よむ、つかう、まなぶ。
【資料No.1】1.7_同種同効品一覧表 (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29325.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第5回 11/22)、医薬品第二部会(令和4年度第13回 11/22)(合同開催)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
除外基準
化学構造式:
1.SARS-CoV-2による感染症の治療のための入院歴がある
2.入院が必要な状態又は無作為化後48時間以内に入院が必要になることが想
定される
3.現在の感染より前に、抗原又は核酸検出検査によりSARS-CoV-2感染が確
認されたことがある
4.活動性の肝疾患(慢性又は活動性のB型又はC型肝炎ウイルス感染、原発性
胆汁性肝硬変、Child-PughクラスB又はC、急性肝不全を含む活動性肝疾患
等。非アルコール性脂肪肝は除く)の既往歴を有する
5.透析中又は中等度から重度の腎機能障害(スクリーニング前6カ月以内の血清
クレアチニン値に基づくCKD-EPI式で算出されたeGFRが45mL/min/1.73m2
未満)を有する
6.ウ イルス量が400copies/mL超のHIV感染症患者又はHIV感染症の治療のた
めに併用禁止薬を使用しているHIV感染症患者
7.SARS-CoV-2による感染症に対するワクチン接種歴を有する又は無作為化
34日目より前に接種を受けることが予想されている
8.無作為化前24時間以内の酸素飽和度が92%未満(安静時、室内気)d)
a)咳、息切れ又は呼吸困難、発熱(38℃超)又は熱っぽさ等、悪寒又は震え、疲労、筋肉
又は体の痛み、下痢、悪心、嘔吐、頭痛、咽頭痛、鼻詰まり又は鼻水
b)骨髄移植、臓器移植、原発性免疫不全症、CD4陽性細胞数が200/μL未満かつウイルス量
が400copies/mL未満のHIV感染症患者等
c)試験組入れ前30日以内に14日以上連続でプレドニゾン20mg/日以上に相当するコルチコ
ステロイドの投与、試験組入れ前90日以内に生物製剤(インフリキシマブ、ウステキヌ
マブ等)若しくは免疫調節薬(メトトレキサート、メルカプトプリン、アザチオプリン等)
の投与、又はがん化学療法を受けた場合
d)肺に基礎疾患を有し、長期的に酸素投与を受けている場合は、日常的に受けている在宅
酸素療法下における値
分配係数(logP):0.845(予測値)
19.2 リトナビル
一般的名称:リトナビル(Ritonavir)
化学名:5-Thiazolylmethyl
[(αS )-α-[(1S ,3S )-1-hydroxy-3-[(2S )-2-[3[(2-isopropyl-4-thiazolyl)
methyl]-3-methylureido]
-3-methylbutyramido]
-4-phenylbutyl]phenethyl]carbamate
中間解析時点の副作用発現頻度は、ニルマトレルビル及びリトナビル併用群
分子式:C37H48N6O5S2
で7.3%(49/672例)であり、主な副作用は、味覚不全(3.7%、25/672例)
分子量:720.94
及び下痢(1.9%、13/672例)であった11)。[5.1、7.1参照]
性状:白色~淡黄褐色の粉末で、柔らかい塊を含むこともある。
化学構造式:
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
ニルマトレルビルはSARS-CoV-2のメインプロテアーゼ(Mpro:3CLプロテ
アーゼ又はnsp5とも呼ばれる)を阻害し(IC50=19.2nmol/L)、ポリタンパク
質の切断を阻止することで、ウイルス複製を抑制する。
リトナビルは検討した最高濃度(3μmol/L)までSARS-CoV-2に対して抗ウ
イルス活性を示さなかった。リトナビルはニルマトレルビルのCYP3Aによる
