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2021年度(令和3年度)病院の経営状況について (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r4/ |
出典情報 | 2021年度(令和3年度)病院の経営状況について(3/1)《福祉医療機構》 |
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2022-011
(図表 6)2 か年度同一病院比較
区
コロナ患者の受入れを実施した一般病院の経営状況
分
病床数
病床利用率
在院日数
新患率
1 日平均外来患者数
入院単価
外来単価
2020
補助金除外(n=410)
差 2021-2020
2021
252.8
75.3
15.5
8.1
359.9
57,386
15,703
床
%
日
%
人
円
円
252.3
74.6
15.1
9.2
382.2
60,147
15,802
2020
補助金含む(n=410)
差 2021-2020
2021
△0.5
△0.8
△0.4
1.1
22.3
2,761
100
1床当たり医業収益
千円
23,105
24,446
1,341
23,661
25,331
1,670
1床当たり医業費用
千円
24,396
25,334
937
24,396
25,334
937
人件費率
%
55.9
54.0
△1.9
54.6
52.1
△2.5
医療材料費率
%
△0.2
23.1
23.2
0.1
22.6
22.4
給食材料費率
%
1.6
1.5
△0.1
1.6
1.4
△0.1
経費率
%
△0.1
19.9
20.0
0.1
19.4
19.3
減価償却費率
%
△0.2
△0.2
5.1
4.9
5.0
4.7
医業利益率
%
△5.6
△3.6
2.0
△3.1
△0.0
3.1
経常利益率
%
△4.4
△1.5
2.8
1.4
6.2
4.8
コロナ補助金収益
千円
445,761
650,929
205,168
赤字病院割合
%
76.3
58.0
△18.3
41.7
21.0
△20.7
注 1)コロナ対応関連の補助金について、多くの病院では医業外収益に計上しているものの、一部の病院では医業収益や特別利益に計上
していた。
注 2)補助金収益額がその計上先の収益額総額を上回る記載の場合は、外れ値として個別で除外した(以下記載がない場合は同じ)。
(図表 7)補助金有無別
補助金含むでは、前年度から四分位がそれぞれ
経常利益率の推移
改善しているものの、最小値と第 1 四分位の幅が
(n=410)
(%)
拡大していることから、一定数は赤字幅が大きい
病院も存在している。
補助金除外も全体的には改善傾向ではあるが、
最小値が△19.3%から△20.6%へ低下、第 1 四分
位が△8.2%から△6.3%へ上昇し、その幅が拡大
している。また、第 3 四分位から最大値までの幅
も拡大している。このことから、コロナ患者受入
実施病院において、経営が改善した病院と経営が
悪化した病院の二極化が進行したといえよう。
では、そうした二極化が進行した要因は何だろ
うか。図表にはないが、黒字病院と赤字病院のデ
ータを比較してみると、黒字病院は、コロナ患者
受入確保病床の割合が高い傾向がみられた。また、
病床規模の大きい病院で黒字の割合が、小さい病
院で赤字の割合が高い傾向がみられた。このこと
から、推測にはなるが、病床確保料を活用するう
続いて、補助金含むおよび補助金除外について、 えで、病床規模の大きい病院では柔軟に病棟の運
データの分布を確認すべく、2 か年度の経常利益
率の推移を箱ひげ図5で示した(図表
7)。
用ができたのに対し、小さい病院では病棟の運用
に苦労されたのではないだろうか。
5 一番下が最小値、一番上が最大値。最小値と最大値の間は 4 つに区切られており、それぞれの間に 25%ずつデータが含まれている。
幅が広いとデータが分散しており、幅が狭いとデータが密集していることとなる。
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(図表 6)2 か年度同一病院比較
区
コロナ患者の受入れを実施した一般病院の経営状況
分
病床数
病床利用率
在院日数
新患率
1 日平均外来患者数
入院単価
外来単価
2020
補助金除外(n=410)
差 2021-2020
2021
252.8
75.3
15.5
8.1
359.9
57,386
15,703
床
%
日
%
人
円
円
252.3
74.6
15.1
9.2
382.2
60,147
15,802
2020
補助金含む(n=410)
差 2021-2020
2021
△0.5
△0.8
△0.4
1.1
22.3
2,761
100
1床当たり医業収益
千円
23,105
24,446
1,341
23,661
25,331
1,670
1床当たり医業費用
千円
24,396
25,334
937
24,396
25,334
937
人件費率
%
55.9
54.0
△1.9
54.6
52.1
△2.5
医療材料費率
%
△0.2
23.1
23.2
0.1
22.6
22.4
給食材料費率
%
1.6
1.5
△0.1
1.6
1.4
△0.1
経費率
%
△0.1
19.9
20.0
0.1
19.4
19.3
減価償却費率
%
△0.2
△0.2
5.1
4.9
5.0
4.7
医業利益率
%
△5.6
△3.6
2.0
△3.1
△0.0
3.1
経常利益率
%
△4.4
△1.5
2.8
1.4
6.2
4.8
コロナ補助金収益
千円
445,761
650,929
205,168
赤字病院割合
%
76.3
58.0
△18.3
41.7
21.0
△20.7
注 1)コロナ対応関連の補助金について、多くの病院では医業外収益に計上しているものの、一部の病院では医業収益や特別利益に計上
していた。
注 2)補助金収益額がその計上先の収益額総額を上回る記載の場合は、外れ値として個別で除外した(以下記載がない場合は同じ)。
(図表 7)補助金有無別
補助金含むでは、前年度から四分位がそれぞれ
経常利益率の推移
改善しているものの、最小値と第 1 四分位の幅が
(n=410)
(%)
拡大していることから、一定数は赤字幅が大きい
病院も存在している。
補助金除外も全体的には改善傾向ではあるが、
最小値が△19.3%から△20.6%へ低下、第 1 四分
位が△8.2%から△6.3%へ上昇し、その幅が拡大
している。また、第 3 四分位から最大値までの幅
も拡大している。このことから、コロナ患者受入
実施病院において、経営が改善した病院と経営が
悪化した病院の二極化が進行したといえよう。
では、そうした二極化が進行した要因は何だろ
うか。図表にはないが、黒字病院と赤字病院のデ
ータを比較してみると、黒字病院は、コロナ患者
受入確保病床の割合が高い傾向がみられた。また、
病床規模の大きい病院で黒字の割合が、小さい病
院で赤字の割合が高い傾向がみられた。このこと
から、推測にはなるが、病床確保料を活用するう
続いて、補助金含むおよび補助金除外について、 えで、病床規模の大きい病院では柔軟に病棟の運
データの分布を確認すべく、2 か年度の経常利益
率の推移を箱ひげ図5で示した(図表
7)。
用ができたのに対し、小さい病院では病棟の運用
に苦労されたのではないだろうか。
5 一番下が最小値、一番上が最大値。最小値と最大値の間は 4 つに区切られており、それぞれの間に 25%ずつデータが含まれている。
幅が広いとデータが分散しており、幅が狭いとデータが密集していることとなる。
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