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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00012.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和4年度第2回 3/16)《厚生労働省》 |
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ID
16
17
感染症(PT)
出典
概要
インフルエンザ
Emerg Infect Dis. 27
(2021)3202-3205
本文献は、デンマークで確認されたユーラシア鳥類型H1Nx豚インフルエンザウイルス
と高度に類似した非構造遺伝子を含むインフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスのヒト
感染例について説明するとともにウイルスの遺伝子および抗原の特徴に関する検査
結果を報告したものである。患者は70歳代の女性であり、慢性呼吸器疾患など様々
な疾患を併発していた。患者の痰のサンプルが採取され、2日後に発熱(39℃)、咳、
喉の痛み、呼吸困難という中程度のインフルエンザ様症状を呈し入院した。採取され
た検体から、インフルエンザA(H1N1)pdm09陽性であることが確認された。調査の結
果、当該患者に確認されたウイルスは豚由来であることが示唆された。患者とその家
族は、中規模の養豚場から2km未満の場所に住んでおり、養豚場に近づいていない
ことを確認したが、患者の居住地は養豚場の風下に位置していた。2020-2021年のデ
ンマークにおけるインフルエンザ確定症例は46例にとどまり、変種ウイルスの伝播は
無視できるとされた。Danish Patient Authorityは、ヒトからヒトへの豚インフルエンザ
感染を確認せず、さらなる公衆衛生上の対応措置は実施されなかった。しかし、直近
の豚インフルエンザ流行の影響、広範な多様性は、このウイルスが明らかに人獣共
通感染症の可能性を持っていることを示している。
インフルエンザ
Health Protection
Scotland ホームペー
ジ.https://www.hps.sco
t.nhs.uk/publications/h
ps-weeklyreport/volume55/issue-50/ecdcpublishes-influenzavirus-characterisationreport/
European Centre for Disease Prevention and Controlは2021年12月7日、2021年~
2022年のインフルエンザシーズンの2回目のウイルス特性評価期間報告を公表した。
インフルエンザA(H7N9)ウイルス症例(ヒト、トリ)、インフルエンザA(H5)ウイルス症
例(ヒト、トリ)、A(H1N1)vおよびA(H1N2)vのヒト症例(ブタへの曝露)、A(H3N2)vの
ヒト症例などについて記載。
本研究は、2004年に収集されたブタを扱う獣医師の血清サンプルについて、イタリア
における2つのインフルエンザD系統(D/660およびD/OK)に対する抗体の有病率を
評価することを目的としたものである。血清試料は赤血球凝集阻害法(HI)およびウイ
ルス中和法(VN)により検査された。その結果、HI法では4.88%(4/82)がD/660に、
2.44%(2/82)がD/OKに陽性と判定され、4検体中3検体がD/OKに陽性であった。ま
た、VNアッセイでは4検体中3検体が陽性であった。この結果は、少なくともブタのよう
な一部の動物種では、未確認のインフルエンザD型ウイルス(IDV)が2004年という早
い時期にイタリアで流行、あるいは持ち込まれた可能性を示唆している。さらに、2011
年に初めてIDVが分離される以前から、獣医師の間でIDVが流行していたようである。
このことから、IDVの動物および人への伝播について、より詳細なサーベイランスを継
続することが重要であることが明らかになった。
インフルエンザ、米国(North Dakota, Ohio)、豚由来、H1N1V:2020~21年のインフル
エンザシーズン中に発生した、インフルエンザA(H1N1)変異株(A(H1N1)v)ウイルス
による1例の感染がNorth Dakotaより報告された。そして、現在の2021~22年のインフ
ルエンザシーズン中に発生したインフルエンザ(A(H3N2)v)ウイルスによる1例の感
染がOhioより報告された。患者のうちの1例は、発症前にブタと密接に接触していた。
他の患者は、ブタがいる農業展示会への参加やブタとの接触はなかった。(2021年10
月28日付け)
18
インフルエンザ
J Med Virol. 94(2022)
2855-2859
19
インフルエンザ
ProMED-mail
20211028.8699307
20
インフルエンザ
ProMED-mail
20211211.8700084
Manitoba Agriculture and Resource Developmentは、変異株H1N2インフルエンザAウ
イルスの新規症例1例が特定されたことをアドバイスしている。このヒトインフルエンザ
A(H1N2)vは独立した症例と考えられている。本症例はブタに直接曝露した。
インフルエンザ
The Government of
Canada Influenza
webpage.https://www.c
anada.ca/content/dam
/phacaspc/documents/servic
es/publications/disease
sconditions/fluwatch/20
20-2021/fw-weeks3034-2021-en.pdf
Flu Watch 2021年7月25日~8月28日(第30週~第34週):今シーズンのこれまでに報
告されたインフルエンザの検出のうち4例は、散発的に検出された変異型豚インフル
