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資 料1-1 感染症定期報告(研究報告概要一覧表及び個別症例報告概要) (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29732.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会運営委員会(令和4年度第3回 12/14)《厚生労働省》 |
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感染症
出典
概要
情報源:Reuters、Office of Health Emergencies
中国は、H3N8トリインフルエンザの初のヒト感染を記録した。
National Health Commission は 2022 年 4 月 26 日 に 、 Henan
ProvinceにおいてH3N8トリインフルエンザのヒト症例1例が発見さ
れたと通知した。患者は、現在Henan ProvinceのZhumadian City
ProMED-mail
ウイルス感
に居住する4歳の男児で、発症前に患者は家でニワトリおよび黒
20220430.870289
染
骨鶏(black-bone chicken)を飼育していた。また、自宅周辺には
0
野生のカモがいた。患者は2022年4月5日に発熱と他の症状を発
症 し た 。 2022 年 4 月 22日 にChinese Center for Disease Control
and PreventionはHenan Provinceから送られた患者の検体の検
査を実施し、その結果、H3N8トリインフルエンザウイルスが陽性
であったことなどについて記載。(2022年5月1日付け)
番号
詳細版
ページ
7
56
8
62
<その他>
○血小板製剤中のStaphylococus aureus (S.aureus )と献血者の
皮膚疾患との関連性:細菌培養スクリーニングの限界
血小板製剤の細菌混入は、輸血療法において重要な課題であ
る。S.aureus の混入は、培養試験でも検出できないことがある。血
小板製剤のS.aureus 混入への関与が疑われた献血者の追跡調
査を行なった。6名の皮膚及び鼻咽頭ぬぐい液検体中のS.aureus
とその献血者由来の血小板製剤から分離したS.aureu sを
multilocus sequence typing(MLST)解析並びにパルスフィールド
ゲル電気泳動(PFGE)により同定した。BacT/ALERT 3Dを使用し
たスクリーニングの有効性を評価するため、S.aureus 及び比較対
象としてその他3つの細菌種(K.pneumoniae 、E.coli 、
S.dysgalactiae )の標準株と臨床株を血小板製剤にスパイクして増
Transfusion.
殖パターンを検証した。S.aureus は、対象献血者全員の鼻咽頭ぬ
細菌感染
62(2022)621-632 ぐい液検体から分離され、アトピー性皮膚炎に罹患した献血者3
名の腕の皮膚検体からも分離された。製剤から分離したS.aureus
株と献血者の鼻咽頭ぬぐい液・皮膚検体のS.aureus は、MLST解
析とPFGEで同一の結果を示した。またスパイク試験では、
S.aureus 以外の3つの細菌種はスパイク後、振とう保管24時間後
ですべて陽性となった。S.aureus は、スパイク後の振とう保管期間
(24、36、48時間)、培養ボトル種類(嫌気性/好気性)、接種量
(5mL、10mL)の違いにより検出される場合とされない場合があっ
た。特に、スパイク後、振とう保管24時間後で陽性であったが、36
時間後で陰性となる検体もあった。血小板製剤中及び献血者から
分離したS.aureus 株の特徴から、製剤への混入細菌は献血者が
保有している細菌に由来することが示唆された。さらに、S.aureus
はBacT/ALERT 3D検査で偽陰性となる場合があった。
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出典
概要
情報源:Reuters、Office of Health Emergencies
中国は、H3N8トリインフルエンザの初のヒト感染を記録した。
National Health Commission は 2022 年 4 月 26 日 に 、 Henan
ProvinceにおいてH3N8トリインフルエンザのヒト症例1例が発見さ
れたと通知した。患者は、現在Henan ProvinceのZhumadian City
ProMED-mail
ウイルス感
に居住する4歳の男児で、発症前に患者は家でニワトリおよび黒
20220430.870289
染
骨鶏(black-bone chicken)を飼育していた。また、自宅周辺には
0
野生のカモがいた。患者は2022年4月5日に発熱と他の症状を発
症 し た 。 2022 年 4 月 22日 にChinese Center for Disease Control
and PreventionはHenan Provinceから送られた患者の検体の検
査を実施し、その結果、H3N8トリインフルエンザウイルスが陽性
であったことなどについて記載。(2022年5月1日付け)
番号
詳細版
ページ
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<その他>
○血小板製剤中のStaphylococus aureus (S.aureus )と献血者の
皮膚疾患との関連性:細菌培養スクリーニングの限界
血小板製剤の細菌混入は、輸血療法において重要な課題であ
る。S.aureus の混入は、培養試験でも検出できないことがある。血
小板製剤のS.aureus 混入への関与が疑われた献血者の追跡調
査を行なった。6名の皮膚及び鼻咽頭ぬぐい液検体中のS.aureus
とその献血者由来の血小板製剤から分離したS.aureu sを
multilocus sequence typing(MLST)解析並びにパルスフィールド
ゲル電気泳動(PFGE)により同定した。BacT/ALERT 3Dを使用し
たスクリーニングの有効性を評価するため、S.aureus 及び比較対
象としてその他3つの細菌種(K.pneumoniae 、E.coli 、
S.dysgalactiae )の標準株と臨床株を血小板製剤にスパイクして増
Transfusion.
殖パターンを検証した。S.aureus は、対象献血者全員の鼻咽頭ぬ
細菌感染
62(2022)621-632 ぐい液検体から分離され、アトピー性皮膚炎に罹患した献血者3
名の腕の皮膚検体からも分離された。製剤から分離したS.aureus
株と献血者の鼻咽頭ぬぐい液・皮膚検体のS.aureus は、MLST解
析とPFGEで同一の結果を示した。またスパイク試験では、
S.aureus 以外の3つの細菌種はスパイク後、振とう保管24時間後
ですべて陽性となった。S.aureus は、スパイク後の振とう保管期間
(24、36、48時間)、培養ボトル種類(嫌気性/好気性)、接種量
(5mL、10mL)の違いにより検出される場合とされない場合があっ
た。特に、スパイク後、振とう保管24時間後で陽性であったが、36
時間後で陰性となる検体もあった。血小板製剤中及び献血者から
分離したS.aureus 株の特徴から、製剤への混入細菌は献血者が
保有している細菌に由来することが示唆された。さらに、S.aureus
はBacT/ALERT 3D検査で偽陰性となる場合があった。
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