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(溶込)新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドライン (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドライン」の改正について(周知)(1/6付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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問 8 死後に細胞が死ぬことを考えると、死後にウイルス増殖が著しく減少することは明らかな
ことと思われますが、遺体が接触感染以外に感染能力がないこと、もしくは死後感染力が
著しく減少することの、科学的根拠はありますか。
これまでに通常の遺体の取扱いにおいて、遺体から新型コロナウイルスに感染した事例の報告は
なく、遺体からの感染の可能性は低いと考えられます。
動物実験では、鼻や肛門等の封鎖処置を行った場合、ウイルス伝播を抑制するとの研究結果があ
り、エンゼルケア(死後処置)により適切な感染対策(清拭及び鼻、肛門等への詰め物や紙おむつ
の使用等により体液等の漏出予防を行うこと等)を講ずることの有用性が示されています。
一方で、体外に排出されたウイルスが環境中で一定期間感染性を保つことが報告されていること
から(ウイルスは細胞の外では増殖できません)、死後にウイルスが増殖しなくとも患者体内には
感染力を保ったウイルスが一定期間存在していると考えられます。感染力を持ったウイルスは便等、
呼吸器以外の体液にも存在することが報告されており、遺体(特に体液)からの接触感染のリスク
に対する防御が必要です。接触感染は、ウイルス汚染部を触れた手指で目や鼻腔、口腔等の粘膜を
触れることにより成立しますので、手袋を装着していたとしても汚染された手袋で人や周囲環境に
触れる行為は感染の原因となります。よって、手袋装着時は、人や周囲環境に触れないように注意
することと、手袋を外した後は手指衛生を徹底してください。
(参考)
厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業)「遺体における新型コロナウイルスの
感染性に関する評価研究」
(研究代表者:斉藤久子)分担研究班.遺体における SARS-CoV-2 感染力低下に関する動物実
験の実施.
(研究分担者:河岡義裕)
問 9 死亡前又は後の検査結果が陰性だった遺体の取扱いはどのようにすればよいですか。
医師が総合的に判断し感染性がないとした場合は、通常の遺体と同様に取扱っていただいてかま
いません。
問 10 医療機関や施設で亡くなられた場合に自宅に遺体を移送してもよいですか。
遺体に適切な感染対策(清拭及び鼻、肛門等への詰め物や紙おむつの使用等により体液等の漏出
予防を行うこと等)を講ずることにより、遺体からの感染のリスクは極めて低くなり、通常の遺体
と同様に取り扱うことができます。医療機関や施設から自宅に遺体を移送する場合も、エンゼルケ
ア(死後処置)により適切な感染対策を講じることでリスクの低減がはかられ、更に遺体を納棺す
ることで、感染のリスクは極めて低くなると考えられます。
問 11 濃厚接触者は一般的に所定の期間は不要不急の外出を控えるように要請されますが、葬
儀・火葬等に参列してもよいでしょうか。
葬儀、火葬等は、故人とお別れする最期の場面です。
濃厚接触者の方は発症のリスクがあることを踏まえて、特に症状のある場合については、対面で
の打合せや葬儀、火葬への参列をご遠慮いただき、オンライン等の手段を活用した参加等をお願い
してください。無症状の濃厚接触者についても、オンラインの活用等、対面を避ける取組が推奨さ
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ことと思われますが、遺体が接触感染以外に感染能力がないこと、もしくは死後感染力が
著しく減少することの、科学的根拠はありますか。
これまでに通常の遺体の取扱いにおいて、遺体から新型コロナウイルスに感染した事例の報告は
なく、遺体からの感染の可能性は低いと考えられます。
動物実験では、鼻や肛門等の封鎖処置を行った場合、ウイルス伝播を抑制するとの研究結果があ
り、エンゼルケア(死後処置)により適切な感染対策(清拭及び鼻、肛門等への詰め物や紙おむつ
の使用等により体液等の漏出予防を行うこと等)を講ずることの有用性が示されています。
一方で、体外に排出されたウイルスが環境中で一定期間感染性を保つことが報告されていること
から(ウイルスは細胞の外では増殖できません)、死後にウイルスが増殖しなくとも患者体内には
感染力を保ったウイルスが一定期間存在していると考えられます。感染力を持ったウイルスは便等、
呼吸器以外の体液にも存在することが報告されており、遺体(特に体液)からの接触感染のリスク
に対する防御が必要です。接触感染は、ウイルス汚染部を触れた手指で目や鼻腔、口腔等の粘膜を
触れることにより成立しますので、手袋を装着していたとしても汚染された手袋で人や周囲環境に
触れる行為は感染の原因となります。よって、手袋装着時は、人や周囲環境に触れないように注意
することと、手袋を外した後は手指衛生を徹底してください。
(参考)
厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業)「遺体における新型コロナウイルスの
感染性に関する評価研究」
(研究代表者:斉藤久子)分担研究班.遺体における SARS-CoV-2 感染力低下に関する動物実
験の実施.
(研究分担者:河岡義裕)
問 9 死亡前又は後の検査結果が陰性だった遺体の取扱いはどのようにすればよいですか。
医師が総合的に判断し感染性がないとした場合は、通常の遺体と同様に取扱っていただいてかま
いません。
問 10 医療機関や施設で亡くなられた場合に自宅に遺体を移送してもよいですか。
遺体に適切な感染対策(清拭及び鼻、肛門等への詰め物や紙おむつの使用等により体液等の漏出
予防を行うこと等)を講ずることにより、遺体からの感染のリスクは極めて低くなり、通常の遺体
と同様に取り扱うことができます。医療機関や施設から自宅に遺体を移送する場合も、エンゼルケ
ア(死後処置)により適切な感染対策を講じることでリスクの低減がはかられ、更に遺体を納棺す
ることで、感染のリスクは極めて低くなると考えられます。
問 11 濃厚接触者は一般的に所定の期間は不要不急の外出を控えるように要請されますが、葬
儀・火葬等に参列してもよいでしょうか。
葬儀、火葬等は、故人とお別れする最期の場面です。
濃厚接触者の方は発症のリスクがあることを踏まえて、特に症状のある場合については、対面で
の打合せや葬儀、火葬への参列をご遠慮いただき、オンライン等の手段を活用した参加等をお願い
してください。無症状の濃厚接触者についても、オンラインの活用等、対面を避ける取組が推奨さ
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