よむ、つかう、まなぶ。
04資料2 新型コロナワクチンに関する資料 (54 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00026.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第51回 1/26)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
参照株に対する免疫応答
起源株ワクチン 30µg
218
1776.0[1465.6, 2152.2]
221
7376.6[6427.1, 8466.3]
ー
2 価ワクチン 30µg
216
1751.4[1461.0, 2099.6]
216
6944.9[6067.3, 7949.4]
0.94[0.78, 1.14]
なお、2 価(起源株/オミクロン BA.1)ワクチン接種 1 か月後のオミクロン株の BA.4/BA.5 系統に
対する中和抗体価を探索的に検討し、一定の免疫応答が認められていることが確認された。SARS-CoV2 ワクチン接種後の中和抗体価と COVID-19 発症予防効果との相関性が報告されていることから、1 価
起源株ワクチンの追加免疫後のオミクロン株による COVID-19 の症候性疾患及び重症疾患に対する効
果に関する報告を踏まえ、オミクロン株に対してより高い免疫応答が確認された 2 価ワクチンの追加接
種により一定の発症予防効果及び重症化予防効果は期待でき、さらに、オミクロン株による COVID-19
の発症予防効果の改善が期待できる可能性はあると判断された 57。
また、その他の報告として、Zou ら 59(プレプリント)の検討では、ファイザー社臨床試験(C4591031
試験、および C4591044 )結果から、55 歳超のファイザー社 1 価起源株ワクチン 3 回被接種者を対象と
して、ファイザー社 2 価(起源株/オミクロン BA.4-5)ワクチン追加接種群 38 名と、1 価起源株ワクチ
ン 4 回目接種群 40 名の接種当日(接種前値)から接種後1か月における FFRNT50 の幾何平均中和力価
上昇倍率(geometric mean neutralizing titer fold rise; GMFR)が比較検討された。その結果、野生株、
BA.4/5、BA.4.6、BA.2.75、BQ.1.1、XBB.1 に対する FFRNT50 の GMFR はファイザー社 2 価(起源株/
オミクロン BA.4-5)ワクチン追加接種群が 1 価起源株ワクチン 4 回接種群を上回り、2 価(起源株/オミ
クロン BA.4-5)ワクチンの接種により、オミクロン系統に対してより免疫誘導がなされたことが示唆さ
れた(表Ⅲ-4-4)
。なお、本検討において各群 3 回目接種から当該評価ワクチン接種までの期間は、ファ
イザー社オミクロン株対応ワクチン(BA.4/5 対応型)、1 価起源株ワクチン 4 回接種群の順にそれぞれ
11 か月以内および 6.6 か月以内と異なったが、4 回目接種前の中和抗体価は同等であった。また、新型コ
ロナウイルス感染症既往あり群の方が既往なし群よりも、FFRNT50 絶対値としては高かった。
表Ⅲ-4-5 ファイザー社 1 価起源株ワクチンおよび 2 価(起源株/オミクロン BA.4-5)ワクチンによる 4 回目
接種の接種前値から接種後1か月における FFRNT50 の幾何平均中和力価上昇倍率(Zou ら 59(プレプリント)
)
全
FFRNT50
測定株
1 価ワクチン
4 回接種
(n=40)
体
新型コロナウイルス感染症 既往なし
新型コロナウイルス感染症 既往あり
1 価ワクチン 3 回
+2 価ワクチン
(n=38)
1 価ワクチン
4 回接種
(n=20)
1 価ワクチン
4 回接種
(n=20)
1 価ワクチン 3 回
+2 価ワクチン
(n=19)
1 価ワクチン 3 回
+2 価ワクチン
(n=19)
野生株
3.0 倍
5.8 倍
4.4 倍
9.9 倍
2.0 倍
3.5 倍
BA.4/5
2.9 倍
13.0 倍
3.0 倍
26.4 倍
2.8 倍
6.7 倍
BA.4.6
2.3 倍
11.1 倍
2.5 倍
22.2 倍
2.1 倍
5.6 倍
BA.2.75
2.1 倍
6.7 倍
2.0 倍
8.4 倍
2.1 倍
5.3 倍
BQ.1.1
1.8 倍
8.7 倍
1.5 倍
12.6 倍
2.2 倍
