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総-11○新型コロナウイルス感染症の診療報酬上の取扱いについて (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00177.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第540回 3/8)《厚生労働省》 |
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コロナ診療の実態に関するヒアリング②
入院医療に関するヒアリング結果
中医協
総-2
5. 3. 1
<一般病棟における医療・体制>
入院患者が高齢化する一方で、入院後に中等症、重症になる患者の割合は低下。
病床が一定程度稼働している際の看護職員の配置としては、約半数の施設がコロナ以前の配置(7:1等)で対応し、約半
数がコロナ以前よりも多い配置(4:1~5:1など)で対応。看護師が通常よりも多く必要となる主な理由は以下のとおり。
① 患者の高齢化により、食事など日常の介助、徘徊の防止の業務が増大していること
② 看護補助者や清掃業者が病棟に入れないことにより、消毒や清掃、下膳などの業務を看護師が代替していること
※ 看護配置が通常程度の施設においても、①のため、介護福祉士、理学療法士、MSW等をコロナ病棟の業務に専従化させているケースがある。
※ かつて②に該当した施設で、研修実施により看護補助者をコロナ病棟で勤務可とした結果、看護師の負担が軽減されたケースがあった。
※ このほか、院内の動線分離のためコロナ患者に対する画像検査等を夜間に実施することにより夜間帯の看護職員が多く必要となった結果、手
厚い配置(4:1)を行っているケースがあった。
多くの施設では専用病棟を設けている。また、コロナ患者を担当する看護師は、当該勤務帯においてはコロナ患者以外は担当
しないこととしている場合がある。勤務間インターバルは、コロナ患者以外を担当する場合と同等程度。
陽性者の転院調整について、自治体の調整が入らなければ、受入先の確保・調整に通常よりも多くの時間を要する場合がある。
<ICU等における医療・体制>
重症患者のうちECMOを使用する患者や腹臥位療法を行う患者の割合は低下。
ECMOを用いない患者においては、通常のICUの人員配置と変わらないか、外回り要員として全体で1人増加する程度。
ECMOを使用する患者においては、通常の倍程度の人員で対応している場合がある。
<感染対策>
PPE交換の手間は慣れにより軽減されているが、業務効率の低下や、常時装着によるストレス・体力の消耗は依然としてある。
ガウンの省略や病室単位でのゾーニングは、ほとんどの施設で行われていない。
まとめ
○ 外来医療においては、発熱外来の設備整備や発生届の簡略化により、一部の業務が効率化している。一方で、空間分離又は時
間分離など必要な感染対策は継続しており、そのための人員の確保やPPEの使用を行っている。
○ 入院医療においても、重症化率低下や経験の蓄積、看護補助者による介入によりコロナ発生当初より業務・人員配置の効率化
がされている。一方で、院内クラスターへの防止のため必要な感染対策は継続しており、また、入院患者の高齢化に伴い、介護・リハ
ビリや退院支援に関する業務が増大している。
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入院医療に関するヒアリング結果
中医協
総-2
5. 3. 1
<一般病棟における医療・体制>
入院患者が高齢化する一方で、入院後に中等症、重症になる患者の割合は低下。
病床が一定程度稼働している際の看護職員の配置としては、約半数の施設がコロナ以前の配置(7:1等)で対応し、約半
数がコロナ以前よりも多い配置(4:1~5:1など)で対応。看護師が通常よりも多く必要となる主な理由は以下のとおり。
① 患者の高齢化により、食事など日常の介助、徘徊の防止の業務が増大していること
② 看護補助者や清掃業者が病棟に入れないことにより、消毒や清掃、下膳などの業務を看護師が代替していること
※ 看護配置が通常程度の施設においても、①のため、介護福祉士、理学療法士、MSW等をコロナ病棟の業務に専従化させているケースがある。
※ かつて②に該当した施設で、研修実施により看護補助者をコロナ病棟で勤務可とした結果、看護師の負担が軽減されたケースがあった。
※ このほか、院内の動線分離のためコロナ患者に対する画像検査等を夜間に実施することにより夜間帯の看護職員が多く必要となった結果、手
厚い配置(4:1)を行っているケースがあった。
多くの施設では専用病棟を設けている。また、コロナ患者を担当する看護師は、当該勤務帯においてはコロナ患者以外は担当
しないこととしている場合がある。勤務間インターバルは、コロナ患者以外を担当する場合と同等程度。
陽性者の転院調整について、自治体の調整が入らなければ、受入先の確保・調整に通常よりも多くの時間を要する場合がある。
<ICU等における医療・体制>
重症患者のうちECMOを使用する患者や腹臥位療法を行う患者の割合は低下。
ECMOを用いない患者においては、通常のICUの人員配置と変わらないか、外回り要員として全体で1人増加する程度。
ECMOを使用する患者においては、通常の倍程度の人員で対応している場合がある。
<感染対策>
PPE交換の手間は慣れにより軽減されているが、業務効率の低下や、常時装着によるストレス・体力の消耗は依然としてある。
ガウンの省略や病室単位でのゾーニングは、ほとんどの施設で行われていない。
まとめ
○ 外来医療においては、発熱外来の設備整備や発生届の簡略化により、一部の業務が効率化している。一方で、空間分離又は時
間分離など必要な感染対策は継続しており、そのための人員の確保やPPEの使用を行っている。
○ 入院医療においても、重症化率低下や経験の蓄積、看護補助者による介入によりコロナ発生当初より業務・人員配置の効率化
がされている。一方で、院内クラスターへの防止のため必要な感染対策は継続しており、また、入院患者の高齢化に伴い、介護・リハ
ビリや退院支援に関する業務が増大している。
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