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04資料2 新型コロナワクチンに関する資料 (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00026.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第51回 1/26)《厚生労働省》
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49–62%)
、相対 VE は、1 価起源株ワクチンの最終接種時期が 2~4 か月前の群に対して 31% (95% CI:
19–41%)との結果であった。
1 価起源株ワクチンの最終接種から 11 か月以上経過した群に対する相対 VE
は 50%(95% CI: 43–57%)と 2~4 か月前に接種した群に対する VE より高かった。
また、入院予防効果に関する絶対 VE は 57%(95%CI: 41–69%)、相対 VE は 1 価起源株ワクチンの最
終接種から 5~7 か月の場合は、38%(95% CI: 13–56%)、11 か月以上経過していると 45%(95%CI: 25–
60%)であった(文献番号③)

3 つ目の報告として、米国 IVY ネットワークにおける 65 歳以上の COVID-19 様症状による入院例を
対象とした 2 価ワクチンの有効性の評価においては、未接種者と比較した絶対 VE は 84%(95%CI: 64–
93)、1 価起源株ワクチン 2 回以上接種者と比較した相対 VE は最終接種から 2 か月以上経過後全体と比
較した場合は 73%(95%CI: 52–85%)、1 価起源株ワクチン最終接種から 12 か月以上経過後に限定すると
83%(95%CI: 63–92%)と算出された(文献番号④)。
英国 Health Security Agency(UKHSA)によるファイザー社およびモデルナ社の 2 価(起源株/BA.1)
ワクチンの入院に対する有効性評価の報告(2023 年第2週時点 UKHSA COVID-19 vaccine surveillance
report)54,55 では、2022 年 9 月 5 日より以前に 2 回以上新型コロナワクチンを接種し最終接種から 6 か
月以上経過していた者が解析対象とされ、2 価ワクチンの追加接種による予防効果は従来型ワクチンのみ
を2回以上接種した者と比較し、追加接種後2-4週間、5-9週間、10 週間以降でそれぞれ 53.5%(95%
CI: 47.4-59%)、53.8%(95% CI: 47.3-59.4%)、52.8%(95% CI: 35.6-65.5%)であった。なお、英国では評
価実施時期において臨床的にリスクの高い者ならびに 50 歳以上の者に対して 2 価ワクチンが提供されて
いる(文献番号⑤)

1 価起源株ワクチン 2 回以上接種群との相対 VE を最終接種時期からの期間別に解析した検討では、最
終接種からの期間が長いほど 2 価ワクチン追加接種の相対 VE が高くなる結果であった。一方で、いずれ
の検討でも解析対象者の 2 価ワクチン接種後の期間中央値が 2 か月以内であり、
今後の長期的な有効性、
および、新たな変異ウイルスに対する有効性については現時点では不明である。

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