代謝を阻害し、血漿中濃度を増加させる。
18.2 In vitro 抗ウイルス活性
ニルマトレルビルは細胞培養系を用いた試験において、SARS-CoV-2臨床分
21. 承認条件
離株(USA-WA1/2020株)に対して抗ウイルス活性を示した(dNHBE細胞注)
:
21.1 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
EC50 61.8nmol/L)。
21.2 本剤の投与が適切と判断される症例のみを対象に、あらかじめ患者又は
代諾者に有効性及び安全性に関する情報が文書をもって説明され、文書によ
ニルマトレルビルはSARS-CoV-2臨床分離株(USA-WA1/2020株)及び変
る同意を得てから初めて投与されるよう、医師に対して要請すること。
異株であるalpha株(B.1.1.7系統)、beta株(B.1.351系統)、gamma株(P.1
系統)、delta株(B.1.617.2系統)及びlambda株(C.37系統)に対して同程
21.3 医薬品医療機器等法施行規則第41条に基づく資料の提出の猶予期間は、承
度の抗ウイルス活性を示し、EC50値はそれぞれ71.2、170、217、204、82.2及
認取得から起算して7ヶ月とする。また、提出された資料等により、承認事
び93nmol/Lであった(Vero E6-TMPRSS2細胞)。また、ニルマトレルビル
項を変更する必要が認められた場合には、医薬品医療機器等法第74条の2第3
はSARS-CoV-2臨床分離株(USA-WA1/2020株)及び変異株であるomicron
項に基づき承認事項の変更を命ずることがあること。
株(B.1.1.529系統)に対して同程度の抗ウイルス活性を示し、EC50値はそ
22. 包装
れぞれ38及び23nmol/Lであった(Vero E6-TMPRSS2細胞)
。
30錠[ニルマトレルビル錠:4錠及びリトナビル錠:2錠(PTP)×5]
注)分化正常ヒト気管支上皮細胞
*23. 主要文献
18.3 In vivo 抗ウイルス活性
ニルマトレルビルは、マウス馴化株であるSARS-CoV-2-MA10株を感染させ
1) ノービア®錠 100mg 電子添文. アッヴィ合同会社
たマウスにおいて、肺のウイルス力価の減少、感染に伴う体重減少の抑制、
2) Section 6.3.4 Study 1014 - Carbamazepine DDI, EUA Application.
Pfizer Inc. November 2021
肺の病態の改善が認められた。
3) Section 6.3.2.2.2 Part 2:MAD, EUA Application. Pfizer Inc.
18.4 薬剤耐性
November 2021
他のコロナウイルスであるマウス肝炎ウイルス(MHV)を用いた耐性誘導
4) Section 6.3.2.2.1 Part 1:SAD, EUA Application. Pfizer Inc.
試験では、ニルマトレルビル濃度を漸増しながら10回継代培養した結果、
November 2021
MHV-3CLプ ロ テ ア ー ゼ に5つ の 変 異(P55L、S144A、T129M、T50K及 び
5) Section 6.1.1.4 Pharmacokinetics, EUA Application. Pfizer Inc.
P15A)が認められ、これらの変異を有するMHVに対するニルマトレルビル
November 2021
の抗ウイルス活性は4.4~4.9倍低下した。
6) Section 11.1 Pharmacokinetic Results, Clinical Study Report for
19. 有効成分に関する理化学的知見
C4671015. Pfizer Inc. November 2021
19.1 ニルマトレルビル
7) Section 6.3.2.2.4 Part 4:Metabolism & Excretion, EUA Application.