エンザAウイルスであった(インフルエンザA(H1N1)v:1例、インフルエンザA(H1N2)
v:2例、インフルエンザA(H3N2)v:1例)ことなどについて記載。
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感染症(PT)
出典
概要
インフルエンザ
Emerg Infect Dis. 27
(2021)3202-3205
本文献は、デンマークで確認されたユーラシア鳥類型H1Nx豚インフルエンザウイルス
と高度に類似した非構造遺伝子を含むインフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスのヒト
感染例について説明するとともにウイルスの遺伝子および抗原の特徴に関する検査
結果を報告したものである。患者は70歳代の女性であり、慢性呼吸器疾患など様々
な疾患を併発していた。患者の痰のサンプルが採取され、2日後に発熱(39℃)、咳、
喉の痛み、呼吸困難という中程度のインフルエンザ様症状を呈し入院した。採取され
た検体から、インフルエンザA(H1N1)pdm09陽性であることが確認された。調査の結
果、当該患者に確認されたウイルスは豚由来であることが示唆された。患者とその家
族は、中規模の養豚場から2km未満の場所に住んでおり、養豚場に近づいていない
ことを確認したが、患者の居住地は養豚場の風下に位置していた。2020-2021年のデ
ンマークにおけるインフルエンザ確定症例は46例にとどまり、変種ウイルスの伝播は
無視できるとされた。Danish Patient Authorityは、ヒトからヒトへの豚インフルエンザ
感染を確認せず、さらなる公衆衛生上の対応措置は実施されなかった。しかし、直近
の豚インフルエンザ流行の影響、広範な多様性は、このウイルスが明らかに人獣共
通感染症の可能性を持っていることを示している。
インフルエンザ
Health Protection
Scotland ホームペー
ジ.https://www.hps.sco
t.nhs.uk/publications/h
ps-weeklyreport/volume55/issue-50/ecdcpublishes-influenzavirus-characterisationreport/
European Centre for Disease Prevention and Controlは2021年12月7日、2021年~
2022年のインフルエンザシーズンの2回目のウイルス特性評価期間報告を公表した。
インフルエンザA(H7N9)ウイルス症例(ヒト、トリ)、インフルエンザA(H5)ウイルス症
例(ヒト、トリ)、A(H1N1)vおよびA(H1N2)vのヒト症例(ブタへの曝露)、A(H3N2)vの
ヒト症例などについて記載。
本研究は、2004年に収集されたブタを扱う獣医師の血清サンプルについて、イタリア
における2つのインフルエンザD系統(D/660およびD/OK)に対する抗体の有病率を
評価することを目的としたものである。血清試料は赤血球凝集阻害法(HI)およびウイ
ルス中和法(VN)により検査された。その結果、HI法では4.88%(4/82)がD/660に、
2.44%(2/82)がD/OKに陽性と判定され、4検体中3検体がD/OKに陽性であった。ま
た、VNアッセイでは4検体中3検体が陽性であった。この結果は、少なくともブタのよう
な一部の動物種では、未確認のインフルエンザD型ウイルス(IDV)が2004年という早
い時期にイタリアで流行、あるいは持ち込まれた可能性を示唆している。さらに、2011
年に初めてIDVが分離される以前から、獣医師の間でIDVが流行していたようである。
このことから、IDVの動物および人への伝播について、より詳細なサーベイランスを継
続することが重要であることが明らかになった。
インフルエンザ、米国(North Dakota, Ohio)、豚由来、H1N1V:2020~21年のインフル
エンザシーズン中に発生した、インフルエンザA(H1N1)変異株(A(H1N1)v)ウイルス
による1例の感染がNorth Dakotaより報告された。そして、現在の2021~22年のインフ
ルエンザシーズン中に発生したインフルエンザ(A(H3N2)v)ウイルスによる1例の感
染がOhioより報告された。患者のうちの1例は、発症前にブタと密接に接触していた。
他の患者は、ブタがいる農業展示会への参加やブタとの接触はなかった。(2021年10
月28日付け)
18
インフルエンザ
J Med Virol. 94(2022)
2855-2859
19
インフルエンザ
ProMED-mail
20211028.8699307
20
インフルエンザ
ProMED-mail
20211211.8700084
Manitoba Agriculture and Resource Developmentは、変異株H1N2インフルエンザAウ
イルスの新規症例1例が特定されたことをアドバイスしている。このヒトインフルエンザ
A(H1N2)vは独立した症例と考えられている。本症例はブタに直接曝露した。
インフルエンザ
The Government of
Canada Influenza
webpage.https://www.c
anada.ca/content/dam
/phacaspc/documents/servic
es/publications/disease
sconditions/fluwatch/20
20-2021/fw-weeks3034-2021-en.pdf
Flu Watch 2021年7月25日~8月28日(第30週~第34週):今シーズンのこれまでに報
告されたインフルエンザの検出のうち4例は、散発的に検出された変異型豚インフル
エンザAウイルスであった(インフルエンザA(H1N1)v:1例、インフルエンザA(H1N2)
v:2例、インフルエンザA(H3N2)v:1例)ことなどについて記載。
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