択基準 1.SARS-CoV-2陽性(組入れ前7日以内に採取された検体を
用いたRT-PCR検査、抗原検査等により確認)
2.SARS-CoV-2による感染症に合致する症状を有し、かつ、
当該症状発症が組入れ前5日以内
3.酸素飽和度が94%以上(室内気)
4.次のSARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を少な
くとも一つ有する
・55歳以上
・薬物治療を要する糖尿病
・肥満(BMI 30kg/m2超)
・慢性腎障害(eGFRが60mL/分/1.73m2未満)
・うっ血性心不全(NYHA心機能分類クラスⅡ以上)
・慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患又
は労作時の呼吸困難を伴う肺気腫)
・中等症から重症の喘息(症状コントロールのために吸入
ステロイドを要する又は組入れ前1年以内に経口ステロイ
ドが処方されている者)
除外基準 1.入院中の患者、又は治験責任医師により組入れから24時間
以内に入院を要する可能性が高い若しくは7日以内に死亡に
至る可能性が高いと判断される患者
2.重度のSARS-CoV-2による感染症に一致する症状(安静時の
息切れ、呼吸窮迫、酸素投与を要すると定義)を有する患者
3.重度の免疫不全状態の患者
4.SARS-CoV-2による感染症に対するワクチンを無作為化前に
接種した患者、又は治験薬投与後4週間以内に接種予定の患者

各9例
注)投与28日後の血清中濃度

表2

1%(3/291例)

なお、本試験の主な選択・除外基準は表2のとおりであった。

16. 薬物動態
16.1 血中濃度
16.1.1 健康成人
日本人健康成人にソトロビマブ500mgを30分かけて単回点滴静注した時の
血清中濃度推移を図1に、薬物動態パラメータを表1に示す1)。

ソトロビマブ500mgを日本人健康成人に単回点滴静注した時の血清
中濃度推移(平均値+標準偏差、9例)

ソトロビマブ群

注1)
(1-ソトロビマブ群のイベント発現割合/プラセボ群のイベント発現
割合)×100
注2)投与群、症状発現からの時間、年齢、性別を共変量とした正確ポア
ソン回帰モデル
注3)有意水準両側0.02758。試験全体の有意水準は両側0.05とし、中間解
析による仮説検定の多重性の調整方法としてHwang-Shih-DeCani
(γ=1)型のLan-DeMetsのα消費関数が用いられた。

15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
他の抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体が投与された高流量酸
素又は人工呼吸器管理を要する患者において、SARS-CoV-2に
よる感染症の徴候や症状の悪化(発熱、低酸素症、呼吸困難、不
整脈、倦怠感、精神状態変化等)が報告されている。
[5.2参照]

図1

ITT集団における主要評価項目の結果

18. 薬効薬理
18.1 作用機序
ソトロビマブは、SARS-CoV-2スパイクタンパク質の受容体結合ドメイ
ン上のACE2受容体結合部位とは異なる部位に結合し、SARS-CoV-2に
対する中和作用を示す。また、in vitro において、SARS-CoV-2スパイク
タンパク質を発現する細胞に対し抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性及
び抗体依存性細胞貪食(ADCP)活性を誘導した。
*18.2 In vitro における抗ウイルス活性
ソトロビマブはSARS-CoV-2の臨床分離株を用いた試験において、野
生型(USA-WA1/2020株)に対して濃度依存的な中和作用を示した
(Vero E6細胞:EC50及びEC90の平均値はそれぞれ100.1及び186.3ng/
mL)。
SARS-CoV-2の変異株の臨床分離株を用いた試験において、alpha
株(B.1.1.7系統)、beta株(B.1.351系統)、gamma株(P.1系統)、
kappa株(B.1.617.1系統)、delta株(B.1.617.2系統)及びomicron
株(B.1.1.529/BA.1及びBA.1.1系統)に対しても中和作用を示した
(Vero E6細胞又はVero E6-TMPRSS2細胞:EC50は野生型の0.4~

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