6.0 倍
XBB.1
1.5 倍
4.8 倍
1.3 倍
4.7 倍
1.8 倍
4.9 倍
(表内 1 価ワクチン; 1 価起源株ワクチン,2 価ワクチン; 2 価(起源株/オミクロン BA.4-5)ワクチン)
54
起源株ワクチン 30µg
218
1776.0[1465.6, 2152.2]
221
7376.6[6427.1, 8466.3]
ー
2 価ワクチン 30µg
216
1751.4[1461.0, 2099.6]
216
6944.9[6067.3, 7949.4]
0.94[0.78, 1.14]
なお、2 価(起源株/オミクロン BA.1)ワクチン接種 1 か月後のオミクロン株の BA.4/BA.5 系統に
対する中和抗体価を探索的に検討し、一定の免疫応答が認められていることが確認された。SARS-CoV2 ワクチン接種後の中和抗体価と COVID-19 発症予防効果との相関性が報告されていることから、1 価
起源株ワクチンの追加免疫後のオミクロン株による COVID-19 の症候性疾患及び重症疾患に対する効
果に関する報告を踏まえ、オミクロン株に対してより高い免疫応答が確認された 2 価ワクチンの追加接
種により一定の発症予防効果及び重症化予防効果は期待でき、さらに、オミクロン株による COVID-19
の発症予防効果の改善が期待できる可能性はあると判断された 57。
また、その他の報告として、Zou ら 59(プレプリント)の検討では、ファイザー社臨床試験(C4591031
試験、および C4591044 )結果から、55 歳超のファイザー社 1 価起源株ワクチン 3 回被接種者を対象と
して、ファイザー社 2 価(起源株/オミクロン BA.4-5)ワクチン追加接種群 38 名と、1 価起源株ワクチ
ン 4 回目接種群 40 名の接種当日(接種前値)から接種後1か月における FFRNT50 の幾何平均中和力価
上昇倍率(geometric mean neutralizing titer fold rise; GMFR)が比較検討された。その結果、野生株、
BA.4/5、BA.4.6、BA.2.75、BQ.1.1、XBB.1 に対する FFRNT50 の GMFR はファイザー社 2 価(起源株/
オミクロン BA.4-5)ワクチン追加接種群が 1 価起源株ワクチン 4 回接種群を上回り、2 価(起源株/オミ
クロン BA.4-5)ワクチンの接種により、オミクロン系統に対してより免疫誘導がなされたことが示唆さ
れた(表Ⅲ-4-4)
。なお、本検討において各群 3 回目接種から当該評価ワクチン接種までの期間は、ファ
イザー社オミクロン株対応ワクチン(BA.4/5 対応型)、1 価起源株ワクチン 4 回接種群の順にそれぞれ
11 か月以内および 6.6 か月以内と異なったが、4 回目接種前の中和抗体価は同等であった。また、新型コ
ロナウイルス感染症既往あり群の方が既往なし群よりも、FFRNT50 絶対値としては高かった。
表Ⅲ-4-5 ファイザー社 1 価起源株ワクチンおよび 2 価(起源株/オミクロン BA.4-5)ワクチンによる 4 回目
接種の接種前値から接種後1か月における FFRNT50 の幾何平均中和力価上昇倍率(Zou ら 59(プレプリント)
)
全
FFRNT50
測定株
1 価ワクチン
4 回接種
(n=40)
体
新型コロナウイルス感染症 既往なし
新型コロナウイルス感染症 既往あり
1 価ワクチン 3 回
+2 価ワクチン
(n=38)
1 価ワクチン
4 回接種
(n=20)
1 価ワクチン
4 回接種
(n=20)
1 価ワクチン 3 回
+2 価ワクチン
(n=19)
1 価ワクチン 3 回
+2 価ワクチン
(n=19)
野生株
3.0 倍
5.8 倍
4.4 倍
9.9 倍
2.0 倍
3.5 倍
BA.4/5
2.9 倍
13.0 倍
3.0 倍
26.4 倍
2.8 倍
6.7 倍
BA.4.6
2.3 倍
11.1 倍
2.5 倍
22.2 倍
2.1 倍
5.6 倍
BA.2.75
2.1 倍
6.7 倍
2.0 倍
8.4 倍
2.1 倍
5.3 倍
BQ.1.1
1.8 倍
8.7 倍
1.5 倍
12.6 倍
2.2 倍
6.0 倍
XBB.1
1.5 倍
4.8 倍
1.3 倍
4.7 倍
1.8 倍
4.9 倍
(表内 1 価ワクチン; 1 価起源株ワクチン,2 価ワクチン; 2 価(起源株/オミクロン BA.4-5)ワクチン)
54