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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00012.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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令和5年3月16日
令和4年度第2回医療機器・
再生医療等製品安全対策部会

資料 3-1ー1
感染症定期報告感染症別文献一覧表(医療機器 2022/4/1 ~ 2022/9/30 )
ID

1

2

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4

5

感染症(PT)

出典

概要

E型肝炎

本研究は、ガーナにおけるヒトと家畜のE型肝炎ウイルス(HEV)血清有病率、HEV有
病率、危険因子を調査したものである。ガーナの4つの行政区域の地域住民1365人、
養豚農家105人、家畜豚474頭を対象とした。その結果、地域住民の有病率は
12.4%、有病率は0.7%、養豚農家の有病率は15.2%、2.9%であった。また、両群間に
有意差は認められなかった。しかし、養豚農家における有病率は地域住民よりも有意
に高かった。年齢、性別、居住地域は多変量回帰モデルではHEV血清価の有意なリ
BMC Infectious
スク因子とされた。ブタでは、全体の血清有病率および有病率はそれぞれ62.4%およ
Diseases. 22(2022)132
び5.5%であった。また、Volta地方では、放牧されていないブタ(6.7%)と放牧されたブ
タ(88.3%)の間に有意差が認められた。多変量ロジスティック回帰では、Voltaおよび
Greater Accra地域のブタにおいて、血清有病率と飼育環境、地域に著しい関連があ
ることが明らかにされた。本研究から、HEVはガーナの風土病であり、ヒトおよびブタ
の集団で高い血清有病率を示している。このことは、予防と制御のための意識付けと
行動の必要性を強調している。

E型肝炎

2016年以降の積極的疫学調査で明らかになった271例のE型肝炎genotype内訳はG1
が8例、G2が0例、G3が248例、G4が15例であった。G3は経口感染134例で、そのうち
72例について詳細の記載があり、ブタ(肉やレバーを含む)の喫食が36例、イノシシ8
例、貝6例、ウマ5例、シカ3例、ウシ、ヒツジ、カモ、鮮魚が各1例ずつ、動物種不明の
IASR. 42:12(2021)7-9
肉類(生肉、焼肉など)16例であった(重複を含む)。それ以外に、野生動物や飼育、
調理による感染3例、輸血による感染2例が記載されていた。G4は経口感染7例の記
載があり、そのうち4例で詳細の記載があり、イノシシ2例、シカ1例、動物種不明の肉
類(焼肉)1例であった。

E型肝炎

「感染症発生動向総覧」2022年5月18日集計分。4類感染症:E型肝炎8例。感染地域
(感染源):北海道2例(牛ホルモン1例、不明1例)、東京都1例(ジビエ料理)、神奈川
IDWR. 24:19(2022)3-3
県1例(不明)、香川県1例(不明)、熊本県1例(鹿肉)、国内・国外不明2例(不明2
例)。
E型肝炎は、HEVの感染によって引き起こされる重大な肝疾患である。先進国におけ
るE型肝炎の危険因子には、輸血や、加熱が不十分な肉やHEVに感染した動物に由
来する肉製品の摂取が含まれる。2000年以降、シンガポールで報告されているE型肝
炎の発生率は増加している。この増加の原因は特定されていないが、いくつかの研
究により、人獣共通感染症のHEV感染が豚肉の消費に関連付けられている。本文献
は、2000年から2019年の間に収集された生きたブタと屠畜後のブタから採取されたサ
ンプルの血清学的および分子的調査を通じて、シンガポールに輸入されたブタにHEV
が存在することを示した。輸入されたブタにおける抗HEV抗体の有病率は2017年まで
35%、2018年には統計的に有意に増加している。HEV RNAは糞便サンプルの8.40%
(34/405)で検出され、ブタの活動性感染を示している。HEV RNAは、屠畜後に得られ
た肝臓サンプルの6.67%(4/60)でも検出された。また、比較的短期間でHEV RNA陽
性サンプルのHEVゲノムの完全なシーケンスを可能にしたRT-PCRベースの次世代
シーケンス(NGS)メソッドの開発についても報告する。系統発生分析により、輸入され
たブタの1つ(HEV-S28)のHEVが遺伝子型3aであることが確認された。これは、シン
ガポールで以前にクラスターを発生させた人HEV株と同一である。HEV-S28株は、
HEV複製効率の低下に関連するアミノ酸置換を示すことが確認された。2018年からの
ブタ集団における抗HEV血清有病率の増加は、さらに調査する価値があり、今後も、
流行しているHEV株を監視し、輸入ブタのHEVの遺伝的多様性を評価して、ヒトの感
染との潜在的な関連性を確認していく必要がある。

E型肝炎

Transboundary and
Emerging Diseases. 69
(2022)286-296

E型肝炎

本研究は、イスラエルにおけるラクダおよびブタからHEVを分離し、その特徴について
報告したものである。ラクダの血清(n=142)、ブタの糞便(n=18)、E型肝炎が疑われ
る患者の血液(n=101)を採取し、HEV配列の検出と特徴づけに使用した。その結
果、ブタから分離されたHEV-3およびラクダ由来のHEV-7配列は、ウイルス性肝炎に
関連するHEV-3fおよびHEV-7配列(それぞれ88.2%および86.4%)と高い類似性を有
Viruses. 13(2021)2326 していた。また、両者のアミノ酸配列は高い保存率(98%以上)であった。HEV-RNA陽
性の患者2例のうち、1例はHEV-1の急性感染が確認された。イスラエルの住民の血
清有病率が10%であることを考えると、無症状のHEV-3やHEV-7の感染も否定できな
い。ヒトでのHEV-3およびHEV-7感染の報告がないことは、報告されている有病率、
慢性肝炎に関連するHEV配列の類似性、イスラエルのブタやラクダで同定されたHEV
遺伝子型などを考慮すると、依然として不可解である。

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