一般的名称:ニルマトレルビル(Nirmatrelvir)
Pfizer Inc. November 2021
化学名:(1R ,2S ,5S )-N -{(1S )-1-Cyano-2-[(3S )-2-oxopyrrolidin-3-yl]
8) Kumar, G. N., et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther. 1996;277:423-
ethyl}-3-[(2S )-3,3-dimethyl-2-(2,2,2-trifluoroacetamido)
butanoyl]
431
-6,6-dimethyl-3-azabicyclo
[3.1.0]hexane-2-carboxamide
9) Section 6.3.3 Study 1011 - Renal Impairment Study, EUA
分子式:C23H32F3N5O4
Application. Pfizer Inc. November 2021
分子量:499.53
10)Section 12.3 Fact Sheet for Healthcare Providers: Emergency Use
性状:白色~僅かに着色した粉末である。
Authorization for PAXLOVIDTM. Pfizer Inc. April 2022
11)国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験[C4671005(EPIC-HR)試験]
6
化学構造式:
1.SARS-CoV-2による感染症の治療のための入院歴がある
2.入院が必要な状態又は無作為化後48時間以内に入院が必要になることが想
定される
3.現在の感染より前に、抗原又は核酸検出検査によりSARS-CoV-2感染が確
認されたことがある
4.活動性の肝疾患(慢性又は活動性のB型又はC型肝炎ウイルス感染、原発性
胆汁性肝硬変、Child-PughクラスB又はC、急性肝不全を含む活動性肝疾患
等。非アルコール性脂肪肝は除く)の既往歴を有する
5.透析中又は中等度から重度の腎機能障害(スクリーニング前6カ月以内の血清
クレアチニン値に基づくCKD-EPI式で算出されたeGFRが45mL/min/1.73m2
未満)を有する
6.ウ イルス量が400copies/mL超のHIV感染症患者又はHIV感染症の治療のた
めに併用禁止薬を使用しているHIV感染症患者
7.SARS-CoV-2による感染症に対するワクチン接種歴を有する又は無作為化
34日目より前に接種を受けることが予想されている
8.無作為化前24時間以内の酸素飽和度が92%未満(安静時、室内気)d)
a)咳、息切れ又は呼吸困難、発熱(38℃超)又は熱っぽさ等、悪寒又は震え、疲労、筋肉
又は体の痛み、下痢、悪心、嘔吐、頭痛、咽頭痛、鼻詰まり又は鼻水
b)骨髄移植、臓器移植、原発性免疫不全症、CD4陽性細胞数が200/μL未満かつウイルス量
が400copies/mL未満のHIV感染症患者等
c)試験組入れ前30日以内に14日以上連続でプレドニゾン20mg/日以上に相当するコルチコ
ステロイドの投与、試験組入れ前90日以内に生物製剤(インフリキシマブ、ウステキヌ
マブ等)若しくは免疫調節薬(メトトレキサート、メルカプトプリン、アザチオプリン等)
の投与、又はがん化学療法を受けた場合
d)肺に基礎疾患を有し、長期的に酸素投与を受けている場合は、日常的に受けている在宅
酸素療法下における値
分配係数(logP):0.845(予測値)
19.2 リトナビル
一般的名称:リトナビル(Ritonavir)
化学名:5-Thiazolylmethyl
[(αS )-α-[(1S ,3S )-1-hydroxy-3-[(2S )-2-[3[(2-isopropyl-4-thiazolyl)
methyl]-3-methylureido]
-3-methylbutyramido]
-4-phenylbutyl]phenethyl]carbamate
中間解析時点の副作用発現頻度は、ニルマトレルビル及びリトナビル併用群
分子式:C37H48N6O5S2
で7.3%(49/672例)であり、主な副作用は、味覚不全(3.7%、25/672例)
分子量:720.94
及び下痢(1.9%、13/672例)であった11)。[5.1、7.1参照]
性状:白色~淡黄褐色の粉末で、柔らかい塊を含むこともある。
化学構造式:
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
ニルマトレルビルはSARS-CoV-2のメインプロテアーゼ(Mpro:3CLプロテ
アーゼ又はnsp5とも呼ばれる)を阻害し(IC50=19.2nmol/L)、ポリタンパク
質の切断を阻止することで、ウイルス複製を抑制する。
リトナビルは検討した最高濃度(3μmol/L)までSARS-CoV-2に対して抗ウ
イルス活性を示さなかった。リトナビルはニルマトレルビルのCYP3Aによる
代謝を阻害し、血漿中濃度を増加させる。
18.2 In vitro 抗ウイルス活性
ニルマトレルビルは細胞培養系を用いた試験において、SARS-CoV-2臨床分
21. 承認条件
離株(USA-WA1/2020株)に対して抗ウイルス活性を示した(dNHBE細胞注)
:
21.1 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
EC50 61.8nmol/L)。
21.2 本剤の投与が適切と判断される症例のみを対象に、あらかじめ患者又は
代諾者に有効性及び安全性に関する情報が文書をもって説明され、文書によ
ニルマトレルビルはSARS-CoV-2臨床分離株(USA-WA1/2020株)及び変
る同意を得てから初めて投与されるよう、医師に対して要請すること。
異株であるalpha株(B.1.1.7系統)、beta株(B.1.351系統)、gamma株(P.1
系統)、delta株(B.1.617.2系統)及びlambda株(C.37系統)に対して同程
21.3 医薬品医療機器等法施行規則第41条に基づく資料の提出の猶予期間は、承
度の抗ウイルス活性を示し、EC50値はそれぞれ71.2、170、217、204、82.2及
認取得から起算して7ヶ月とする。また、提出された資料等により、承認事
び93nmol/Lであった(Vero E6-TMPRSS2細胞)。また、ニルマトレルビル
項を変更する必要が認められた場合には、医薬品医療機器等法第74条の2第3
はSARS-CoV-2臨床分離株(USA-WA1/2020株)及び変異株であるomicron
項に基づき承認事項の変更を命ずることがあること。
株(B.1.1.529系統)に対して同程度の抗ウイルス活性を示し、EC50値はそ
22. 包装
れぞれ38及び23nmol/Lであった(Vero E6-TMPRSS2細胞)
。
30錠[ニルマトレルビル錠:4錠及びリトナビル錠:2錠(PTP)×5]
注)分化正常ヒト気管支上皮細胞
*23. 主要文献
18.3 In vivo 抗ウイルス活性
ニルマトレルビルは、マウス馴化株であるSARS-CoV-2-MA10株を感染させ
1) ノービア®錠 100mg 電子添文. アッヴィ合同会社
たマウスにおいて、肺のウイルス力価の減少、感染に伴う体重減少の抑制、
2) Section 6.3.4 Study 1014 - Carbamazepine DDI, EUA Application.
Pfizer Inc. November 2021
肺の病態の改善が認められた。
3) Section 6.3.2.2.2 Part 2:MAD, EUA Application. Pfizer Inc.
18.4 薬剤耐性
November 2021
他のコロナウイルスであるマウス肝炎ウイルス(MHV)を用いた耐性誘導
4) Section 6.3.2.2.1 Part 1:SAD, EUA Application. Pfizer Inc.
試験では、ニルマトレルビル濃度を漸増しながら10回継代培養した結果、
November 2021
MHV-3CLプ ロ テ ア ー ゼ に5つ の 変 異(P55L、S144A、T129M、T50K及 び
5) Section 6.1.1.4 Pharmacokinetics, EUA Application. Pfizer Inc.
P15A)が認められ、これらの変異を有するMHVに対するニルマトレルビル
November 2021
の抗ウイルス活性は4.4~4.9倍低下した。
6) Section 11.1 Pharmacokinetic Results, Clinical Study Report for
19. 有効成分に関する理化学的知見
C4671015. Pfizer Inc. November 2021
19.1 ニルマトレルビル
7) Section 6.3.2.2.4 Part 4:Metabolism & Excretion, EUA Application.
一般的名称:ニルマトレルビル(Nirmatrelvir)
Pfizer Inc. November 2021
化学名:(1R ,2S ,5S )-N -{(1S )-1-Cyano-2-[(3S )-2-oxopyrrolidin-3-yl]
8) Kumar, G. N., et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther. 1996;277:423-
ethyl}-3-[(2S )-3,3-dimethyl-2-(2,2,2-trifluoroacetamido)
butanoyl]
431
-6,6-dimethyl-3-azabicyclo
[3.1.0]hexane-2-carboxamide
9) Section 6.3.3 Study 1011 - Renal Impairment Study, EUA
分子式:C23H32F3N5O4
Application. Pfizer Inc. November 2021
分子量:499.53
10)Section 12.3 Fact Sheet for Healthcare Providers: Emergency Use
性状:白色~僅かに着色した粉末である。
Authorization for PAXLOVIDTM. Pfizer Inc. April 2022
11)国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験[C4671005(EPIC-HR)試験]
6